240522-3
「じゃあ、終わったら連絡するよ」
「集合場所はさっきの電車の中で響子ちゃんが言っていた所で良いのかな?」
「はい、お願いするっす」
「じゃあ、ジュンジュン、かげっち、響子ちゃんまた後でね」
藍、千花、なっちゃんの3人と別れた俺たちは名古屋駅の地下へと潜り目的地へと向かった。
「おぉ、噂通り並んでいるな」
「平日の昼過ぎのはずなのだがな」
先ほどのラーメン店同様に名古屋周辺で展開している名古屋名物みそかつを提供しているチェーン店は調べている段階で混雑しやすいという情報は得ていたので覚悟の上でやって来たのだが、思っていた以上に混雑と行列具合だった。
「俺はわらじとんかつにしようかな」
「僕はどて煮にしよう。じゅんじゅん、ちょいシェアしない?」
「アタシはロース串カツにするんで、アタシのともシェアして欲しいっす」
「そうだな、じゃあそうするか」
回転効率を考えてなのか、並んでいる間に注文を取るシステムのようで早い段階でメニューを渡された俺たちはとても十数分前にラーメンを食べ終えたばかりとは思えないほど腹を空かせながら注文する商品を選んだ。
「「「あっ……」」」
なんだかんだで、15分程並ぶと俺たちは店内に通されたのだが、その道中にあるレジに俺たち3人とも面識のあるアホと俺とかげっちが面識のあるアホとヤンキーが数日前に書いたと思われるサイン色紙が飾られているのが目に入った。
「あの人たちのライブって明後日っすよね? 何日前から前乗りしているんすか?」
「いやいや、流石に下見に来ただけでしょ。じゅんじゅんもそう思うだろ?」
「ああ、あの人たちなら有り得そうなんだよな……」
そうだとしたら、昨日の朝に届いた小包が巡回の先生方に気が付かれずに部屋の前に置かれていた謎も理解できるような気がした。
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