第8話 これから先の話
サイクロプスを
かといって、それも
昨日マリッサから聞いた話だと、多分、地球の
先のことを考えるなら、
「ねぇねぇ、ハヤト! これ、なんていう食べ物?」
「それはジャーキーだ。
「じゃーきー!!
耳と
うん、なんていうか、元気そうでなによりだ。
そんな彼女が少しでも元気が出るようにと、
まぁ、ペット用のおやつよりはマシだよな?
対するマリッサはと言うと、俺が数日前に駅から持ってきてた
ちなみに、このスーパーのすぐ
さすがに電車は動いてないし、中には
そんな状況で手に入れた数少ない
「ねぇ、ハヤト。食べる?」
「……良いのか?」
「うん。いいよ」
これはあれか?
あ~んってやつか?
なんか、
でも、せっかく食べさせてくれようとしてるわけだし、ここは
いや、言い訳してるワケじゃないからな。うん。
「それじゃ……」
「あっげな~い!!」
そう言って手にしてたジャーキーを
くそっ……してやられた。
落ち着け。
これは子供のからかいだ。そうだ、メイはおこちゃまなんだよ。
だから、俺がムキになったらダメなんだ。
「……ハヤト、
目を閉じて
そんな彼女が、すぐ目の前に来たのを
「よしっ! 上手くいった!」
「っ!?」
まるでポッキーゲームみたいだな。
なんて考えながら、俺が口の中のジャーキーを味わってると、目の前のメイが
「どうした、メイ? ジャーキー好きなんだろ? 食べないのか?」
「……いい。あげる」
「朝っぱらからイチャつくなよ。見てるオイラが
「このくらい、イチャつくに入らねぇよ」
その
「さて、あと食事を
「私は良いよ。あんまりお
「そうか? でも、ちゃんと食べてないと、いざって時に」
「私達エルフ族は、
「マジか……それはなんていうか、
「てい……何?」
「いや、大したことじゃないから気にしないでくれ」
「そう? それよりハヤト。このあたりに地名とかってあるのかな? それと、今いる場所はこの地図で言うと、どこ?」
「ここは
「ふぅん……」
「さっきから
「そうだね。探してるものがあるから」
「探してるもの?」
「うん。それについて
そう言うマリッサの言葉に誰も反対しない。
まぁ、俺もメイも、これから先どうするのかという当てがないしな。
「で、話ってのは?」
「うん。簡単に言えば、これから先の話について、あなた達に手伝ってほしいことがあるって感じかな」
「アタシ達に?」
「オイラを
「ほんと、
「
「おぉい!? お前さんら、オイラの
「話を戻すね。具体的にお願いしたいのは、
「無視かよ……」
「
「アタシも、その、
「うん。だから手伝ってほしいってことだよ。探すのは私がやる。だけど、私一人で探すのは、色々と
ここ数日でってことは、昨日の件とか、サイクロプスの件も関係あるのかな?
そう言えば、サイクロプスを追い払った時、彼女は
あれが関係するのか?
そう考えれば確かに、彼女にとって
「つまり、その
「……へぇ。今の説明で、どうしてそこまで分かったの?」
「まぁ、こう見えて俺もサラリーマン
「さらりーまん?」
「
「いや、お
「おい
「そんなつもりは無いけどよ。オイラにとってのサラリーマンって、
「……言い返せねぇや」
「
「すまん」
「で、まぁ、お願いしたいことはハヤトが行ったことが
「アタシ……?」
「うん。
「そ、そうかなぁ」
まぁ、俺もマリッサの言うことには
簡単に言えば、心強いよな。
とまぁ、それは別にいいんだけど、正直、ここまで話を聞いている間に、俺は大きな
その疑問を
「俺達がやることは、まぁ分かった。でも、1つ分からないことがある。その
「……昨日、私が言ったこと、
「昨日? どの話だ? 色々ありすぎて分からない」
「カラミティで世界が
「あぁ、そう言えばそんなこと言ってた。オイラ、ちゃんと覚えてるぜ」
「うん。その
「
「そういうワケ。で、私からの話は以上なんだけど、さっそく返事を聞かせて
そんな彼女から
「まぁ、他に出来る事もなさそうだし。やってみるかな」
「アタシも。ハヤトがやるなら、やる」
「お
「良かった。皆、ありがとう」
ホッと胸を
俺としては、彼女を手伝いながら
少なくとも、1人で動き回るよりもマリッサやメイと一緒に動いた方が、
そうすれば、俺自身の
こういう
先のことを考えれば、そういった
とまぁ、そこまで頭を
食事の時からそうだ。彼女はずっと、何かを気にし続けてる。
そんな彼女の
「話もひと
そう切り出した俺は、メイの頭を
「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます