第29話
家 真川視点
未来の奴隷になってから、私に色々な趣味が増えた。
と言うより、行動上、未来がしていることを私達もすることになるからだ。
「ご主人様・・・続きありますか??」
「えっと確か、あったここに」
ご主人様が読んでる漫画やアニメは必然的に一緒に見ている。
「まき、やっと読み終わったの??」
まやが煽ってくる。
どうやら、ご主人様はラノベを学校でたまに隠れて読んでいることで有名だったらしく、まやもそこからラノベを読み始め既にそこそこのオタクだったようだ。
「そうですよ」
「まぁ、私は続きもう知ってるからネタバレは伏せとくね」
マウント!!
「・・・未来様・・・あっちのコーヒー飲みながらさっきの続きなんですけど」
壁を挟んでも、ご主人様から一定距離を超えなければ大丈夫なので、あーやって先に二人で話をしている。
「まきはさ、あんなのの何が良いの??」
横からまうに言われるが、正直・・・もう少し恩を感じるべきだとは思う。やろうと思えば酷い扱いだって仕返しだって出来るのにやらない。
「まうこそ、そんなにご主人様が嫌なの??」
「私は男が嫌いだから」
「・・・っ!」
まうはあのクズのせいでとても酷い目に遭ってるから、そのトラウマが強く残っているんだ。
「まう・・・でも、やっぱりこれからは嫌でも一緒なんだから」
「そうだね、でも私は貴方達みたいに好きなる事は出来ないよ。」
「・・・好きって」
【ありがとう、真川さん・・・俺もこれからみんなのこともっと好きになっていくね】
「・・・泣いていい??」
「ごめん。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます