第11話 魔術結晶
「このあたりはやけに大きな
「
マリネメッセ福岡。俺も何度か車の
まさかこんな形でもう一度来ることになるなんて思ってもみなかったけどな。
そんなマリネメッセ福岡の正面入り口に
「ハヤト……なんか、嫌な
「オイラも同感だ。なんていうか、ヤバい
「それは当然かもね。言ったでしょ?
彼女はこの
そのヤバい奴って何者なんだろう?
「それはつまり、
「
「そうなのか……それじゃあ、この先にいる奴は何者なんだ?」
「さぁね。実際に
「気を引き
「
「おうよ! 敵のかく乱と目くらましに関しては、オイラに任せて
「それ、戦うって言うのか?」
「
まぁ、そんなことは置いておいて、俺達は
「広いな……それにこれは、床が抜けてるのか? まるで
「そうだね。落ちたら
中の様子は前に来た時とは大きく変わってる。
まず、床が
もしかしたら、穴の先が外の大穴と
おまけに明かりも何もないワケで、当然真っ暗闇だ。
「おい、あっちに道があるみたいだぞ」
そうしてたどり着いたのは、天井の高い開けた空間。
「ようやく開けた場所に出たな」
「ねぇハヤト、何か聞こえない?」
「ん? そうか? 俺には何も」
「メイ、どんな音が聞こえるの?」
「ん~。何かが
「ホントだね? それってもしかしたら……」
「おい、今何か奥の方で動かなかったか?」
「おいおい
「いや、冗談とかじゃなくてだな」
「皆!
「きっと魔物だね。全員、気を付けて! 来るよ!」
どうやら
すかさず身構えるメイと、
そんな俺達の前に姿を現したのは、背中に大きなサンゴを
それに、
多分、
「
「コラル・クラブだね。水の
「マジか……」
マリッサが説明をしている間に、メイが
近付くなって言われたのを理解してないのか?
まぁ、メイなら
なんて思った俺の考えは、
「アタシの
「ガルーダ! お願い!!」
対して、マリッサの
「おい! 風じゃあいつに
「今考えてるから! 少し時間を
「時間を
コラル・クラブが、その巨大な
……俺に向かってと言うのが正しいか分からないけど、少なくとも俺にはそう見えた。
「ハヤト! 大丈夫!?」
「大丈夫だ! それより
「
やっぱり、そうか。
「そうは言っても、
「ハヤトッ!」
考えながら走っている最中に、俺は飛んで来た
全身が痛い。これで死んで無いのは、
「がっ……痛って」
でも、
くそ、足が
でも、こんな
早く何とかしてくれよ、マリッサ。このままじゃ確実に死んじまう。
必死に逃げ場所を探しながら、せめてマリッサの
いや、水の
そうは思いつつ、取り敢えずその小さな丘に
こんな場所にある
「これは! もしかして
「
「そんなこと話してる
「ちょ、ハヤト!? ダメッ! それに
マリッサの言葉を聞くよりも早く、俺はその
そうして、
骨に
立っていられない。
「……かはっ……な、何がおきた? これは?」
「ハヤト! 逃げて!!」
それもそのはずだ。なぜか
だけど、今の俺には逃げる事すらできそうになかった。
「くそっ。こうなったら」
死を
カラミティが起きてから、こんな
どうせなら、一発このデカブツにお
そう思うと同時に、自然と
「なんだこれ!? 拳の先から何か出たぞ!?」
放たれた何かは、
そのおかげで、奴は
「ハヤト、お前さん今何をした!?」
「分からん!」
「もう一度やれ! さっきので
「マジか!」
良く分からないけど、俺は
広い空間の中に、
それは、俺の右腕から放たれた何かが
「トドメ!!」
すかさず
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