第329話 夜の自販機

時刻は、21時台。

定時制高校の授業を終えて帰る道。

ある中古車店の敷地に入る。

そこには、60円で飲める瓶の自動販売機がある。

当時の缶飲料が100円の時代。これはお得だったね。


その自販機には、

ペプシコーラ

スコール

等々、安くてうまい飲み物がある。

小銭を入れ、出てきた瓶を自販機の栓抜きで開け、飲む。


飲み終わったら、横にある空き瓶入れに突っ込む。

そして、その地を去っていく。


美味かった。

とにかく戻って、寝よう。

あんな場所でも、雨露はしのげるから。

さあ、自由の獲得に向け、

自由の森へ。

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