第292話 めがねっ子

私の初恋の少女は、めがねをかけた、可愛い女の子でした。


小学2年生の時、念願かなってかわいこちゃんと同じクラスになった。

そこには後にテレビ局経由で映画監督となる少年もいた。

だっけどな、インパクトは、そんなもん、比較するのも野暮や。


実はめがねっ子、2人いて、そのうちの一人が、その子。

なんか、この時期になると、一緒に途中まで帰ることが多かった。

あれは両思いだったと、信じたい。

信じていたい。


ただし、3年生になって、お互い所在不明になって、それっきり。

その年1978年、ブルートレインブームの余波を受けて「年少者低次問題」なんてものが鉄道ジャーナルで騒がれたのね。

ということで、キャンディーズの解散とともに、めがねっ子ちゃんとお別れ。


本当、今でも元気にされているかな?

もう一人は、同姓同名の女性がいるのは確認しているけど。


でもどうだろう。

彼女と御縁あって結ばれていたら、本当に今、幸せなのだろうか?

それ以前に、大学からもスカウトされる少年となりえただろうか?

思うところは、多々、あるのよね。

そゆこと。

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