第四十六篇 テーマ「古戦場」 ジャンル「ファンタジー」

「古戦場」


 その地は古代より戦争の舞台となってきた。

 その土地はあまりに不毛で、荒涼としている。多くの者たちが命を落としてきた場所でもある。

 近くには街もなく、ただただ広大な荒野が広がっている。


 あるとき、ある戦士が古戦場を訪れた。

 彼は自分の力を試すために、この地に来たのだ。

 彼は時代の流れに翻弄された者で、今はすでに歳をとっていた。

 しかし、彼はまだまだ強さを保っていた。


 戦士は荒れ果てた地面を歩きながら、足元にある小石を蹴り飛ばした。

 曇っていた空には、稲妻が走り、雷が轟く。

 そして、彼は突然、前方に光を見た。


「あれは何だ?」


 戦士は光の方に向かって走り出した。

 すると、突如として、彼を取り巻く風景が変わった。

 彼の目の前に現れたのは、広大な城であった。


 城の門は、ここ数百年も前から閉ざされたままであった。

 戦士は驚くことができなかったが、彼はその城へ入ることを決めた。


 城の中に入ると、彼は数多くの骸骨を見つけた。

 それらは、古代にこの城を守っていた兵士たちであった。

 彼は静かに、彼らの骨を拾い上げ、祈りを捧げた。


 そして、彼はさらに先に進んだ。

 彼がたどりついたのは、城の中にあるもう一つの門であった。


 しかし、その門は鍵がかかっており、戦士は開けることができなかった。

 戦士は力を出し切って、門に体当たりをしたが、それでも開かなかった。


 そこで戦士は前に進まず、城の中で永遠に強さを鍛え続けることを決めた。

 そして、彼はその城を訓練場として、自分自身をさらに鍛え上げたのであった。


 古戦場が与える力は、それこそが最高の宝であると彼は悟った。

 彼はその城で何十年も過ごし、ついには伝説的な戦士となった。

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