第296話 外食の日

 養護施設にも、こういうのはあります。自由の森も例外ではありませんでした。


外食の日


 外食とは、文字通り、その施設内ではなく街中のお店のどこかに行って食べることを言います。特別な意味があるわけじゃない。

 どこの家庭でも、そんなことたまにはやるでしょ、ってか?


 はい、その通りです。


 他にも、何やら行事を企画して、それで食事や宿泊を伴う場合もあります。

 もちろん、食事などを伴わない外の施設での行事、例えばボウリング大会などということもありましたっけ。


 さて、大掛かりなのはともかく、ちょっとした外食について。


 歩いていける距離にある店で、ってこともあるにはあったが、たいていは、自由の森の公用車に子どもらを乗せ、それで店まで行って、食べるわけ。

 ま、そんなものです。


 どんなのがあったっけな?

 お好み焼きのときもあれば、ハンバーグなどの洋食のときもあったっけ。


 だけど、あれからもう40年近くがたっているから、どんなものを食べたとか、そういう思い出はもうはっきりとは思い出せないね。

 でも、ひとつだけ思い出したぞ。

 あれは小学生の頃だったっけ。

 すかいらーくが岡山に進出してきたときに、招待されて行ったよ。

 その時は確か、ハンバーグを食べたっけな。


 まあとにかく、ごく普通に外で食事をとるだけの話。

 養護施設だからって、そこは特殊特別って程のことはなかったね。

ってこと。

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