第2話 鎌倉の関西人(鳥?) 登場

翌朝


S.A.が、伸びをしながら起きてくる。


S.A.「あー、よく寝た。あっ!アイツどうしたかしら。昨日の事は夢だったよね」


と言いながら、そっとドアを開けて隣の家を見る。丼は相変わらず屋根の上で寝ている。


S.A.「あー、まだ寝てるよ。しかも隣の(家の)屋根が、だいぶへこんでいるよ」


S.A.は、ドアを閉めた。


S.A.「昨日は変なのが来て出かけられなかったけど、今日は出かけるぞっと!…その前に朝食を用意してっと……」


そこで呼び鈴が鳴る。


ピンポーン


S.A.「何っ、こんな朝早くに誰よ、全く……」


と言いながらドアを開ける。


するとそこにはカウボーイのような格好をした巨大な雀が立っていた。


雀「チィーす!800年程前に世話になった鎌倉の森出身のフウテンの雀(ジャン)でーす!!」


S.A.「ジャンって、そんな…鎌倉時代にそんな洋風な名前って…」


S.A.は、驚いて言った。


そんなS.A.にお構いなしに雀は「ヨロしう!」と言うと勝手に部屋に入ろうとした。


そして雀は、思い出したように言った。


雀「ところで、米ありまっか?とっても腹へってまんねん」


S.A. 「それに鎌倉なのに関西弁って!?」


S.A.は、思わず呟いた。


そして一回深呼吸して、雀に向かって言った。


S.A.「あのねー、昨日のブタネコといい、今日のデカ雀(すずめ)といい、あんたらどうして私の周りにばっかり現れんのよ」


丼、起きて、屋根から飛び降りる(ドーンとすごい音が響く)


丼「おはようございます。今日は、他にも、お客さんでありんすか?」


S.A. はムッとして、言った。


S.A.「そうよ!」


そして少し間をおいて言った。


S.A.「あんた、この人…じゃなかった、この雀、知ってる?」


丼、雀を見る。



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