雄大な星河へ願いを ―ササ―

 雄大なる星々の大河をあおぎながら、短冊に願いを書いてササに吊るす。


 願うのは大きなことではない。ただただ平穏に過ごしたいというを短冊につづる。この短冊の言葉は、星河の中の星々に届くのだろうか。


 ……疑ってしまったら、願いが叶わないかもしれないからやめておこう。


 刻々と変化するにぎやかな人の流れを見下ろして。人々のはるか頭上に静かに流れる星河に願う。


 どうかこの平穏な日常が、いつまでも続きますように。

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