第33話 遠出をすると荷物は多くなりがち

 はぁ、昨日は散々な目にあった。こんなはずじゃなかったんだけどなぁ。大してスキルも得られなかったし…


 ダンジョンに向かう準備をしながらステータスボードを展開する。





 榊草介

 レベル:10

 スキルポイント:13→0

 装備:【黒紫の鎧】【霧雨】


 攻撃力:7→28+100=128

 耐久力:4→17+28=45

 敏捷力:11→38+50=88

 魔力 :10

 ●スキル

 【炎耐性Ⅹ】【氷耐性Ⅰ】【麻痺耐性Ⅹ】

【毒耐性Ⅹ】【睡眠耐性Ⅰ】【幻覚耐性Ⅰ】

【感知】【隠密】【鑑定】【錬成】

範囲麻痺パラライズエリア】【毒撃ポイズンショット】【爆破ボム】【毒霧】

毒鎧ポイズンアーマー】【絶対貫通】【霧時雨きりしぐれ



 う〜ん、いい感じに増えてはいるんだけど…どうにも今ひとつ強くなれた実感が湧かないんだよなぁ。他の人のステータスなんて金城さんしか見た事ないけど、俺なんかより凄いステータスしてるし……まあ、今の俺に出来ることは食べ続ける事だけだ。あいにく雪花草は食えるし地道に食べるか。


 おやつ?として雪花草をバックに入れギルドへと向かう。ギルドへ着くと金城は既に到着しており入り口の前で立ち尽くしていた。


「お待たせ。ごめんね、待たせちゃったみたいで。」


「いえ、大丈夫です。私が早く来ちゃっただけなので。」


 雑談を交わしながら、ギルド内へ入っていく。


 今日の目的は2階層に行く事だ。体力面も考慮して野営の準備もしている。探索者にとって数日間ダンジョンに寝泊まりするというのはよくある話だ。特に階層が進めば進むほど、野営の期間は長くなる。何故ならば、各階層を突破するには必ずボスを討伐しなければいけない為、倒した後地上に戻ってしまうとまた戦わなければいけない。これでは二度手間だ。なので大抵探索者は手間を省くため下の階層に向かう際は泊まり込みを想定し準備する。


「随分と大荷物だなぁ。今日は2階層に行くのか?」


 いつも通り人気のない隆二の受付に行くと、気の抜けた声で話しかけてくる。


「まあな。なんか2階層で受けれるクエストないか?金になるやつ。」


「2階層なら前よりかはだいぶ報酬上がってくるからな。クエストも山程ある。適当に選べ。」


 4枚の依頼書が手渡される。




 フレイムベア5体の討伐

 報酬:200,000円

 内容:フレイムベアは凶悪な魔獣であり、探索者の被害が増加しています。注意して対処して下さい。



 レッドスライム20体の討伐

 報酬:200,000円

 内容:通常個体とは異なり、粘膜が高熱となっているスライムです。纏わりつかれてしまえば鎧も体もたちまち溶かされてしまうのでお気を付け下さい。



 サラマンドラ10体の討伐

 報酬:300,000円

 内容:鎧の素材として欲しいのでよろしくお願いします。質が良ければ追加報酬もあります。



 火山石の採取

 報酬:1個=3,000円

 内容:火山石の採取をお願いします。個数に応じて報酬を支払います。


「この採取クエスト誰が受けんだ?持って帰るにも限界があるし、割に合わねえだろ。依頼主に伝えたらどうだ?」


「ああ、それ結構人気なんだぜ。そっか、お前たち【魔法鞄マジックバック】持ってなかったな。」



 ━━━━━━━━━━━━━━━━

 よろしければフォローと☆☆☆よろしくお願いします!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る