第12話《イギリスでクリスマスを祝う》
イギリスのクリスマスぅ~パチパチパチ。
日本と違って宗教色がもう少し強いです。日本みたいに『恋人同士の日』では決してなく、家族で過ごす日である。もしも、「(家族は存在するけれど)恋人と過ごしたい!」等と言うと、恋人共々家族とかなり険悪な過去があり疎遠になっている人位、ちょっと人格を疑われてしまうんじゃないかな。だってその位『クリスマスは家族の日』ですもの。
英国国教会系で尚且つ信仰の薄いご家庭のクリスマスだと、家族(親族)が集まりパーティーをしてプレゼントを交換する。という日本と似たクリスマスを過ごします。
信仰の厚いご家庭だと、教会に行って讃美歌を唄ったりミサに参加した後に家族(親族)が集まってパーティー以下同文。ローマカトリック系やらも大雑把にはこんな感じ。
ユダヤ系のご家庭だと、数日前から燭台に火をともして一本一本増やしていく。なんて事から始まります。後は同じ感じ。その他、多民族国家の為に宗教も様々。みなさん自分達なりにクリスマスを楽しんでらっしゃいます。勿論家族でね。※何度も言うが、恋人同士で過ごす日では無い。何せイギリスを始めとする欧州各国は12月25日はどの店舗もお休みです、26日も『ボクシングデー』と言って、元々25日のクリスマスに貰ったプレゼントで自分に必要無いと思ったプレゼントを使用人たちにあげる日。なので、お休みだったり時短営業だったりします。勿論レストランや何かもお休みですし、折角クリスマス旅行に来ても値段が高い上に周りの店も開いていないので、完全にホテルに缶詰めとなります。クリスマスは観光目的ならば来ない方が良いよ。だって開いてないんだもん、地下鉄やバスの交通機関も全て止まるし、まだお正月の方が午後からお店が開いていたり、交通機関も間引きなのでマシである。(お正月はまた次回の機会に)
私は何度かクリスマスをイギリスで過ごしましたが、有難い事にいつもホストファミリーがクリスマスを一緒に過ごしてくれました。ホームステイをしていると、中にはクリスマスの数日だけは「他のホストファミリーの家に行ってくれ」や「ホテルに泊まって欲しい」等と言われる事もあるのです。それは『家族の日』であり、他人が入って来る日ではないのである。※イギリスのホームステイはビジネスであって、ボランティアでは無い。
日本は仏教なので、他のクリスマスを祝うことの無い(宗教上祝えない)宗教の方々と混合される事もあるのですが、日本人はねぇ~「ハロウィンもクリスマスもあるし、12月31日にお寺(Temple)に行き、翌1月1日になった瞬間に神社(Shrine)へ行く」と説明すると「何故だ!!」となるし、極めつけは「日本はアルバイトの牧師や神父が居て偽物のチャペルで結婚式を挙げる」と説明した時「意味が解らない」と言われてしまいます。そう、日本人って宗教的にどうこう祝うのではないのです。だからクリスマスを家族と過ごさない人も多いし、お店も25日は盛大に開店しているし、交通機関も全く問題ないし、何故か家族では無く『恋人と過ごす日』とされ、恋人とではないと言うと「可哀想(笑)」と言われたりもする。その事は特にどの国の人も皆一番驚いていました。
日本でも『クリスマスは家族の日』になってお店も何もかもお休みになれば良いのにね。
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