第3話


 「待って!私はしてない!!」


後ろから悲鳴が聞こえる。


 「カンニングによる不正を確認した。よって拘束する」


そして、今度は鉄がぶつかる音がする。


 「俺は今の声が気になって」


「関係ない!お前も不正と見なす」


 「やめろ!今のは違う!今度は話をしていても振り向いたりしない!!」


  後ろから泣き声と悲鳴が聞こえるテストってなんなんだよ。


 俺はずっと虐められてきた。いつかは変わって欲しいと願ったけどこれはやり過ぎだよ。


 だけど、俺は虐められた経験があるから、よく分かっている。俺には何も出来ない。


 やれるのは今のテストに集中するだけ。


ーーーーーーーーーーー

 そして、テストは終わった。


 「私、これからどうなっちゃうだろ?」「全然出来なかった。つかあれ授業してないじゃん。」「嫌だ、嫌だ。怖い」


クラスで悲鳴が聞こえる。


 そして、結果はその場で判定される。


 「今から結果を報告する。合格者、未来 優・・・以上!!」


俺だけ??


「おい!不正だ!!こいつだけな訳がない!!」

 クラスメイトの大宮

 

 「しっかりとテストの開始から最後まで全員の動きを指や視線なども事前に設置してあるカメラで確認している。よって不正はない」


「はぁ??お前が!!お前だけが!!」

そしては俺の胸ぐらを掴んだ。そして大宮は取り押さえられた。


 「貴族への暴力は家族揃って罰を受けることになる。」


「は??おいふざけるなよ!!家族は関係ないだろう!!」


「ダメだ。」


そして、大宮は俺を睨みながら連れて行かれた。

 

 「今回のテストに合格しなかった場合でも親が決まった料金を国に納めると貴族として認められる。」


「これからは貴族に無礼がないようにしろ」


 こうして俺の日常が変わることになった。

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