第90話 岡山空襲にそなへて

 1945年6月29日未明。

 岡山市を米軍の航空機が空襲した。


 当時の自由の森は、練兵場の向いにあった。

 少し西側には、創業関連者の経営する洋裁学校があった。

 今その地は、幼稚園になっている。


 この頃、少しばかり、名が体に合うような状況になった。

 よつ葉園の子らも、他の都会の子らのように疎開したの。

 当時はまだ郡部。今や、岡山市内となった北部の村へと。

 空襲の結果、自由の森近辺はほぼ空襲を受けずに済んだ。

 だが、用心してし過ぎなんてことはないことも確かです。


 なぜなら、その3年後の夏、今度はマジで火事になった。

・・・、ってよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る