File05
「えっ? これって……盗撮?」
虎丸がつぶらな瞳をぱちくりさせた。
「ああ。
佐茂は1ミリも悪びれることなく言った。
「まじで? あの人、謎を解き明かすためなら手段を選ばないのな。てか、そういうところ、終夜先生と佐茂っち、そっくりだよな」
虎丸が、呆れたような感心したような微妙な表情をしているのを見て、
「まあ、小生たちは変人だからな」
と、佐茂が嬉しそうに言った。
「まあ、今回の銅像事件の謎を解き明かすためなら、盗撮ごとき些末なことなんだな。まあ、皆、しかと見給えよ。このリアルライブを見逃す手はないんだな」
佐茂の言葉に誘われて、虎丸、二家、美魂さんの視線がノートパソコンの画面に注がれた。
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