怒涛の展開、舞台を鑑賞しているような古代活劇

前作、ギリシャ物語から続く第二弾。

逃亡者として追われる主人公たちの緊迫感と、次々に変転する展開。一気に読んでしまいました。

前作同様、個性的な登場人物たちが常に活き活きと動き続け、その為に元来難解な古代の政治背景などもすんなりと頭に入り、その難しさを自然と受け入れて物語を楽しめました。
前回と比べ行動範囲は狭いですが、その分、まるで舞台の中の歌劇を鑑賞しているような体験を味わえました。

前作のレビューにも書きましたが、歴史の好き嫌い関係なくお勧めできる作品です。

そしてまだ前編、すこし物語を頭の中で整理したら、既に公開されている後編も読み進めたいと思います。

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