第425話 異魔境の森の異変 その4

討伐後、子供等が喜んで居たのでそれぞれレベルアップを果たした様である。


お互いに何レベルになったかを言って称え合って居る。


残念ながら、開花の儀の前であるマコちゃんはその恩恵にあずかれて無いので残念そうな表情であるが、きっと開花の儀で驚く結果になるだろう。



斯く言う俺も久々のレベルアップでホクホクである。


そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:29

LEVEL:22

HP:483/511

MP:17807/17832


力:513

知能:512

器用:516

俊敏:514

スキル:剣術B/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理並列処理A

魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風A(S)/光S(S)/聖S(S)/時空S(S)/生活/雷S(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない



最近必要とする経験値が増えたのでここでのレベルアップは正直俺も嬉しい。

転生した直後はもっとバンバンレベルアップするつもりだったのだが、そんなにこの世界の仕様は甘く無かったと言う事である。



ちなみにこの世界のレベルの最高値は不明だが長年最前線で魔物を狩って来たパパンでさえ、昔聞いた時にはレベル20位である。



つまりそれだけこの世界のレベルはシビアと言う事だ。


恐らく、単にレベルだけで言うなら、俺のレベル22は世界最高値なのでは無いだろうか?



このステータスを見て居ると、死ぬまでに後2レベル上げるのも難しい気がする。


やはりダンジョンアタックを再開してレベリングを徹底しないといけないだろう。


ダンジョン無いで今回のアースドラゴンクラスをバンバン倒せば或いは夢の30台までレベルアップするかも知れない。


しかし、今回高周波ブレードが効かない相手に遭遇するとは夢にも思わずかなり焦ったが何とかなって良かったと思う。


ダンジョン再開までに別の手段を考えねばならないな・・・と心の中で思う俺だった。


え?極光のレーザーブレードで良いじゃないのかって? 悪くな無いけど魔力コストが悪いのと、斬れ味にスパスパ感がなくて、焼き切るイメージなんだよね。


もっと刀で斬る様にスパって感じを追求したいんだよ。



血抜きを終えてアースドラゴン3匹を回収して5人で本陣の在る場所までゲートで戻り、ガガ辺境伯やパパンに無事アースドラゴンを討伐出来た事を伝えると、それを聞いた兵士や騎士達から歓声が沸き起こったのだった。



一頻り盛り上がった後、「トージ本当にアースドラゴン3匹だけの所為だったのか?」とパパンが俺に尋ねて来た。


確かに心配はご尤もである。


「一応、アースドラゴン3匹を足した後に気配を探って見たんだけど、それらしいヤバイ存在は見つからなかったんだよね。絶対大丈夫とは言い難いけど、99%大丈夫だと思うよ。」と歯切れ悪く説明したのだった。


そして念の為にガガ辺境伯には引き継ぐ気、監視兵を物見の塔に配備して監視する様にお願いしたのであった。





こうして、本陣を撤営して監視当番の兵士を物見の塔に残して全兵士が退却し改めて後日祝勝会を開催する事になったのだった。


居残りが決定した監視当番の兵士が棄てられた子犬の様なやや心細さそう顔をしていたのが印象的だった。


確証は無いが、まあそこまで心配しなくとも第五波は来ないと思うし、来ても再度ミスト・バーンで押し返せると思うし楽観的に構えて居て大丈夫だと思う。


そしてそんなこころぼそ気な兵士に俺は、「そんなにビクビクしなくとも大丈夫だと思うぞ。仕事は君らだけで対応するのでは無く、溢れ出てきたら知らせを入れてくれれば良いだけだから。安心してくれ。」と慰めるのであった。



■■■


撤退した翌々日、ご機嫌のガガ辺境伯から正式にご招待を受けて、参戦した騎士や兵士と共に俺達は祝賀会の会場となるガガの街へと訪れた。

領民の歓声の中懐かしいガガの街のメインストリートを凱旋パレードして歩き、会場となる広場へとやって来た。


約束通り会場の一角にアースドラゴン3匹の亡骸を出してガガ辺境伯に渡しておいた。


一応解体後、肉の一部は俺にもくれる約束となっている。


そしてガガ辺境伯の挨拶で式典と祝賀会が始まり、全員で乾杯を行って、一番の活躍をしたと言う事で散々お礼攻撃を受けてキュアを掛ける必要が在る程に酒を飲まされたのであった・・・。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る