第44話 頼む、断ってくれ!

自分に期待を持っていなかった俺は、期待を持ち始めました。


明日、明後日、そしてその後の毎日を楽しみにし始めました。


この感覚は非常に奇妙で、長年待っていた超大型ゲームの傑作を開くのと似ているが、感覚がもっと激しく、もっと長く続けられ、まさか今の自分を少々軽蔑しそうになった。


なぜならば、以前のオタクの自分と比べると、今の状態は今まで主張してきた生き方を完全に相反している。


今は完全にリア充みたいに、バランスが完全に崩れて、やばい!


俺は目を閉じてベッドに横になり、体はてんかんのように不自然に動きし、口角は狂ったように上がり、明日を楽しみにしながら悔い改めた。


翌朝早く起きて、ギターを背負って、最寄りのきっぷ売り場できっぷを取り、それを見て長い間ずっと、にやにや笑っていました。


今新幹線を乗るには、身分証明書IDで直接スキャンすれば入れるのに、俺は敢えてきっぷにしました。


これほど意味のある二枚のきっぷを大切にする機会を逃すわけにはいかない。


学校に来ると、途中で多くのクラスメートに会い、自分自身についてのささやきを聞きました。


彼はパフォーマーなので、今日はプライベート衣装を着て学校に来て、身につけているのは、数日前に温涼ウェンスズミが決めた衣装で、大けさではなく、人の目を輝かせるには十分です。


ここ一ヶ月のボクシングの練習のおかげで、彼の体型が少し真っ直ぐになった、急激に身長が伸びたほどではなく、ただ、今まで猫背のオタクのイメージと比較して、彼は肉眼で見える変化でした。


更に、長年の暗いオーラもほとんどが消え、残りの部分も陽気で前向きな部分とミックスに置き換えられました。


肌は長年の日光不足のために、色白できれいなので、ちょっとお手入れすると、爽やかな感じになり、目尻に涙ぼくろより目立ちになり、数秒間注意深く見ると、本当にまれな気質があるようだ。


言い返すと今の彼は――


陰キャから脱出し、ややイケメンに変身!


イケメンはイケメンだけと、クソは本物のクソ。


歓迎会の時間は夕方7時とのことで、その間では通常通り授業を行っていた。午後4時に学校は終了し、夕方の自習も取り消しされた。


キャンパス内は明るい雰囲気で、学生にとっては連休と重ねって楽しさが倍増です。


歓迎会に関しては、彼らにとっては学校側の強制参加イベントのプラスポイントにすぎない、もし温涼ウェンスズミが俺を引っ張らなかったら、俺も同じように思っていった。


クラスの女子生徒たちもこの雰囲気にどっぷり浸かっていたのかもしれません!するといつもより動きも大胆となり、俺を囲まれ色々声をかけられた。


「ギターが弾けるの?」


「今日のファッションは似合うね!」


「プライベートではいつもこのように着っているの?」


等々。


現在の俺はこのような状況に慣れてはいないが、お世辞は言えるようになった。


曹愛青ソウアオイでさえ、俺も冗談を言えたので、彼女達は考えるほど怖くありません。


当たり障りのない言葉をいくつか話したあと、何人かの女の子が俺の話しに応じて、クスクスと笑い始めた。


俺を非常に困惑で、いつの間にか俺の話しが面白く感じだの?


なぜ突然笑ったの?


女の子の笑いポイントってそんなに低いのか?


見た目が良く、少しおしゃれにすれば、女の子と話すには、意外と簡単になってきた!


そんな時、同じくオタクである同級生の男子が席を通り過ぎ、無言で口を噤んだ。


「リア充爆発しろ」


何で言えば良いのか……


この言葉を聞いた俺はとても親切で、嫌悪感をまったく感じませんでした。


今日早く来たので、曹愛青ソウアオイが来たとき、周りのすべての女の子が散らばっていました。


現在、俺は曹愛青ソウアオイに対する感情は非常に複雑であり、内心の選択は既に偏ってしまっている。


張之凡チョウシノブが愛を告白したいと聞いたとき、俺が切迫感により、実際は温涼ウェンスズミがもっと好きってことがわかった。


しかし、俺が長い間ずっと片思いした女の子に対して、完全に手放すことができませんでした。


幸いなことに、俺と曹愛青ソウアオイの関係は、自由に選択できる段階に達していません。


少なくとも2人は今でも友達であり、それは何の変化もありません。


「よだれ!」


曹愛青ソウアオイが俺を数秒間見つめると、俺は口角を指しながらこのように言いました。


穏やか優しい女の子が意識に指で拭いて、それはさっきのおかゆの残り物でした。ほんの少しで、よく見ないと見えないほどだった。


だが、これは彼女に反撃のチャンスを与えるように見え、俺は立ち上がって、彼女を中の席に入ろうと通り過ぎる最中で彼女はささやいた。


「君もよく観察しているね……」


少し誇らしいそうな感じがじわじわと伝われて来た。


俺はその場で固まり、曹愛青ソウアオイはすでに座っていた。彼女は頭を横に傾け、小さな勝利の表情を浮かべた。


これはライバル関係ですか?


少年は鼻をこすった。


「じゃあ、今後そんなことがあったら、馬鹿にされるのを見るだけにするね?」


「いやいや、ありがとう~」


曹愛青ソウアオイはクスクスと笑いました。


俺は腰を下ろし、彼女が再び言うのを聞いた。


「今日の演出頑張ってね、下で応援するから!」


もし以前にそのような言葉を聞いたら、俺は間違いなく大喜びするでしょうが、でも、今それを聞くと…なんだか…説明のつかない罪悪感を感じている。


俺の足は、無意識のうちに外側に移動し、そこで、心理的に一定の距離を維持しようとした。


「あ、ありがとう……」と答えた。


そして、この行動、曹愛青ソウアオイも気づいた、彼女は舞台のせいでこの意地悪の人にプレッシャーをかけすぎだと思った。


「緊張しているの?」


俺は不自然に苦笑いを浮かべ、「緊張しないと何かが起こる…」と呟いた。


「緊張しないで、そこまで緊張すると、私まで緊張するから」


曹愛青ソウアオイはどのように慰めればよいかわからなかった。


「私と一緒に深呼吸しようか?」


「質問してもいいですか?」


俺は少し頭がおかしくなり、無意識のうちにランダムこの話が出した。だが、言った途端に後悔した。


少女は戸惑いながらも「聞いて」と頷いた。


本当は何の質問もせず、ただ何か言いたいことを探していたのだが、その少女の視線の先に、一番素直で一番後がない、自分が最も答えが知りたい質問をした。


「もし、君を追いかけたいと聞いたらどう答える?」


「……」


「……」


周囲の生徒たちが笑ったり遊んだりしていても、沈黙!


しかし、高三二組の4列目、窓際の席のある教室の一角は、まるで別空間で外界と隔絶されているようだ。


時間はとてつもなく長く感じられ、窓の外ではもみじがはためき、風に吹かれて紗のカーテンがはためき、目の前の少女の瞳孔が開いた。


俺は拒絶理由がほしかった。


すでに結末について考えていた。


曹愛青ソウアオイが彼を拒否するのは、良いことだと、とても感謝していました。


だから、彼は今、少々イケメンになったが、クソは本当のクソだ!

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