第18話
桜宮視点
「タッツー達さっきから漫画開いたり繰り返して何やってるの?」
「じしょめっこ漫画版」
「あーなる・・・なるほど漫画でやる版ね。・・・それって面白いの?」
「意外と、春もやる?」
「やってみる。」
「ポイントとして、恋愛漫画がオススメだよ。」
「なんで?」
「漫画では面白けど口にすると恥ずかしくなるくさいセリフが多いから、案外ギャグ漫画とか難しい」
「なるほどね」
「ちなみにルールがあって。」
「なに?」
「絶対に何か読むこと、擬音とか吹き出してでも、開き直しは禁止、例外として絵だけの場合は俺に見せて開き直しを認める。」
「何そのルール」
「その方がスリルがあって面白いからね。」
「確かに、タッツーもチキンないでよ。」
「ok、ちなみに、罰ゲームありでいく?」
「えっ罰ゲームって」
「お互いに好きな命令をする。」
それってタッツーに付き合うことを命令してもいいのかな?
まって、そもそもタッツーが私に命令してくるかもしれない。
「いいわよ!ありで!!」
「いいね!」
そして、私は恋愛漫画を選択した。
「じゃあ先行、は私が行くわよ。」
はぁー??
私が開いたページは全ページ使った一言、
【あなたが好きです。】
「どうしたの?春?開き直すのは禁止だよ。」
どうしてよりによってこんなページを開くのよ。
「なかったら俺に見せてね。閉じたら罰ゲームだよ。」
っ、恥ずかしさより、私が罰ゲームの権限を得る方が大事
(桜宮は焦りで、笑わせる。ことを忘れている。)
頑張れ私ぃー
私は覚悟を決めて告白する。
「あなたが、好きです。」
そして、私はキックーがすぐに近くにいたことに気が付かなかった。
「嘘ぉ!私も好きだったのに、」
「まって!キックー違うのよ、今のは!」
「うーん、春は本当に恋する乙女感あって良かったけど、タッツーの女の子の声が面白勝ったから。タッツーの勝ちかな。」
「えっ??」
「勝ったー」
タッツーは悲しんでいる。
そして、タッツーが開いてページも私と同じ一言だけ
嘘ぉ!私も好きだったのに、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます