240522-5

 名古屋駅にもあった元々は甘味処から始まったというラーメン店で藍たち3人と合流した俺たちは地下鉄で伏見駅へと移動して白川公園内にある科学館へやって来た。


「デッカ!」


「このプラネタリウムはギネスブックにも載るほど大きなものらしいからな」


「まさかとは思うけれど、自主研修先と称してデートで連れて行きたい場所を選んだ訳ではないでしょうね?」


 俺は図星だったのでさっと目を逸らしたのだが、逸らした先で何故だか先ほどのみそかつ屋を選んだかげっちとこの後行く予定の施設を選んだなっちゃんと目が合った。


「男子ってば自分の欲望に忠実過ぎっす」


「「「君にだけは言われたくないな!」」」


 世界最大のプラネタリウムの中に俺たち3人の魂の叫びがこだました。


 ……偶然とはいえ、プラネタリウムの中だというのに何故だかサングラスを外そうとしない見覚えのある姿の5人を除いた他にお客さんが居なくて良かった。

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