第38話 どきどきの鑑定タイム
ダンジョンドロップ…ダンジョン内の何処かにある宝箱や魔獣を倒した際にドロップするアイテムのことである。何が入っているかは開けてからのお楽しみだが、現代では手に入らない希少な物が手に入るので損する事はまずない。
「私、ドロップアイテムなんて初めて見ました。こういう風に出るんですね。」
金城さんが見た事ないのも当然だ。ドロップ品なんて6年間の探索者生活で初めて見た。しかも今回のはボスドロップ。レア度は相当高いはず。一体何が入っているんだろう。
ドロップした箱を開けるとその中にはバッグが入っていた。
「「バッグ???」」
初めてのドロップアイテムがまさかバッグだなんて…剣とかそういう装備品がよかったなぁ。それにしても、バッグでどっかで聞いたような……
バッグを眺めていると、ふと隆二の言葉を思い出した。
バッグ…最近なんか話聞いたような……まさか!これは——
【鑑定】を発動しドロップ品のバッグを見てみる。
【
やっぱり、これ隆二が言ってた
さっそくリュックに詰め込んでいた数日分の食料やテントを
おお!凄い!重さが一切かわらずどんどん中に入っていく。これが
先程バッグの中に手を入れ、先ほど入れたテントの脚をとりあえず念じてみる。手に重量を感じ取り引き抜くとテントの脚が握られていた。
「それ、どんなアイテムですか?」
「ああ、
「いいんですか?ありがとうございます。」
ダンジョンを長期遠征する際、体力を管理するのは重要だ。長時間魔獣の本拠地であるダンジョンに居座る為、テントで寝泊まりしようと完全に休める訳ではない。【セーフティゾーン】と呼ばれる比較的魔獣が出ないとされる場所が各階層で発見されており、その場所で休息するようにしているがそれでもごく稀に魔獣が襲ってくる事がある。比較的安全というだけで必ずしも魔獣が出ない訳ではないのだ。なので体力は極力温存していた方が生存率が上がる。
金城さんも俺も長期遠征は初めてだ。ダンジョンに寝泊まりした経験こそあるがあの時とはわけが違う。食料もキャンプ道具もなく生き残れたのはただ運が良かっただけだ。
数日間の食料や寝泊まり用のテント、緊急時用の替えの武器などなどそれなりの大荷物になっており、歩いているだけでもそこそこ体力を奪われる。これが
俺たちは各々荷物を
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