第150話 昭和58年。はるかかなたの昔

 今の岡山市の小中学校は、今日まで夏休みらしい。

 わしらの頃は、8月いっぱいあったで。


 まあ、いずれにせよ、もうほぼ終り頃や。

 暑いけど、とにもかくにも暑いけど、

 外は、もう、秋の気配。

 22歳になっていなくても、それは感じていた。

 22歳になったその年でも、それは感じました。

 22歳をとっくに過ぎても、それは感じてます。


 サッカーでいう、ロスタイムみたいなものなのかな。

 特に、お盆を過ぎた後の休み期間、ってのは。


 まだ休めたあの頃。

 平日でも、どこか出かけていたっけ。

 岡山の鉄道管理局とか、本屋とか、いろいろ。

 街中に出れば、見るもの聞くもの、出会う人、

 それらがすべて、勉強だったね。

 今みたいに、学校で職場体験なんかしなくたって、

 国鉄の人たちに、いろいろ、教えてもらっていた。


 あんたみたいな人間ばかりなら、学校も、

 そんな企画しなくても大丈夫じゃがなぁ。

 そういう声が聞こえてきそうな、今日この頃。

 40年前の中学2年生は、もうすぐ54歳に。

 その妹の息子が、今年中学2年生。


 昭和58年は、はるかかなたの、おー昔なのよ!

 プリキュアのプリンセスや王子を呼ぶ迄もない、

・・・、ってか?

 

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