第45話

真川視点


 私達は家に帰ると、一日の大半が新幹線の中だったので少しぐったりしている。


 今日は本当にいい一日だった。行きは心配で一杯でご主人様もずっと険しい顔をしてたけど帰りは凄く安らかな顔をしていた。


 今までずっと妹さんのこと、私のお姉ちゃんのことを暇があったら調べてくれていたから、それがやっと叶った。


 本当に良かった。


 「ご主人様、今日は妹さんに」


 ご主人様の初めて見る笑顔の涙。


 私は、こんなに思って貰える妹さんが羨ましく感じた。


ーーーーーーーーーー


 「へぇー、それでまうちゃんが?」


 早速、妹さん達に電話を掛けている。


 と言うかずっと繋いでいる。


 「あの、ご主人様」


「どうしたの?真川さん、日髪さんも」


「少しは妹よりも私達に、話をしてくれませんか?」


「雫が大切なのは分かりますが、私達もその大切な奴隷ですし」


「え、あっそうだね。ごめん。話に夢中に、えっ、妹、今二人に話そうって、えっでも、その」


ご主人様の慌てよう的にあっちにも引き止められているようだ。


 うーん、ご主人様、妹さんに優しいと思ったがここまでとは、


 いや普段から私達にもこれくらい優しいか


 「ご主人様」


「何?真川さん」


「・・・ですね」


「えっごめん、その最初の聞こえなかった。っ、少し待って今真川さんに、えっそれよりも私の話を聞いてって」

 思いっきり、妹さんの方を優先的に聞いてる。


「・・・」


妹さんが帰って来なかったことに安心した。



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