第3話(4) 平安時代


 ◇


 月が明るいというのは、時を渡り出してから実感として覚えた。

 今日は満月だ。上げた御簾の向こうの空に、もうすぐ天上へ辿り着きそうな月が、煌々と輝いている。

 今日は懐中電灯はしまい込んでいるので、あたりを満たすのは本物の平安の闇だ。その中で、月光の美しさとありがたさをしみじみと仰ぎ見ながら、ごろりと澪は行儀悪くひさしに寝転がっていた。


 足に傷を負ってから十日。治療に専念の約束を守って、遅々と進まぬ調査に焦れる代わりに、だいぶ具合は良くなってきた。孝史郎に言わせると「こんなもの誤差」程度の治り具合らしいが、消毒が沁みなくなってきた気がするし、浸出液の出方も落ち着いてきたように見える。足を引きずりながらではあるが、動く時も痛みが少なくなった。

 しかしそれでもまだ、邸内で大人しくしていろと、いつにない圧を孝史郎がかけてくるので、澪は引きこもり生活を余儀なくしているのだ。


(ある意味、平安時代の女性らしいとはいえば女性らしい生活……)

 邸を出ないことはもちろん、立って動き回りもしない。もっぱら移動は、座りながら、ずりずりと膝立ちで動くばかりだ。

(とはいえ本物の姫君は、こんな端近で御簾を上げて、月なんか見たりはしないだろうけど……)

 夜中に寝室である塗籠ぬりごめを離れて、庭の近くの廂で御簾を上げたままでいるなど、不用心にもほどがある。

(月を直接見るのは不吉だったらしいし……)

 だから水面に映る月を楽しんでいたという。それも風情があるが、もったいないものだ。まっすぐに瞳に映し取る月の桂は、神々しく麗しいのに。


 そよぐ春風に、澪はくしゃみをひとつ零した。夜も更けて、春とはいえだいぶ冷え込んできた。そろそろこんなところで無為にごろごろしていないで、寝るべきなのかもしれない。

 けれど、こうもひとりの夜が続くと、なんとなく人恋しくなってしまう。変なところで平安人の情緒を理解してしまったと、澪は寝返りをうち、ごろりと月に背を向けた。

 孝史郎は、まだ戻らない。


(まあ、鬼退治なら、仕方ないか)

 羅城門の鬼を退治した翌日のことだ。

 助けた青年貴族からか、もしくは舎人か、牛飼い童か――ともかく彼らの誰かから、瞬時に噂が広まったのだ。晴明の烏天狗の式神が、瞬く間に鬼を倒した、と。

 そして、そんな隠し玉がいるならば、さっさと鬼を退治しろといわれたらしい晴明に、孝史郎は夜な夜な鬼狩りに駆り出されることとなったのである。

 初日こそは『面白そう』と鼻歌交じりに出かけていった孝史郎であったが、今朝は、『あのくそじじ、いや、えっと、上司の祖先ってだけでこき使う高齢者が!』と、破れたオブラートに包んで悪態をついていた。


 そうしてすっかり式神扱いをされ、今夜はなんとついに、鬼の総大将を討ち取りに大江山まで遠征しているのである。

『聞いてよ、澪ちゃん。討伐仲間に……金太郎さんがいる』

『伝説の勇者パーティじゃないですか。昇進、おめでとうございます』

 そんな益体もないやり取りをして、送り出したのが暮れつ方。そして今になるまで帰らない。


 後世的には大江山の鬼の天敵、頼光率いる討伐部隊だ。晴明も一枚も二枚も噛んでいるようなので無事は心配していないが、やはり遅いのは少し気がそぞろとなる。

 忍び寄る睡魔はあれど、寝つく気分になれなくて、こうしているのだ。

(四天王が一人増えたら、なんて呼ぶんだろう……。五人囃子、五大老……違うなぁ。五天衆、あ、これはかっこいいかも)

 無駄なことに思考を割きながら、うだうだと眠気を誤魔化して、時をやり過ごす。

 すると、ふっと人の気配がした。


 孝史郎が返ってきたのかと、思わず弾んだ気持ちにちょっと唇を尖らせ、澪は起き上がる。だが振り向きかけた、とたん――夜風にあやなく薫ったこうに、背筋が冷えた。知らない香りだ。

 まずいと思うより先に危険を感じて、逃げを打とうとするも、慌てて動いたせいで足に痛みが走り、思わず蹲った。その隙に、着込んでいた袿の裾を、膝で踏みつけ、捕らえられる。

 まずいまずいと鼓動が早鐘を打ち、冷や汗が伝う。何事か言って掴もうとしてきた手を払いのけようと振り返ると――見覚えのある顔だった。一瞬でも、確かに記憶に刻まれている。

 大きな垂れ目。口元の小さなほくろ。――羅城門で助けた青年だった。


「かのありし日より訪ね惑ひ歩かせたもうこと」

 孝史郎が洛外へ出てしまっているせいで、響いた言葉は、現代の良く知る響きではなくなっていた。微笑む顔は幼げだが、消しきれない陶酔の色に、ぞわりと背筋が粟立つ。

 切々と何かを紡いでくるが、なにを言っているのか分からない。言葉の違いからだけではない。たとえ聞き知った言葉であったとしても、到底意味をもって頭に入らなかっただろう。


 いつから探されていたのだろうか。あの日、あの場で目をつけられてしまったのだろうか。

(こんなこと知らない、こんなこと知らない)

 考えても考えても、どうしてこんな状況に陥ったのか分からない。恋愛とは無縁に生きてきたが、そもそもこれは、こちらにとっては恋の始まりですらない。

 どう切り抜けようかばかり考えを巡らせ、募る言葉に一言も返さずに固まっていたからか。ふっと目の前の顔が切なげに曇った。


 殴り飛ばすしかないか――と、それで急に冷静に決めて、澪は拳を握りしめた。その耳に、そんな彼女の決意も知らず、艶を気取った声が、涙ぐむように訴えかける。

「あはれとだにのたまはせよ」

 それはようやく、意味をもって澪にも聞き取れた言葉だった。一瞬、そのことに気をとられる。内容に胸打たれたからではなく、ただ――

(いま、なにか――)

 それで、殴りつけるのが一呼吸遅れた。


 握りしめた拳は振るわれる前に手首ごとつかまれ、そのまま背に痛みが走ると同時に、澪は青年を仰いでいた。

 指先が、いとおしげに澪の髪をすくいあげようとのばされる。それに、喉から何か、抑えようのないものが飛び出そうになった瞬間――

 ばさりとけたたましい羽音が空気を切り裂いた。とともに、飛び込んできた影に、襟首掴まれた青年が、弧を描いて投げ飛ばされる。そのまま青年の身体は、簀子を飛び越え、庭へと無残に叩きつけられた。


「晴明のじじいに、大江の鬼を倒し終わったとたん、謎の穴に放り込まれたと思ったら……」

 名残の桜を攫う夜風に、長い黒髪が、淡く紅色の透ける袖とともにたなびく。闇を縫い止めたような翼が、月明かりの中になお深くか黒く浮かび上がった。

「俺のバディになにしてくれてんの」

 風と戯れるように軽やかなはずの彼の声が、低く這う。背を向けた顔は澪からは伺えないが、投げ飛ばされた青年の顔色が、薄闇でなお青褪めて見えた。


 すっと一歩、青年の方へ、孝史郎が足を踏み出したのに、澪は慌てて、彼の袂を掴んで止めた。

「ステイ! 烏丸さん、ステイ!」

「だいじょぶ、だいじょぶ。後悔は繰り返さない。俺は冷静。まだボコボコにしてない」

 言っていることは理性的だが、いやに平坦な声音の冷ややかさが、説得力を持って響かない。

 だが信じて、澪が掴んだ指をほどくと、孝史郎はひと跳び、震える青年の眼前に降り立った。

 腰の抜けた彼を、その高い背で圧し、鋭く睥睨して言い放つ。


「おい、ガキ。てめぇのやったことは家宅への不法侵入と強制わいせつ未遂だからな。恋愛したけりゃ、ちゃんと任意の合意を形成しろ」

「千年前に現代の倫理と罪状を持ち出して、輩のように絡まないでください!」

 元警察官が霞むその筋の方に近い気迫に、澪は青年をかばうわけではないが、思わず声高に叫んでいた。


「あとまあ、現代的には完全にドアウトですが、一応、この時代的には常識の範囲内です! むしろ、暴力がなかったので良心的な方です、まだ!」

 平安時代、たとえ貴族階級であっても、平然と殴る蹴るが行われる。優美で雅なイメージがある直衣姿の男たちの実態は、なかなか結構な蛮族だ。

「つまり……この時代的にはボコぐらいまでなら許容ってこと?」

「ちっがう……! もう! 違います! 烏丸さんは千年前の基準に遡らないで! 現代いまを生きて!」

 はっと気づきを得た顔で拳を鳴らされて、澪は声をからした。

 さっきまでの嫌な恐怖と緊迫感は一気に溶け消えていったが、妙な疲労感がのしかかってくる。


 忍んできた青年は、訳も分からず、可哀そうなほど震えていた。彼としてはただ、この時代の作法通りの恋愛をしただけだ。まだ年若いから、忍び歩きに憧れもあったかもしれない。それが、突然投げ飛ばされ、背中を痛め、天狗に睨まれ、生きた心地もしない結末となってしまったわけである。

 怖い思いをさせられたのは事実であるし、恩を仇で返された気になったのは確かだ。だが無事ですんだからか、澪以上に怒りに震えてくれている相手がいるからか――ついそうした時代の価値基準を、冷静な部分が振り返ってしまう。


(千年も経てば、いろんなものが移ろっていくから……)

 服装も、風俗も、風習も、価値基準も――。

(言葉だって)

 孝史郎が側に戻ったので、先ほどまでは古めかしく届いた言葉も、もう現代の響きに戻っていた。青年が、『僕はただ、僕はただ』と、うわ言のように涙交じりに繰り返しているのが聞こえる。本来なら、この時代にはない一人称だ。


(……あれ?)

 時を超えた先の言語は、翻訳されて聞こえる。だから、青年は本来は『僕』とは言わず、別の一人称を使っているのだろう。それはいい。

(違う、違う。その前、その前よ)

 様々なことで吹き飛んだ、先刻の引っ掛かりの記憶を辿る。

(あはれとだにのたまはせよ……あはれとだにのたませよ?)

 孝史郎はどうやら、晴明に謎の穴で、大江山から一瞬でここに送り飛ばされたらしかった。つまり、青年がまだお忍び恋愛というシチュエーションに陶酔していられた時には、遠く離れていた。

(だから、言葉が古語交じりに聞こえてた……のに、『あはれとだにのたませよ』?)


 知識の引き出しが、目の前の時代と繋がる。霧が、さやけく晴れ渡る感覚。謎の空白が埋まっていく。

「僕は、僕はただ、あの方に心惑う気持ちを、一言、可哀そうとだけ言っていただければ、それだけで、よ、よかったのに……」

「それです! それ! 時代考証的に間違ってます!」

 怯える青年がやっとのことで紡いだ言葉に澪は飛びついた。


「え? こいつの存在が?」

「そこは認めてあげてくだい」

 辛辣を貫く孝史郎を適当に抑えて、澪はごそごそと首にかけた紐を手繰った。

「そうじゃなくて、ハ行転呼音。この時代前後の現象といわれているので、移行期判定だとちょっと微妙なところかもしれませんが……あ、でもほら、やっぱり! 黒くなってます! 正解です!」

 声を踊らせた澪が取り出した硯石は、一点の色の抜けもない、射干玉の黒だった。

 だがあたりは闇夜の上に、石は小さい。孝史郎にはよく見えなかったようだ。凝らし過ぎて悪くなった目つきのまま、彼は首を傾げた。


「で、なんか解決したみたいだけど、そのハ行テンコオンって、つまりはなに?」

「非常に大まかに説明しますと、日本語の発音の仕方が変わったんです。ハ行の言い方が、昔はいまでいう『ふぁ』の音だったんです。それが、『は』に変わったのが、ちょうどこの時代の後ぐらいから。私、烏丸さんが来る前、彼に『あはれとだに』とかなんとか言われたんですけど、それは正しくは、『あふぁれとだに』って聞こえるべきだったんです。いままでは時渡の力で言語が翻訳されていたので、生の発音が聞けず、誰も気づけなかったんですよ」

「つまり、俺が離れたおかげで気づけた、ってわけ?」

 なんとも複雑そうな色で眉を寄せる孝史郎にあっさりと澪は頷く。


「そうですね。時渡の翻訳能力は便利ですが、時には気を付けないと、時代を見誤ります。戻ったら香夜子さんたちにその点を報告しておきましょう」

「……あのじじい、分かってて俺を連れまわしたわけじゃないだろうな……」

 ぼそぼそと呟きながら、孝史郎は苦い顔で頭を掻きやった。

 そのままさんざん脅した青年を一瞥もせず、背を向ける。ふわりと羽ばたいた天狗の羽は、澪の前に降り立つと、そよぐ夜風に霞と消えた。

 すっと真っ直ぐに下ろされた玲瓏な眼差しが、澪を映しとる。


「じゃ、正しきを守りますか、考証者さん」

「ええ。――考証を、開始します」

 大きな瞳が凛と笑み、漆黒を抱く硯石の欠片を握りしめた。夜を朝焼けに染め変える、鮮烈な薄紅の光が放たれる。


 青年貴族の姿も、寝殿造りの邸の影も、月夜に舞い散る残花の煌めきも――すべてが眩さの彼方に消え去っていく。

 時の虚。薄紅の境界。狭間の世界に、光の巻物が勢いよく滑り広がり、硯と筆が澪の傍らに浮かび上がる。


「考証完了事項、書記を行います。いつも通り――お任せいたします」

 聞き慣れた開始の宣言。だが、初めてしっかりと絡み、向けられた視線と笑みに、孝史郎も心地よく口端を引き上げた。

「はいは~い。――大舟、乗っちゃって」

 いつもの軽妙さに一筋、痺れるような真摯な気勢が滲み溢れる。


 澪の紡ぐ考証結果とともに、光の紙に墨が走った。同時に立ち昇る灰色の煙に、孝史郎の指が空を撫でる。

 二振りの刀を掴み、孝史郎は、煙のうちから形を結ぶ前に振り上げられた何かを弾き返した。

 孝史郎の顔を覆わんばかりの巨大な掌だ。そこに牙のごとき爪が、ぎらりと並んでいる。

 ずるりと煙のうちから現れ出た、身の丈が己が倍以上はある鬼の姿に、孝史郎は冷や汗交じりに口笛を吹き鳴らした。初めて見るなりの歪みの怪物だ。


(まあ、どういう基準で産み落とされているのかはさっぱり分からないけど……)

 澪の声が背後から聞こえる。この鬼が視界に入らなかったはずはないだろうに、揺らがず、怯えず、毅然と美しく鼓膜をゆする。

(――どんな相手だろうと、斬るだけかな)

 微笑を刻んで、孝史郎は柄を握り直した。

 薙がれた右腕を左で防ぎ、反対を振り下ろした瞬間、反動を利用して後ろへ飛びのき避ける。

「行け、阿形」

 手放した右の刀が鬼の頭上高く閃いて、頸を狙って空を滑る。

 それに鬼が爪を振りかざし、視線を上げた一瞬。そこを逃さず距離をつめ、孝史郎はそのまま手にした吽形を横に振りぬいた。


 白銀の刃が一閃。鬼が身を引く隙を許さぬまま、勢いよくその脛を刎ね飛ばす。

 支えを失って倒れ込む鬼の、怒号のような唸りが轟き、巨大な掌が、破れかぶれに孝史郎目がけて叩きつけられる。

 だがそれを、右手へと舞い戻った阿形の白刃が、手首の先から切り落とした。

 同時に、鬼の地割れのような絶叫も鎮め伏せて、高らかに澪の凛然とした声がたたみかける。


「――人の世に姿記されぬ鬼の確かなざいが現れ出でたること。内裏に並び立たぬ才女の共に過ごしたること。はるか遠つ方の桜花の咲き誇りたること。そして、まだ変わらぬ音もつ言の葉の存在したること。以上の今世に伝わりし歴史に異なる事象を見出し、正しきに記し直すことをもってして、『考証完了す』!」


 光の巻物が逆巻く川のうねりのごとく巻き戻り、光と爆ぜて霧散する。降り注ぐ光の文字片に、鬼の断末魔が響き渡った。

 倒れ込んだ巨躯がのたうちながら煙と変わり、跡形もなく溶け消える。

 そうしてただ――穏やかな桜色の光が揺蕩うだけの空間に、ふたり、澪と孝史郎だけが残った。

 どちらともなく向かい合って、視線が絡む。

 一呼吸、仕事をし終えた安堵にそっと深く吐息をこぼした澪へ、へらりと孝史郎が笑いかけた。


「お疲れ様。今回も、かっこよかったよ」

 終わり際、そういえばいつもこう孝史郎は腑抜けた笑みで褒めてくれていた。今更ながらにそう感じて、澪はやや気まずく、面映ゆく、目を逸らした。

「……烏丸さんも、まあ……かっこよかったですよ」

 ねぎらいをこちらも返さなければと、ぼそぼそと、初めて真っ当に返す。と、「え?」と露骨に楽しむ顔で聞き返された。

「かっこよかったですよ、って言ったんです!」

 苛立たしげに澪は言い捨てる。けらけらと、なにが可笑しいのか嬉しいのか、笑う男を睨み据えて、澪はずんずんと歩み寄った。


「さあ、もうこの話はいいですから」

 そう目の前まで来て、澪は孝史郎へと手を差し伸べた。

 切れ長の瞳がそれに微笑ましげに細められる。その余裕ぶりが癪で、澪は強くきりりとした双眸で、孝史郎のことを射抜くように見つめ上げてやった。

「さあ、帰りますよ。――孝史郎さん」

 笑んでいた瞳が、意表を突かれたらしく、瞠られた。その表情に気を良くして、澪の口元は得意げに綻ぶ。

「――ありがとうございます、孝史郎さん。正しさを守りたいという、私の我が儘に力を貸してくれて」

「――そりゃ、俺は澪ちゃんの時渡だからね」

 してやれたと笑みをもらして、孝史郎は、差し出されていた澪の細い手を取った。

 ふわりと柔らかに孝史郎の背から翼が広がる。その影が優しく――時を渡るふたりの姿を覆い隠した。





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時渡りの考証者 かける @kakerururu

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