雨にも暑さにも負けずに ―サルビア―

 燃えるような赤色の筒上の花をつけた塔がいくつも花壇に咲いている。花の塔のイメージとしては、巫女みこさんが神楽かぐらを舞うときに使う鈴のような感じだ。この植物はサルビアと言うらしい。


 暑さに負けずしゃんとした姿勢のまま炎天下の中で咲いているサルビア。激しい夕立に打たれていてもその姿は変わらず、少しの念を抱いてしまう。


 夕立の去った後には、雨露の装飾が株全体にくっ付いていて、夕立が降る前と違う趣を見せてくれた。

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