【18】転福為禍のインヴォーカー ~「嫌いだから一緒に旅はできない」と言われた俺と、言ったボク~ (三鞘ボルコム) その後のやりとり


【18】転福為禍のインヴォーカー ~「嫌いだから一緒に旅はできない」と言われた俺と、言ったボク~

(三鞘ボルコム)

https://kakuyomu.jp/works/16817330669307554527



□三鞘ボルコム

2024年11月7日 07:24


梶野カメムシさま、この度は拙作にご感想を頂きまして誠にありがとうございます。


スミマセンが、今から仕事なので頂いたお言葉への反応は今晩に返させて頂きます。

重ねてにはなりますが、本当にありがとうございましたっ。



■梶野カメムシ

2024年11月7日 11:19


>三鞘ボルコムさん


お疲れさまでした。

大変お待たせしてしまい、申し訳ない。


返事は急ぎませんので、じっくり読まれた上で構いませんよ。お待ちしております。



□三鞘ボルコム

2024年11月7日 21:33


 いやいや、思ったより早く感想を頂けたので感謝しております。

 それに仕事前、昼休憩、仕事後と3度、堪能させて頂きました。(また何度か確認に戻ると思います)


 さて、それでは頂いたお言葉に対してのお返事を書かせて頂きます。

 また質問や反論、言い訳などもなく、納得するしかなかったご指摘については割愛させて頂きます。

 それでは少し長くなりますが、ご容赦ください。




>>オープニング 「10年後の決別」



>>左頬に傷跡のある茶髪の青年・ユーキの部屋に訪れた金髪碧眼のアレクは少しの逡巡しゅんじゅんの後に、いつもとは違う固い口調でそう言った。


>長文に描写を重ねた悪文。私なら外見描写は後に回します。


 出だしから申し訳ない……。

 言い訳をさせて頂くと、友人に試作段階を見せた際に「主人公の外見は?」と聞かれ、急遽入れた文章になります。

 言い訳にもなりませんね。



>>誇張ではなく半生を共にした知己ちきと言えるだろう。


>「知己」は「自分をよく理解してくれている人。親友」という意味ですが、「単なる知り合い」という使われ方もする言葉です。

>絶対に「知己」を使う必要のある場面ではないので、「親友」「仲」などで代用した方が引っ掛かりは少ないかと。


 ここはアレですね。

 小説を書き始めた素人が「無暗に難しい単語や四字熟語を使ってしまう」ヤツですね。

 素直に「親友」で良かったですね。


 言及はされていませんでしたが「軌を一にする」も変えた方が良さそうですね。



>>更に2人はただの親友ではなく「とある目的」を果たすために共に冒険者となり旅に出た、


>ここは「冒険者となり、共に旅を続けて来た」の方が直感的かと。

>重要なのは「共に旅をする」部分のはずなので。


 「2人の旅には目的がある」という事を見せようとしたのですが……いりませんかね?

 ジャンルなどにもよりますが、「主人公に目的が無い」と指摘される方なども見受けましたので。(「構成・文章が悪くてそれ以前の問題だ」と言われてしまえば身も蓋もありませんが)



>>「言葉通りの意味だよ。ここから先はボクたちに任せてユーキは故郷に帰るといい」

>>「ふざ……っけるなよっ! こんなところで終われっかよっ‼ 俺はまだ――」


>察するに魔王とか強敵との対決目前とか、決死の出兵とかを前にした状況だと思われますが、そこの説明がないので、二人への共感が妨げられています。

>「どんな状況」など、最低限の情報は開示すべき場面だと思います。手がかりが少なすぎると推理のしようがなく、かえって読者が興味を失います。


 ここは推測されたような「決戦前夜」のようなシーンではなく、「道半ば」です。

 最初に「宿屋の一室」であった事や、次の「2人の目的はまだ果たされていない」から「何でもない日」である事が推測できるかと思ったのですが……問題はそこではありませんね。


 問題は「決戦前夜」を期待するようなシーンで、「何でもない日」を書こうとしてしまった事ですね。

 総評でも言われている「インパクトがない」のが問題ですね。



>>アレクにだって自分の言い分に無理があることは理解している。それでもアレクはこれで押し通すつもりだった。たとえ、どんな罵詈雑言をユーキから浴びせかけられようとも。


>そこはもうちょっと上手くやるべき、とは思います。

>本気で怒らせるくらい悪役に徹するか、理屈で説得するか。


 これはですね……後述しますが、このプロローグは初期の構想から大分と変更してまして……。

 「上手く嘘を吐く」事も「悪役に徹する」事も「理屈を考える力」も、全部がないアレクにさせてしまったのが悪かったですね。

 読者に対してする言い訳ではありませんが。



>>「ユーキ、これからどうするつもりだい?」

>まさに聞いてどうするって台詞ですが、アレクの人の好さは伝わりますね。


 ここで頂いた感想は救いですねw。



>>「さてな、お前さんの言う通りシュアーブに帰るのもいいが……。ま、ゆっくりと考えるさ。アレクたちはすぐに出発か?」


>アレクが独断で言ってるのか、仲間の同意があるのかは気になりますね。

>誰がリーダーかもわかりませんが。


 ここはアレクの独断となっています。……が、先ほど申し上げた「変更前の構想」では仲間の同意があった事になっています。

 ちなみにリーダーは一応、アレクになってます。(これは必要な情報ですかね?)



>「ぁ、うん……。2、3日中には帝都を発つ予定だよ。でも……」


こういう別れ話って、普通は出立直前か前日にしませんかね。

多分、宿屋は同じでしょ。2、3日一緒だったら気まずくありません?


 う~ん。悩ましい所なのですが、出立には準備も必要だろうし前日や直前に別れ話をするのは不自然かな、と。

 ただ、仰る事も分かりますし、何より「物語的」にはそちらの方が「分かりやすい」とも思いますね。


 気まずさについては、宿を変えれば良いのではと。場所は帝都ですし、他に宿屋が無いなんて事はないでしょうし。



>>逆にアレクは動揺を隠せない。その動揺が、一瞬アレクの口調をいつものものに戻し、更に心中の不安が僅かながら言葉に漏れ出てしまう。


>なんでアレクが動揺してるのか、謎過ぎますね。

>覚悟もなしに別れを切り出した、としか読めませんが。

>どういうキャラかわからない段階ですが、とりあえずアレク株は開始から暴落です。


 ここは上手く伝わらなかったですねぇ……。

 「罵倒や非難される覚悟はあった」が「あっさり受け入れられる」とは思っていなかったという動揺を書きたかったのですが。

 猛省します。



>>「お前は俺のことを嫌いかもしれねぇが、俺はお前のこと嫌いじゃなかったぜ!」

>>なぜなら、熱い雫がその碧あおい瞳から流れ落ちるのを止められなかったから。


>理由は不明ですが、別に喧嘩もしてませんねこれ。

>二人の気持ちの齟齬やすれ違いを後々まで引っ張る展開かと思いましたが、実質プロローグで解決してますねこれ。ふうむ……?


 そうですね、喧嘩になってませんね。齟齬やすれ違いもありません。

 ここで私が描こうとしたのは「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」でした。

 ……作者の自己満足と言われても、言い訳のしようがありません。



>>聖歴1366年の春。冬の寒さも去り、実に過ごしやすい良い天気の日だった。


>この天気の描写が暗喩だとすれば、「一件落着」ですね。

>確かに「世は全てこともなし」的に私は読みましたが、果たして作者の意図に沿っているのか、かなり疑問があります。

>ここら辺、私には展望が見えないので、後々作者に伺いたいところ。


 ここは年代ジャンプが起きますので年号を書こうとしただけなんです。

 天気には特に大きな意味は無く、ただ「親友との別れという2人にとっては大きな事件と、それとは全く関係なく訪れる穏やかな日」という対比を書いただけのつもりだったんです。



>>冒険の旅を始めるのは第4章からとなりますので「子供の話なんて読みたくないっ」という方は、第4章からお読み下さっても結構です。


>「飛ばしてもらってよい」という書き方は、個人的には反対です。

>「子供時代は面白くない」と作者が告白しているようなものですから。

>自覚があるなら、読者に飛ばすのを勧めるのではなく、子供時代を面白く書き直すべきです。


 作者的には「面白い」と思って書いてはいるんですよ?(残念ながら、「面白くはない」という評価ですが)

 ただ投稿から数ヵ月経って、あまり読まれなかったので「物は試し」と思ってしてみたんです。


 投稿から大分経ち、今回の感想も頂いて「面白くない」という事を受け入れ始めましたので「面白く」できるように頑張ってみます。


 それと、同様に「読み飛ばしても良い」と書いた箇所がもう1つあります。

 そちらは「ユーキの父親・サイラス」の視点であり、主人公たちが登場しないので書いたのですが……。

 こちらもあまり良くないですかね?




 第1話へ移る前に、先ほど書いた「プロローグの初期構想」について説明させて頂きます。

 本作はいわゆる「追放もの」を基に構想を考え付きまして、初期のプロローグでは「仲間たちと一緒にユーキを追放する」という流れでした。

 最初はアレクの心理描写などはするつもりは無く、最後のトドメの一言だけを放つつもりだったんです。


 ですが「仲間たち」が揃うのは第5章になるんですよね。

 いきなり、その後は登場しないキャラを大量に出しても読者を混乱させるだけだと考え、アレクとユーキの1対1になりました。

 結果は、アレクの嘘がヘタクソな部分だけが露呈し、インパクトにも欠け、更にテンプレとは程遠くなった為に「テンプレ好き」にも刺さらないという、グダグダな事に……。


 ここは全面的に改修が必要そうですねぇ……。




>>第1話 「あの日、ボクは英雄と出会った」



>>『英雄王ローランドと7つのリング』


>後にこの世界の英雄譚だとわかりますが、文章がラノベまんまなので、「この世界にもラノベがあるのか?」となります。内容がありがちなラノベの導入なのも拍車をかけています。


>ここは意識して文体を変えた方がそれらしいです。伝記風、童話風、絵本風など色々考えられます。


 第1話の最初から、いきなり文体を変えるのはどうかと思ったのですが……。

 読者は読みにくくならないですかね?



>内容ももっと派手な、神話クラスのワンシーンにしてよいかと。老人を生贄の美姫に、野盗を怪物にするだけでもぐんとインパクトが上がります。

史実をここで出して後の伏線にしたい意図は感じますが、この時点で興味を持たれなければ負けと思うべきです。


 ここは仰る通りですね。

 次に繋がる話が「子供の話」でハデに出来ない分、ここでハデにした方が良さそうですね。



>母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。


ファンタジー雰囲気ぶち壊しなので、私なら歌を歌わせず「(本を)読みながらご飯を食べていた」にします。


 だ、ダメですかね……?

 文明があれば歌くらいはあると思うのですが……。



>>大事な本にシミを残してしまったのだ。


>シミが残るのは後の話なので、この場面では「大事な本を汚してしまったのだ」が適切。


 渇く前も「シミ」って言いませんかね……?



>>そこから先の展開は想像に難かたくない。

>「想像に難くない」は未知の事象に使うべき表現です。わからないけど「想像に難くない」わけで。

>同様の言い回しを選ぶなら「言うまでもない」が最適かと。


 ここも「知己」と同じく、わざわざ難しい言い回しをしようとしてしまいましたw。

 表現としても少し間違っているようですね。勉強不足でした。



>それはエプロンを着けた大きなおじさんだった。


地の文で「おじさん」はないかと。

あとここでもう傍の屋台なり、屋台で何を売ってるかなりは言及すべきところ。


 地の文で「おじさん」はダメでしたか……。

 「何の屋台か?」ですね。確かに最初に説明した方が良いですよね。



>>いや、それは6歳のアレクから見ればの話であって、その男は言うほど巨漢でもなければ年の頃も30前後といったものだ。


>あと30前後は「おじさん」では……? とおっさん的には思いますがw


 オッサン的には「30前後はまだ若いっ」と思いますがw。



>>(間違いねぇ、コイツは迷子だ。しかしまいったな、どうすっか……)


>この話では男の側にカメラを回さず、アレクに固定して不穏や高揚などを子供目線で追った方が迫力が出て面白いと思います。


 ここも男に視点を移動させる事で、余計な文章が増えているかも知れませんね。



>>そう言って男は屋台へ向かう。

>>取り残されたアレクは所在なさげに待つ事になるが、ほんの数十秒で男が帰ってきて「ほれ、食えよ」と手にした物を差し出してきた。それは紙に包まれたホットドッグだった。


>あれ。一読目は男が屋台をやっていて、そこの商品をくれたのかと思いましたが、別の店に買いに行ったようにも読めますね。なら、この男の仕事とは?


 ここは説明不足でしたね。「屋台をしていると子供が1人で歩いていたので声を掛けた」というつもりだったのですが、何も説明できてません。

 そもそも仰るように「アレクの方から屋台に近付いた」とすれば、そんな説明も不要でしたね。



>>そんな事は予想していた。そもそも最初から代金の支払いなど期待してはいない。

>>しかし、男には既に名案が浮かんでいた。


>もう完全に視点が男に移ってますね。

>三人称一元視点なので誤りではないのですが、ここで大人目線2、切り替わるため、迷子の子供のドキドキやワクワクが減じてしまっています。


 指摘して頂いた内容とは違うのですが……視点が頻繁に変わって読みにくいのではないか、と今更になって気付きました。

 それでなくてもアレクとユーキを行ったり来たりしてますからねぇ。



>>”パシッ”と手に持つ帽子を強引に奪い取る。帽子を持っていた少年は”ビクッ”と身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。


>漫画的な擬音の使い方ですが、わりとアリ。


 意外です。アリでしたか。怒られるかと思ってましたw。



>>少女を慰めているアレクを見て、ようやく正気に戻った少年たちは大きな声で話しかけてきた。

>>「なんだぁ、お前? お前ら、コイツのこと知ってる?」

>>「いんや、見たことないっスねぇ」

>>「ぼ、僕も知らない……」

>>「おいお前、女子の前でカッコつけてるつもりかぁ? 今謝れば、この心の広いロドニーさんは許してやらんこともないぜ?」


>もたつきすぎて、見ていられません。

>ここでいじめっ子の個性を描く意味があるとはまるで思えませんし、求められていないかと。

>それよりきびきびと次の展開に進んでほしい。


 そ、そんなにダメですか……?

 個人的には敵(いじめっ子)の個性は重要だと考えているのですが……。



>>アレクは足に圧迫を感じる。足元に気を取られていると、次の瞬間に”ドンっ”と胸を押され、足を踏まれたアレクはバランスを取れず尻餅をついた。


>子供のする戦い方じゃないですw

>体格差があるなら、普通に突き飛ばすだけで倒れそうだし。


 ここは「やっつける」という意味の攻撃ではなく、「脅し」の意味だったので「尻餅をつかせる」のが目的だったんです。

 ただ、よくよく考えると尻餅にこだわる必要もないですし、突き飛ばした結果尻餅をついたでも問題はありませんね。



>>確かにロドニーの言う通り、彼我ひがの戦力差は圧倒的だ。


>「彼我」もうそうですが、一般小説的なちゃんとした言葉が散見する反面、”パシッ”のようなラノベ全開の表現も目立つので、何とも言えない気分になります。

>文章の傾向をどちらかに統一すべきかと。混ぜるな危険。


 ここは全然、意識ができてませんでしたね。

 私は元々、ほとんど小説を読まない人間でしたので「一般小説」と「ラノベ」の違いもよく分かっていないのかも知れません……。




>>第2話 「その日、俺は英雄を見た」



>>ユーキの横には「家庭料理 初心者のススメ」や「図解 よくわかる魔法陣の仕組み」、「ラフィネ聖王国 観光ガイド」などといった本が積まれてある。


>ライトファンタジー過ぎてあまり好きな場面ではないですが、小出しで世界観を伝えられるという点では重宝しますねこういう場面は。この場合だと、

>・魔方陣の解説書が市井に出回るくらい魔法が一般的

>・ラフィネ聖王国という国がある

>くらいですが。うーん、上手くやればもっと盛り込めそう。


 あとは、本作は少し文明レベルが高めに設定してますので「一般人に雑誌が出回るくらいの文明」である事も見せています。



>>息子であるユーキを想っての決断だろう。


>ここら辺は筋が通っていますし、好感が持てます。

>ただ「兵士」だと戦争の危険がありそうなので、「衛兵」にした方がイメージ的には無難かと。街で仕事が出来ますし。


 「兵士」じゃないとダメなんです……。

 サイラスには、第2章で戦死してもらう予定なので……。



>>「へえぇー……。賑やかな町だなぁ」

>>「今日は聖誕祭だからな。レゾールでも祭りやってたろ?」


>祭りの日に引っ越しする人間も珍しい。


 馬車での2ヵ月の旅なので、祭りの日を狙って引っ越したのではなく、たまたま町に到着したのが祭りの日だったんです。

 ここの説明、いりますかね?



>>「ちょ、オイ! 待てよっ! ……行っちまいやがった。信っじらんねぇーっ! 引っ越し当日に8歳の息子1人に荷解き任せていくかフツー⁉」


>やっと出ましたね年齢。遅い。

>8歳というと小2か小3くらい。父親の職業柄世間ずれしてるなら、性格はまあアリですかね。「自分に不甲斐なさ」を感じるにはちと早い気がしますが。

>そして荷解きだけなら小学生でも出来そう。「初めての街で外食」の方が高難度。


 遅くてスミマセンっ!

 性格、アリですかっ⁉ 「こんな8歳児、リアルにいるわけねーだろっ」って思いながら書いてたんですが……。

 それと「初めての町で外食の方が高難度」には全く反論できません。ここは何か変更すべきですね。



>>悪態を吐つきながらも荷解きを始めるユーキ。

>>幸い、棚やベッドなどの大きな家具は前の住居者が置いていった物が残っている。当然というべきか、ユーキたちの新居は新築ではない。

>>各部屋の魔法灯が問題なく点く事を確認し、軽く掃除を始める。掃除が終わったら、調味料や食器を棚へ直し、調理器具は台所へ、トイレや風呂に紙や洗剤を置いてついでに水回りのチェックもする。ずいぶんと手際のよい8歳児である。


>ここら辺もまるまる不要な描写。

>「荷解きを済ませ、部屋を掃除した」程度で十分。

>新しい情報や発見がなく、面白みも欠けるので圧縮すべき場面です。


 ここも冒頭の雑誌と同じく、一般家庭に風呂やトイレなどがある文明だという事を示したつもりだったのですが……。

 確かに「面白くない」ワケで、それでも描写しなければならない事かというと……違いますね。



>>「そぉ~ら、パース!」

>>「ほら、エメロン行くぞ! 落っことすなよ!」


>ああ、ここから一話とリンクするわけですね。

>この構造はなかなかいいと思いますよ。


 ……癒し。



>>それを見たユーキは(家のすぐ横に公園か。犬のフンとか、酔っ払いが出たら嫌だな)などと子供らしからぬ事を考えていた。……本当に8歳だろうか?


>セルフ突っ込みもそうですが、公園の認識が明らかにファンタジーじゃないのはギャグなんですかね? 読者が脳内で描くファンタジー世界を、作者自らブチ壊していくスタイル?


 もちろん、そんなつもりは一切ありません。

 公園より、広場くらいにしておいた方が良かったですかね?


 あとセルフ突っ込みですが、前述の通り「こんな8歳いるわけねー」と考えてまして、でもユーキの性格は変更できないので突っ込みを入れたんですが……雰囲気を壊しただけですかね?



>>輝くような金髪と、大きな碧眼へきがんに吸い込まれそうになる。


>金髪はともかく、碧眼を認識するのは無理でしょ。

>何メートルくらいを想定してるんですかね、これ。「家のすぐ横が公園」にしても、道路くらい挟んでそうなものですが。

>あと、何となくユーキは二階の窓から見てるイメージでしたが、特に描写がないので一階から見てたかも。それでも近すぎると思いますが。


 確かに。まるで状況の想定が出来ていませんでした。

 常人なら眼の色までは確認できませんよね。



>>「大丈夫か? お兄さんが加勢してやっから、踏ん張んな」


>一話の時は年がわかりませんが、8歳が自分を「お兄さん」て言いませんよね。

>いくら大人びていても。


 う~ん、ダメですかねぇ?

 リアルなら想像しにくいですが、ユーキは「いるわけねー」くらい大人びた8歳児なワケで……。

 いや、別に変更するのが嫌なワケではないんですが。



>>……つもりだったが、後日になって「あんまりカッコよくなかったな」と後悔するのだった。


>確かに。

>このセルフ突っ込みモードは基本装備なんですかね、この作品。

>ギャグコメディならそれでもいいですが、それだとプロローグと噛み合わない感じですし。一万字読んでも方向性がよく見えません。


 セルフ突っ込みは基本装備……というほどではありませんが、この第2話は特に多くなってますね。(それ以降はほとんど出ずに、たまに見かけるくらいだと思います)

 「コメディなら使っても良いが、シリアスなら使わない方が良い」という事ですよね?



 ……と、少し長くなり過ぎましたので総評へ対するお返事は分けてお送りいたします。



□三鞘ボルコム

2024年11月7日 23:49


 それでは総評に対する返事になります。




▷タイトルについて

>>転福為禍のインヴォーカー ~「嫌いだから一緒に旅はできない」と言われた俺と、言ったボク~


>「転福為禍」は「転禍為福(災い転じて福と為す)」を逆転させたものですかね。

>意味通りに受け取ると、すんごい運の悪い人のイメージです。

>インヴォーカーはざっくりと「召喚士」というところですか。

>ちなみにどっちも知らなかったので、ネットで調べました。


 「転福為禍」の意味は仰る通りです。

 「良かれと思ってした事が裏目に出る」みたいなニュアンスで付けました。


 「インヴォーカー」の方の意味は「神に祈る者」です。

 「Invoker」ですね。



>ん-、タイトルの意味は現時点ではまったく謎ですが、後々意味が通じて来たらカッコ良くなるタイプではありそうです。語呂もいいし


 意外な評価……。

 実は個人的にはあまり良くないタイトルだと思っていました。

 「初見で意味が分からない」「語呂も(個人的には)良くない」などと思ってましたので。



>副題はプロローグまんま。

>プロローグの場面が後々まで影響する鍵となっているならアリでしょうし、そうでなければ意味不明になるので、ちょっと不安が残ります。

>個人的にはあのプロローグは肩透かしだったので。


 ここは仰る通り「まんまの説明文タイトル」です。

 メインタイトルが意味不明なので、サブタイトルで説明しようとしました。


 プロローグが肩透かしは……今は受け入れます。




▷キャッチコピーについて

>>親友との、出会いと別れの物語


>そのままですね。先の展望が見えなくてイマイチ。

>タイトルの派手さの爪の垢を煎じて飲むべきです。

>並んだらミスマッチもいいとこでしょう。


 正直、コピーについてはずっと悩んでます。

 本作を端的に、魅力的に表現する文章が思いつかず……。なんて言ってられませんけどね。




▷あらすじについて


>ほぼプロローグまんまですね。

>先の展望とか、ほとんどノーヒントなので、興味を惹かれません。

>内容も地味で、完全にタイトル負けしています。


>例えば「後に英雄と呼ばれる二人が」とか、多少なり未来の情報を散りばめて続きに興味を持たせた方がよいと思います。


 ここについては、「あらすじ」というものを勘違いしていた節があります。

 私は「あらすじ」はマンガの最初に書かれているようなものを想像していましたが、よくよく考えるとここもキャッチコピーの一部なんですね。喩えるなら「映画の予告編」でしょうか?


 勘違いしたまま書いていた為、「まんまのあらすじ」になってしまっていたのだと思います。




▷文章について


>ちょいちょい悪文はありますが、概ね読めるし、意味は伝わります。

>最低限の文章力は確保できていると思いました。

>ただ、この時点ではそこ止まり。次のステップが必要です。


 が、頑張りますっ。(自信は無い)



>二話まで読んで、特に感じたのは文章の無駄。

>同じ内容の重複、情報も面白みもない台詞、不必要な描写などなど、文章の贅肉が多すぎて、物語が冗長に感じられ>ます。どうでもいいCMが挟まる動画のようです。


>これを改善するには、引き算を覚えること。文章のダイエットです。不必要と思われる文章を削り、文章をシャープ>に磨き上げましょう。ユーモアやジョークも文章のキレがあって初めて笑えるものです。


>もちろん、必要な描写は削ってはいけません。取捨選択を重ね、いかに簡潔に必要な情報を残すかがテクニックです。文字数制限をつけて掌編を書くなどすればいい練習になります。


 ここが私の一番の問題点であり、課題のように見えますね。(違うでしょうか?)

 たぶん、どの作者さまも同じなのだと思いますが「無駄」と思って書いている文章は無いと思います。少なくとも私はそうです。

 だから、今回指摘して頂いた文章が「無駄」だとは言われるまで気付きませんでした。

 それを気付けるようになる必要がありますね。



>もう一つは、表現のばらつき。

>一般小説のような言葉を使う一方で、ラノベや漫画のような表現も頻出するので、いかにも背伸びをして難しい言葉を使っているように見えます。どちらかに寄せた方が、少なくとも安定はするはずです。どちらがいいというより、内容や書きたい世界に合った表現を選ぶべきです。気軽に読めるラノベを書きたいなら、小難しい表現は逆にノイズになりますから。


 「ながら感想」への返事でも書きましたが、ここも無意識でしたねぇ。何より勉強不足が露呈してしまったと感じる部分です。

 作品の方向性と、自分の書き方をカッチリと決めたいところですね。




▷ストーリーについて


>>プロローグ

>ともあれ、プロローグに必要なのは大胆さ。

>ブレーキはあらかじめ外してください。


 たぶんプロローグは全面的に作り直す事になります。

 ある程度、決まっている展開もありますので考え無しにかっとぶ訳にはいきませんが、肝に銘じます。(ユーキの処刑は流石に無理かな……)



>>内容が薄い

>ここからは1話、2話について。

>共通して言えるのは、内容が薄いことです。

>理由は明白で、たらたらと必要に乏しい日常風景を続けていること。ながら感想で贅肉と断じた部分です。文章もそうですが、構成としても脂肪レベル。


 文章のダイエット、ですよね?

 頑張ります。



>>展開に面白みがない

>せっかく二話も使って主役二名を描いているのに、二人のキャラ性はいまいちメリハリがなく、特徴に欠けます。この場合は強みと言ってもいいです。


>アレクはまあよいです。育ちが良く正義漢。無鉄砲だが勇気はある。わかりやすいし好感も持てます。問題はユーキの方で、別に性格はこれでよいのですが、キャラ設定が甘いと感じられました。


 ここは正直、難しい所ですねぇ。


 私はユーキを「普通より少し賢しいだけの子供」というデザインにしました。そしてユーキは今後、戦いに負ける事が頻発します。(特に序盤は)

 最初にユーキの特徴が大きく出るのは第7話で、「料理に強い関心を持つ」という特徴はあります……が、どう考えても読者ウケは狙えないですよねぇ。


 最初のケンカもほとんど負けて終わりますし、カッコイイとこを見せる事が出来てませんからねぇ。個人的にはカッコイイ場面もあると思ってはいるのですが、分かりやすく敵を倒す訳ではないので……。

 つまり梶野カメムシさまが仰ったような「冒険者の息子だから強い」「その力で敵(いじめっ子)を倒す」という展開ではないんです。


 ここを変えてしまうと、キャラのデザインが根本から崩れてしまうので……。



>>ライトノベルなのかファンタジーなのか

>これはまあ先を読んでいないので、どっちを想定して今作が書かれているのかはっきりとはわかりません。プロローグは真面目そうでしたが、その後はラノベ的な要素も散見されたので、両方取るつもりなのかもしれませんし。


 既に申し上げましたが、自分の書き方が確立できていないからですね。

 精進します。


 それと『ジョジョ』は知ってます。

 細かいセリフなどは覚えていませんが、確かにシチュエーションは一緒ですねw。

 ただ、知ってはいますが意識はしてませんでした。まぁ、王道展開ではありますしねw。




▷キャラについて


 ストーリーの方で書いて下さいましたので、割愛します。




▷アドバイス回答について


>>・特に意見が聞きたい部分。

>>第1話~第2話でPV数が4割以上も落ちております。(342から190)

>>いくつか原因は推察してはいるのですが、ぜひ梶野カメムシさまのご意見も賜りたく思います。


>理由はいたってシンプルかと。

>はっきり言いますが、地味で内容が薄く、先が期待できないからです。

>「次は子供のケンカか」「よくある奴だな」「じゃあいいや」みたいな感じ。

>もう一つの原因は、二話でリンクして繋がることが、一話の時点ではわからないこと。ここは評価できるので、そこまで読んでもらう工夫があれば求心力が増す可能性が高いと見ます。


 「地味」……やはりそうですか。

 一応、「序盤で視点がコロコロ変わって読みにくい」というのも考えたのですが、梶野カメムシさまは感じられましたかね?

 あとは、単純に「文章が拙すぎる」もありますが。


 「1話と2話がリンクしている」事、評価して下さってありがとうございます。

 「求心力が増す可能性が高い」と、そこまで仰って頂けるなら頑張ります……が、



>それを踏まえた私の改善案は、一話と二話を合体させてしまうことです。

>前半をアレクパート、後半をユーキパートにして、同じ場面で一話を終えるんです。

>最後のユーキ合流部分だけ分けて書き、両サイドからの合流を演出します。

>エピソードタイトルは「二人の英雄」くらいで。


>当然長くなりますが、そこはダイエット。各エピソードを2000文字まで圧縮し、一話合計で4000文字程度にまとめます。

>内容も濃くなるし一石二鳥です。無駄な部分が結構あったので、そこを絞ればそう無理のない改善案だと思います。


>こうすれば少なくとも二話分は読んでもらえますし、変わった演出で読者受けを狙えそうです。その先はまあ、地力次第ですが。


 7000文字を4000文字にですか……。

 正直、出来る自信は全くなく、想像しただけで頭がクラクラしてきますが……やれるだけやってみますっ!




⬜️総評

>・プロローグは地味すぎ。もっとインパクトを。

>・文章は及第点。引き算と統一感が次の課題。

>・二人の主人公が合流するアイデアはよい。


 はいっ! 肝に銘じますっ!



>それに、子供には子供の魅力があるので、これはこれで面白くもなるはずです。

>「少年もの」というジャンルもあるわけで、ある意味魅力あふれる素材かと。


 このお言葉に救われます。

 自分の力が足りないだけで、やりようによっては面白く出来るのだと信じられますので。


>これが処女作と言うことで、遠慮なく斬らせていただきました。

>歯に衣着せぬ感想でまことに恐縮ですが、この感想が三鞘さんの今後の創作の一助になればと願っております。


 ありがとうございますっ! 大丈夫です、致命傷には程遠いのでw。


 梶野カメムシさまの感想を頂いて自分に足りないものを知ると共に、自作に対しての申し訳なさが込み上げてきました。

 私は、「自分の考えた物語は絶対に面白い」と確信を持って執筆しております。ですが客観的に見て、本作は「面白くない」のでしょう。それは面白く書けなかった私の責任です。


 本当に、面白く書いてあげられなくて申し訳ない。

 絶対に面白くしてあげると、そう思いながら邁進していきたいと思いますっ!



 最後になりますが、本当にありがとうございましたっ!

 おかげさまで、自分のやるべき事が見えてきましたっ!



■梶野カメムシ

2024年11月8日 03:21


>三鞘さん


それでは、お返事していきましょう。


>いやいや、思ったより早く感想を頂けたので感謝しております。

>それに仕事前、昼休憩、仕事後と3度、堪能させて頂きました。(また何度か確認に戻ると思います)


これでも半日ずれこんでるんですよね。

昼休みまで使って書いてるのに……ッ!


> また質問や反論、言い訳などもなく、納得するしかなかったご指摘については割愛させて頂きます。

> それでは少し長くなりますが、ご容赦ください。


私も同じスタンスなのでお気になさらず。


>>オープニング 「10年後の決別」


>>長文に描写を重ねた悪文。私なら外見描写は後に回します。

> 出だしから申し訳ない……。

> 言い訳をさせて頂くと、友人に試作段階を見せた際に「主人公の外見は?」と聞かれ、急遽入れた文章になります。

> 言い訳にもなりませんね。


外見描写は確かに必要ですが、ここに挿れる必要はなかったですね。文を分けるとか、後(今話中)に回してよいところです。

髪色が何だろうが、読者は適当に想像して読んでいくわけで。


描写というのは、作者が読者に「勝手に想像されたくない」時に必要なものです。

極端に言えば、作者が外見にこだわりがなければ「男二人」「美女」とかでも話は成立しますからね。

ただ、読者の想像は様々なので、作者の書く物語と食い違ってくる可能性がある。それを避けるために描写や説明がいるわけです。


つまり「勝手に想像してくれ」と作者が読者に投げてよい範囲は、描写は削れるということです。これが引き算の基礎です。


> ここはアレですね。

> 小説を書き始めた素人が「無暗に難しい単語や四字熟語を使ってしまう」ヤツですね。

> 素直に「親友」で良かったですね。


ラノベに寄せるなら、そうですね。


> 言及はされていませんでしたが「軌を一にする」も変えた方が良さそうですね。


そうですね。

まあ、どこまでを「難しい言葉」扱いするかの線引きもはっきりしたものがあるわけではないですし。極端でなければ、あくまで感覚的なものではあります。


>>ここは「冒険者となり、共に旅を続けて来た」の方が直感的かと。

>>重要なのは「共に旅をする」部分のはずなので。


> 「2人の旅には目的がある」という事を見せようとしたのですが……いりませんかね?

> ジャンルなどにもよりますが、「主人公に目的が無い」と指摘される方なども見受けましたので。(「構成・文章が悪くてそれ以前の問題だ」と言われてしまえば身も蓋もありませんが)


ああ、ここは私が説明不足でした。

文章の後半部分を「冒険者となり、共に旅を続けて来た」にした方がよい、という提案でした。


なので文章全体なら、

[更に2人はただの親友ではなく、「とある目的」を果たすために冒険者となり、共に旅を続けて来た。]


がよいかと思います。

物語の先を匂わせるヒントとして、「目的」もアリでしょうから。


> ここは推測されたような「決戦前夜」のようなシーンではなく、「道半ば」です。

> 最初に「宿屋の一室」であった事や、次の「2人の目的はまだ果たされていない」から「何でもない日」である事が推測できるかと思ったのですが……問題はそこではありませんね。

> 問題は「決戦前夜」を期待するようなシーンで、「何でもない日」を書こうとしてしまった事ですね。

> 総評でも言われている「インパクトがない」のが問題ですね。


なるほど。

私は「明日、魔王城へ行く。だがその前に……」みたいな話かと思ってました。目的はそれとは別の何かなのかなーとか。


そしてご推察の通り、問題はそこではありません。

「ここが最大の見せ場」だとしたら、地味に過ぎるということかと。

まあ文学として書いてるなら、こんなプロローグでもありなんですけど……


> これはですね……後述しますが、このプロローグは初期の構想から大分と変更してまして……。

> 「上手く嘘を吐く」事も「悪役に徹する」事も「理屈を考える力」も、全部がないアレクにさせてしまったのが悪かったですね。

 読者に対してする言い訳ではありませんが。


ふうむ。

とりあえず現状は改訂で効果が出ていませんね。

「こういう路線で行きたい」という希望があるなら、アドバイスくらいは考えますが。


> ここはアレクの独断となっています。……が、先ほど申し上げた「変更前の構想」では仲間の同意があった事になっています。

> ちなみにリーダーは一応、アレクになってます。(これは必要な情報ですかね?)


いや、プロローグではそこまで求めません。

私の指摘では、強く改善を希望する場合は「~~すべき」とか、具体的に改善案を書くようにしています。


ここのように私が呟いてる感じなのは、単なる読みながらの感想だと思ってもらえれば。「読者はこんなことを考えているよ」というサンプルですね。

単なる感想なので、直すべきとまでは思っていません。

「多分後からわかるんだろう」という信頼の上での話ですが。


> う~ん。悩ましい所なのですが、出立には準備も必要だろうし前日や直前に別れ話をするのは不自然かな、と。

> ただ、仰る事も分かりますし、何より「物語的」にはそちらの方が「分かりやすい」とも思いますね。

> 気まずさについては、宿を変えれば良いのではと。場所は帝都ですし、他に宿屋が無いなんて事はないでしょうし。


いや、どこに向かうにせよ準備は必要ですから、荷物をまとめた段階で別れを切り出せば問題ないかな、と。何ならユーキだけ宿に置いて、アレクたちだけ旅立ってもいいんですし。


わかりやすさはエンタメの生命線ですよ。


>>なんでアレクが動揺してるのか、謎過ぎますね。

>>覚悟もなしに別れを切り出した、としか読めませんが。

>>どういうキャラかわからない段階ですが、とりあえずアレク株は開始から暴落です。

> ここは上手く伝わらなかったですねぇ……。

> 「罵倒や非難される覚悟はあった」が「あっさり受け入れられる」とは思っていなかったという動揺を書きたかったのですが。

> 猛省します。


それはわかりますが、動揺しすぎです。

意外ではあれ、本来想定した衝突よりも穏やかに終わるのですから、ここは動揺は小さめにして、「気が抜けた」「ほっとした」部分を描写しつつも、ユーキの真意が読めず、不安が広がる……みたいな。

ここら辺はキャラの性格や関係性に大きく左右されるので、仮にうまく描写できたとしても、読者には伝わらない可能性が高いです。関係性すっ飛ばした切り抜きシーンなんですから。


そこら辺を含めると、やはり細かな表情はあえて描写せず、読者の想像に一任した方が正解かもしれませんね。

後々同じシーンに到達した時、そこで初めて表情を描き、読者の想像をいい方向に裏切る……なんて書き方も出来そうです。


>>理由は不明ですが、別に喧嘩もしてませんねこれ。

>>二人の気持ちの齟齬やすれ違いを後々まで引っ張る展開かと思いましたが、実質プロローグで解決してますねこれ。ふうむ……?

> そうですね、喧嘩になってませんね。齟齬やすれ違いもありません。

> ここで私が描こうとしたのは「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」でした。

> ……作者の自己満足と言われても、言い訳のしようがありません。


テーマとしてはわかるんですが、それは理由や経緯などを読者に見える形にした上で訴えるべきですね。

プロローグだと「理由がよくわからん」の時点でどう受け取っていかわからなくなりますから。


>>この天気の描写が暗喩だとすれば、「一件落着」ですね。

>>確かに「世は全てこともなし」的に私は読みましたが、果たして作者の意図に沿っているのか、かなり疑問があります。

>>ここら辺、私には展望が見えないので、後々作者に伺いたいところ。

> ここは年代ジャンプが起きますので年号を書こうとしただけなんです。

> 天気には特に大きな意味は無く、ただ「親友との別れという2人にとっては大きな事件と、それとは全く関係なく訪れる穏やかな日」という対比を書いただけのつもりだったんです。


それはもったいないですね。

多少高等テクですが、天気や何気ない描写を物語の展開に合わせて相乗効果を出すことを「暗喩」といいます。ノーヒントでやるのがコツです。


漫画でもよくあるでしょう。

戦の決着がついた後、嵐が去って晴れ間が覗くとか。

悲しみを乗り越えた場面で、朝日が昇るとか。


せっかく天気を出すのですから、この場面で三鞘さんが伝えたい気持ち、例えばさっきの「誤解や無理解が無くても決別しなければならない時がある」を暗喩で表現してみるとかどうでしょう。


上手く書ければ、情景効果と相まってイメージを底上げできますよ。


> 作者的には「面白い」と思って書いてはいるんですよ?(残念ながら、「面白くはない」という評価ですが)

> ただ投稿から数ヵ月経って、あまり読まれなかったので「物は試し」と思ってしてみたんです。


まあ私もバトル三昧の「神風VS」という作品では、たまに「バトルを飛ばして読んでもいいです」と自虐したりしますが、本編にそれを書くのは敗北宣言だと思いますね。


> 投稿から大分経ち、今回の感想も頂いて「面白くない」という事を受け入れ始めましたので「面白く」できるように頑張ってみます。


私も「神風」は幾度となく改訂を繰り返しています。

大事なのは分析です。何が足りず、何が多すぎるのか。どう書けば読者に届くのか。

こればかりは作者の領分です。

何度でも立ち上がって、がんばるしかないのです。


> それと、同様に「読み飛ばしても良い」と書いた箇所がもう1つあります。

> そちらは「ユーキの父親・サイラス」の視点であり、主人公たちが登場しないので書いたのですが……。

> こちらもあまり良くないですかね?


同じ理由でお勧めしませんね。

サイラス視点が必要だから書いたのなら自信を持つべきですし、不要に感じるなら削除すべきでしょう。


> 第1話へ移る前に、先ほど書いた「プロローグの初期構想」について説明させて頂きます。

> 本作はいわゆる「追放もの」を基に構想を考え付きまして、初期のプロローグでは「仲間たちと一緒にユーキを追放する」という流れでした。

> 最初はアレクの心理描写などはするつもりは無く、最後のトドメの一言だけを放つつもりだったんです。


詳しくはないですが、確かアレですよね。

「いきなりパーティを首にされた」みたいな始まり方の。


> ですが「仲間たち」が揃うのは第5章になるんですよね。


この説明はよくわかりません。

今のパーティという意味ではなく? 宿屋にという意味?

というか、仲間を揃える必要性がまずわかりません。


> いきなり、その後は登場しないキャラを大量に出しても読者を混乱させるだけだと考え、アレクとユーキの1対1になりました。


まあここはモブ的に一行描写で済ませれば、問題はないかと。


> 結果は、アレクの嘘がヘタクソな部分だけが露呈し、インパクトにも欠け、更にテンプレとは程遠くなった為に「テンプレ好き」にも刺さらないという、グダグダな事に……。

> ここは全面的に改修が必要そうですねぇ……。


インパクトを考えるなら、そうでしょうね。

先の展開を知っていれば、「こうした方が映える」とか言えそうではあるんですが、長編の展開とか作者以外が触れていいことはほぼないですし。


>>第1話 「あの日、ボクは英雄と出会った」


>>後にこの世界の英雄譚だとわかりますが、文章がラノベまんまなので、「この世界にもラノベがあるのか?」となります。内容がありがちなラノベの導入なのも拍車をかけています。

>>ここは意識して文体を変えた方がそれらしいです。伝記風、童話風、絵本風など色々考えられます。

> 第1話の最初から、いきなり文体を変えるのはどうかと思ったのですが……。

> 読者は読みにくくならないですかね?


「明らかに本編と違う」なら、読者は切り替えて読みますよ。

むしろ同じ方が混乱します。まあ最後に作品名で締めくくってるから大丈夫とは思いますが。その意味なら文体変えても混乱しないでしょう。


後は、長々と書かないことです。私なら十行以内にまとめますね。

散文詩として書くなら五行でもいいくらい。

神話とかで始まるファンタジーの冒頭によくあるやつです。


>>内容ももっと派手な、神話クラスのワンシーンにしてよいかと。老人を生贄の美姫に、野盗を怪物にするだけでもぐんとインパクトが上がります。

>>史実をここで出して後の伏線にしたい意図は感じますが、この時点で興味を持たれなければ負けと思うべきです。

> ここは仰る通りですね。

> 次に繋がる話が「子供の話」でハデに出来ない分、ここでハデにした方が良さそうですね。


それもありますし、この場面を真似した(二人とも)とすぐ読者にわかるような台詞なりポーズなりを加えれば、なおよし。

察するに、二人とも同じ物語の影響を受けたわけですから。


>>母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。

>>ファンタジー雰囲気ぶち壊しなので、私なら歌を歌わせず「(本を)読みながらご飯を食べていた」にします。

> だ、ダメですかね……?

> 文明があれば歌くらいはあると思うのですが……。


ああ、すみません。これは私が言い過ぎたかも。

てっきり「友達百人出来るかな」のパロディだと思ったんで。


>>シミが残るのは後の話なので、この場面では「大事な本を汚してしまったのだ」が適切。

> 渇く前も「シミ」って言いませんかね……?


【染み】

1.液が染み込んでよごれること。そのよごれ。

1 液体などが部分的にしみついて汚れること。また、その汚れ。


例えば、服にジュースを零した時なんかに「シミになる」と言って、慌てて洗ったりしますよね?

ジュースを零した時点では「まだシミではない」わけです。

同様に、食卓で妹がスープを本に飛ばしても、その時点ではまだシミではありません。拭けば大丈夫だったかもですし。そこから時間が過ぎた後で「シミが残る」んです。


あと。もし仮に乾く前でも「シミ」と言えたとしても、私なら使用を避けると思います。よほど理由があれば別ですが。

何故かというと、二つの意味があると読者が引っかかり、読む手が止まる可能性があるからです。「知己」と同じケースですね。

「読者が読んでどう思うか」を常に先読みするのが、いい文章を書く一番のコツです。


>地の文で「おじさん」はダメでしたか……。


そりゃ駄目ですよ。

「母親」を「お母さん」って地の文で書きますか? 

同じことです。


>「何の屋台か?」ですね。確かに最初に説明した方が良いですよね。


祭りの描写や食文化の紹介にもなりますしね。


> オッサン的には「30前後はまだ若いっ」と思いますがw。


上から見たらそうですが、下から見たら立派なおっさんですw


>>この話では男の側にカメラを回さず、アレクに固定して不穏や高揚などを子供目線で追った方が迫力が出て面白いと思います。

> ここも男に視点を移動させる事で、余計な文章が増えているかも知れませんね。


それはあるでしょうね。

アレクに固定した方が描写は確実に減らせるはずです。


> 指摘して頂いた内容とは違うのですが……視点が頻繁に変わって読みにくいのではないか、と今更になって気付きました。

 それでなくてもアレクとユーキを行ったり来たりしてますからねぇ。


読み直してきましたが、特に問題は感じませんでした。

言ってもキャラ二人ぐらいなら大丈夫かと。

キャラ心理を()で書いているのも、わかりやすいという意味では効果的ですしね。


三人以上でカメラがぴょんぴょん飛ぶようなら、意識した方がいいかもしれませんね。


>>漫画的な擬音の使い方ですが、わりとアリ。

> 意外です。アリでしたか。怒られるかと思ってましたw。


効果的に使うなら、全然いいと思います。

擬音に毎回使うとうるさくなるので、あくまで強調する際に絞った方がよいかと。でないとちょっとした擬音も全部“”で括る必要が出てきますから。


……あ。今気づきました。

このダブルクォーテーション(“”)は、前後で形が違うんです。


三鞘さんは”ビクッ”ですが、正解は“ビクッ”です。

同じ記号ではないことにご注意。

小さすぎて、スマホでは気が付きませんでした。


> そ、そんなにダメですか……?

> 個人的には敵(いじめっ子)の個性は重要だと考えているのですが……。


このいじめっ子三人が後に無二の親友になる展開だとしてもお勧めしませんね。それならケンカの後で改めて個性をつければいいですし。


例えば、ファンタジーラノベ一話目のゴブリン退治で、ダンジョンから出てきたゴブリンの一匹一匹に名前と個性がついてたら、どう思います? 

ウザいと思うか、覚えないといかんのか?と悩むか。

いずれにせよ読者にとってはノイズにしかなりません。


例外があるとすれば、三人組の会話だけで読者の受けが取れるくらい面白い場合ですが、そのレベルでないことはわかるはずです。

それにもし面白く書けたにしても、今度はアレクが霞むという別の問題が生じかねません。


私なら、ロドニーだけ個性を出し、他はモブに徹させます。この場面もロドニーだけに同じ内容を話させれば十分進行しますし。


この場面で一番に伝えたいのは何なのか。

その観点から、改めて必要かどうか見直してみてください。


> ここは「やっつける」という意味の攻撃ではなく、「脅し」の意味だったので「尻餅をつかせる」のが目的だったんです。

> ただ、よくよく考えると尻餅にこだわる必要もないですし、突き飛ばした結果尻餅をついたでも問題はありませんね。


私もそのつもりで指摘しました。


>>「彼我」もうそうですが、一般小説的なちゃんとした言葉が散見する反面、”パシッ”のようなラノベ全開の表現も目立つので、何とも言えない気分になります。

>>文章の傾向をどちらかに統一すべきかと。混ぜるな危険。

> ここは全然、意識ができてませんでしたね。

> 私は元々、ほとんど小説を読まない人間でしたので「一般小説」と「ラノベ」の違いもよく分かっていないのかも知れません……。


ここら辺は、本当は指摘が難しいところではあるんです。

作家の文章の個性だと言われれば、納得するしかないので。

例えば三鞘さんに「これが自分の個性」と言われればそれ以上は言えません。それで人気が出る可能性だってありますから。


ただ、これは例えるなら「空手と柔道を同時に使って戦うぜ」みたいな話でして。

これが両方黒帯の人が言うなら一目置きますが、白帯が言ったら「まずどっちか黒帯取れ」ってなりますよね。そんな感じです。


三鞘さんが上達した上で両取りを選ぶなら、その時は見守ると思います。それ以上は好みの話だと思うので。


>>第2話 「その日、俺は英雄を見た」


> あとは、本作は少し文明レベルが高めに設定してますので「一般人に雑誌が出回るくらいの文明」である事も見せています。


なるほど、確かに。


>>ここら辺は筋が通っていますし、好感が持てます。

>>ただ「兵士」だと戦争の危険がありそうなので、「衛兵」にした方がイメージ的には無難かと。街で仕事が出来ますし。

> 「兵士」じゃないとダメなんです……。

> サイラスには、第2章で戦死してもらう予定なので……。


な、なんだってーー!

だとしたら、サイラスが兵士になるのはおかしいです。

命の危険のある仕事を選ぶシングルファザーはいません。死んだら誰が子供を育てるんですか?

戦死の運命が覆せないなら、理由をつけて整合性を取りましょう。


例えば最初は安全な衛兵で雇われたが、戦況が激変してやむなく兵士として駆り出されたとか。多額の借金を抱えていて、命を賭けざるを得ないとか。


> 馬車での2ヵ月の旅なので、祭りの日を狙って引っ越したのではなく、たまたま町に到着したのが祭りの日だったんです。

> ここの説明、いりますかね?


絶対必要とまでは思いませんが、さりげなく説明があった方が親切かなとは思います。

私なら「しまった祭りの日だ。めんどくせえ」とサイラスに言わせるとか。望んでこの日を選んだわけでないと伝われば十分です。


> 性格、アリですかっ⁉ 「こんな8歳児、リアルにいるわけねーだろっ」って思いながら書いてたんですが……。


まあ育ちが特殊だし、フィクションですし……

私的には描き方で十分許せる範囲。


> それと「初めての町で外食の方が高難度」には全く反論できません。ここは何か変更すべきですね。


道中で屋台を眺めるシーンがあれば、「屋台が出てたろ。そこで食ってこい」とサイラスに言わせられますね。


> ここも冒頭の雑誌と同じく、一般家庭に風呂やトイレなどがある文明だという事を示したつもりだったのですが……。

> 確かに「面白くない」ワケで、それでも描写しなければならない事かというと……違いますね。


でしょーん。


>>セルフ突っ込みもそうですが、公園の認識が明らかにファンタジーじゃないのはギャグなんですかね? 読者が脳内で描くファンタジー世界を、作者自らブチ壊していくスタイル?

> もちろん、そんなつもりは一切ありません。

> 公園より、広場くらいにしておいた方が良かったですかね?


まず、公園で犬を散歩とか犬のフンとか酔っ払いの存在が、すごく日本(というか昭和)的に感じます。

もちろんファンタジーなのでそういう世界だと言われればそれまでなんですが、私の知る限り、日常的に犬を散歩に連れ歩くファンタジーは覚えがありません。


犬の散歩の歴史ってどうなのか。ちょろっと調べてみましたが、ヨーロッパだと多分近代以降で、それ以前は貴族なんかの愛玩犬くらい。

日本だと江戸時代半ばまでペットの扱いすらされてなかったそうです。「生類憐みの令」とかそういう背景があったようですね。


とりあえず「中世ファンタジーに犬の散歩がそぐわない」のは、それなりに理由があると思っていただければ。まーファンタジーなので「うちにはある」と言われればそれまでですがw


なので、公園の設定がどうとかより、ユーキのこの台詞自体が本当に必要なのか? という話です。ちょっとしたジョークですよねこれ?


> あとセルフ突っ込みですが、前述の通り「こんな8歳いるわけねー」と考えてまして、でもユーキの性格は変更できないので突っ込みを入れたんですが……雰囲気を壊しただけですかね?


真面目に読んでいる読者が「真面目に読んでて損した」と思うくらいには。まあそういう作品を目指すなら、それも選択です。


>>一話の時は年がわかりませんが、8歳が自分を「お兄さん」て言いませんよね。

>>いくら大人びていても。

> う~ん、ダメですかねぇ?

> リアルなら想像しにくいですが、ユーキは「いるわけねー」くらい大人びた8歳児なワケで……。

> いや、別に変更するのが嫌なワケではないんですが。


高校生くらいならまだしも、という感じ。

小学生で自称「お兄さん」なんてリアルで聞いたことないです。

自分を「おじさん」と呼ぶ8歳くらい違和感ありますね。


まあ、設定上どうしても必要ならこれ以上言いませんが、さして理由がなければ「オレ」とかで十分かと。

年上なのは描写で補えばいいんですし。


> セルフ突っ込みは基本装備……というほどではありませんが、この第2話は特に多くなってますね。(それ以降はほとんど出ずに、たまに見かけるくらいだと思います)

> 「コメディなら使っても良いが、シリアスなら使わない方が良い」という事ですよね?


原則、そうなりますね。

まあここも上手く混ぜられたなら、「この切り替えが絶妙」とか評価しそうですし、絶対ではないんですが。現状では混ぜない方がいいと感じます。上級者コースなので。



■梶野カメムシ

2024年11月8日 03:21


>それでは総評に対する返事になります。


> 「転福為禍」の意味は仰る通りです。

> 「良かれと思ってした事が裏目に出る」みたいなニュアンスで付けました。


それは微妙に意味が違って来そうな……


>「インヴォーカー」の方の意味は「神に祈る者」です。

>「Invoker」ですね。


なるほど。そちらでいいんですね。

ゲームとかだと「サモナー」に近い使われ方だったので、こっちかと思いました。


> 意外な評価……。

> 実は個人的にはあまり良くないタイトルだと思っていました。

> 「初見で意味が分からない」「語呂も(個人的には)良くない」などと思ってましたので。


普通にラノベのタイトルにありそうですし。

確かに意味はわかりませんが、雰囲気はありますよ。

後は、ちゃんと本編でタイトル回収できるかというだけで。


> ここは仰る通り「まんまの説明文タイトル」です。

> メインタイトルが意味不明なので、サブタイトルで説明しようとしました。


確かに、二つ並ぶことを考えれば、こちらは抑えた方がバランスが取れるという考え方はありますね。

ただ内容的にプロローグの後、長く虚無化しそうなのが心配。


> 正直、コピーについてはずっと悩んでます。

> 本作を端的に、魅力的に表現する文章が思いつかず……。なんて言ってられませんけどね。


私はよくテーマに即した台詞を切り出して使ったりしますね。

これぞ本作一番の台詞!というのを探してみてはどうでしょう。


> ここについては、「あらすじ」というものを勘違いしていた節があります。

> 私は「あらすじ」はマンガの最初に書かれているようなものを想像していましたが、よくよく考えるとここもキャッチコピーの一部なんですね。喩えるなら「映画の予告編」でしょうか?

> 勘違いしたまま書いていた為、「まんまのあらすじ」になってしまっていたのだと思います。


なるほど。初心者だとありそう。

私はここのあらすじは、小説や漫画の背表紙なんかに書かれている「作品紹介」だと思っていますね。なので本屋で立ち読みして参考にしています。


まあ書き方は他にも色々あるでしょうし、ベテランのあらすじを真似るのが近道ではないでしょうか。


>>二話まで読んで、特に感じたのは文章の無駄。

> ここが私の一番の問題点であり、課題のように見えますね。(違うでしょうか?)


三鞘さんというか、基本が書けるようになった人共通の課題ですね。だいたい他でも同じこと言っていますから、私。


> たぶん、どの作者さまも同じなのだと思いますが「無駄」と思って書いている文章は無いと思います。少なくとも私はそうです。

> だから、今回指摘して頂いた文章が「無駄」だとは言われるまで気付きませんでした。

> それを気付けるようになる必要がありますね。


ここら辺は「無駄のない文章」を多く読んで、感覚を掴む必要があるかもしれませんね。

上手い人の短編や掌編を読むと、描写がなくても豊かな世界が書けることに驚かされます。

「シンプルかつ読みやすく」はラノベにも求められる要素なので、そこら辺をチェックしながらプロ作品を読んでみては。台詞なんかは明らかに無駄がないはずですよ。(多分)


> 「ながら感想」への返事でも書きましたが、ここも無意識でしたねぇ。何より勉強不足が露呈してしまったと感じる部分です。

 作品の方向性と、自分の書き方をカッチリと決めたいところですね。


とりあえず、どちらかで黒帯目指しましょう。


> たぶんプロローグは全面的に作り直す事になります。

> ある程度、決まっている展開もありますので考え無しにかっとぶ訳にはいきませんが、肝に銘じます。(ユーキの処刑は流石に無理かな……)


まあ処刑は極端ですがw

振り切ることを意識すれば、かなり違うはずですよ。


>>理由は明白で、たらたらと必要に乏しい日常風景を続けていること。ながら感想で贅肉と断じた部分です。文章もそうですが、構成としても脂肪レベル。

>文章のダイエット、ですよね?

>頑張ります。


ここは構成のダイエットですね。

必要のない場面や動き、視点変更などなど。


例えば私なら、2話の馬車の旅の部分はまるまるカットします。

馬車で本を読んでいたヨーキが「町に着いたぞ」とサイラスに言われて外を見るところから始めますね。二人の個性の演出は引っ越し部分で補います。


>>アレクはまあよいです。育ちが良く正義漢。無鉄砲だが勇気はある。わかりやすいし好感も持てます。問題はユーキの方で、別に性格はこれでよいのですが、キャラ設定が甘いと感じられました。

> ここは正直、難しい所ですねぇ。

> 私はユーキを「普通より少し賢しいだけの子供」というデザインにしました。そしてユーキは今後、戦いに負ける事が頻発します。(特に序盤は)

> 最初にユーキの特徴が大きく出るのは第7話で、「料理に強い関心を持つ」という特徴はあります……が、どう考えても読者ウケは狙えないですよねぇ。


ふうむ。

「こう設定した」より「ここを魅力にしたい」を聞きたいところ。


> 最初のケンカもほとんど負けて終わりますし、カッコイイとこを見せる事が出来てませんからねぇ。個人的にはカッコイイ場面もあると思ってはいるのですが、分かりやすく敵を倒す訳ではないので……。

> つまり梶野カメムシさまが仰ったような「冒険者の息子だから強い」「その力で敵(いじめっ子)を倒す」という展開ではないんです。


私の案としては、単に強いとかではなく、したたかさや機転が利く方向での強さかなと思ってましたね。冒険者って武力より総合力のイメージです。


> ここを変えてしまうと、キャラのデザインが根本から崩れてしまうので……。


そこは「ユーキをどうカッコよく見せたいのか」を教えてもらえないと、何とも言えませんね。


> それと『ジョジョ』は知ってます。

> 細かいセリフなどは覚えていませんが、確かにシチュエーションは一緒ですねw。

> ただ、知ってはいますが意識はしてませんでした。まぁ、王道展開ではありますしねw。


そう。王道展開ですから、いかにもう一味加えるか、です。

この話では「二人の英雄」がその一味になっているとも言えますね。


>▷アドバイス回答について


>>はっきり言いますが、地味で内容が薄く、先が期待できないからです。

> 「地味」……やはりそうですか。

> 一応、「序盤で視点がコロコロ変わって読みにくい」というのも考えたのですが、梶野カメムシさまは感じられましたかね?


前述しましたが、キャラが少ないので、さして感じませんでした。


> あとは、単純に「文章が拙すぎる」もありますが。


まあでも、ちゃんと読めましたし、意味不明な個所もなかったですから。そこはクリアしています。

今回の企画で、どれだけ意味不明な作品を見てきたことか……


文章については、そりゃ上達は目指すべきですが、永遠の課題みたいなものなので。私もいまだに未熟を恥じています。


> 「1話と2話がリンクしている」事、評価して下さってありがとうございます。

> 「求心力が増す可能性が高い」と、そこまで仰って頂けるなら頑張ります……が、


もし完成させられたら、少なくとも私は「やるな!」と思いますね。


> 7000文字を4000文字にですか……。

> 正直、出来る自信は全くなく、想像しただけで頭がクラクラしてきますが……やれるだけやってみますっ!


時間があれば私が削って見せてもいいくらいですが、まあそれはやりすぎでしょうね。

減量にも個性が出るものですし。どうしてもここだけは残したい!とか。


> このお言葉に救われます。

> 自分の力が足りないだけで、やりようによっては面白く出来るのだと信じられますので。


少年ものの名作とか読んでみるといいと思いますよ。

児童文学だとゴロゴロしてるはず。


> ありがとうございますっ! 大丈夫です、致命傷には程遠いのでw。


ここら辺は流石ですね。安心しましたw


> 梶野カメムシさまの感想を頂いて自分に足りないものを知ると共に、自作に対しての申し訳なさが込み上げてきました。

> 私は、「自分の考えた物語は絶対に面白い」と確信を持って執筆しております。ですが客観的に見て、本作は「面白くない」のでしょう。それは面白く書けなかった私の責任です。


言うまでもないですが、これは私の感覚での面白さなので、正解かどうかは確約できません。三鞘さんが納得された部分だけ、耳を貸すべきだと思います。作品は作者のものなので。


> 本当に、面白く書いてあげられなくて申し訳ない。

> 絶対に面白くしてあげると、そう思いながら邁進していきたいと思いますっ!


これは私も毎回思ってることです。

そのためには労力を惜しんではいけないなあ、とも。


> 最後になりますが、本当にありがとうございましたっ!

> おかげさまで、自分のやるべき事が見えてきましたっ!


それならよかったです。

この返信に三時間かけた甲斐がありました。


また何か質問があれば、いつでもどうぞ。

相談の続きをしても構いませんしね。この手の雑談は大好きなので。



□三鞘ボルコム

2024年11月8日 21:21


何度も申し訳ございません。

頂いたお返事の中で、主人公のユーキについての疑問にだけは答えたいと思います。


>ふうむ。

>「こう設定した」より「ここを魅力にしたい」を聞きたいところ。


>そこは「ユーキをどうカッコよく見せたいのか」を教えてもらえないと、何とも言えませんね。


 簡単に言うなら「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がり成長する主人公」ですね。

 例えば、父親のサイラスが2章で死ぬ事はお伝えしましたが、3章冒頭でユーキはショックで引き籠ります。それをアレクたち友人の手助けで立ち直る、というエピソードがありますね。


 個人的には「絶望から立ち直る時が、一番主人公が輝く」と感じているのですが……まぁ、あまり読者ウケはしなさそうですよね。

 ホントかウソかは知りませんが、web小説では「主人公を敗北させるな」「ストレスを与えるな」というセオリー(?)があるそうですし。



■梶野カメムシ

2024年11月8日 23:22


>三鞘さん


>何度も申し訳ございません。

>頂いたお返事の中で、主人公のユーキについての疑問にだけは答えたいと思います。


ああ、回数なんか気になさらず。

遠慮なく何度でも来てくださいな。


> 簡単に言うなら「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がり成長する主人公」ですね。

> 例えば、父親のサイラスが2章で死ぬ事はお伝えしましたが、3章冒頭でユーキはショックで引き籠ります。それをアレクたち友人の手助けで立ち直る、というエピソードがありますね。


なるほど。いいと思いますよ。王道ですし。

とくに少年時代を描く際は、それに相応しいキャラ付けだと感じます。アレクとの差別化は若干気になりますが、こちらがいわゆる天才系ならバランス取れそう。


では、その性格やキャラ付けに、読者の心を捕らえる特徴を追加してみてはどうでしょう。性格とスキルなり武器は別物ですからね。


例えば「はじめの一歩」(森川ジョージ)の主人公は、「元いじめられっ子で気が優しくクソ真面目」というキャラに加えて「絶大なパンチ力」という武器があるわけで。二つの個性が揃ってこそ生まれる魅力があると思いますし、スタンダードです。


その上で、「何度も敗北や絶望を味わい、それでも立ち上がる」様を描くのは、けして矛盾しないはず。

キャラを強く印象付ける手法として、試されてみては。


> 個人的には「絶望から立ち直る時が、一番主人公が輝く」と感じているのですが……まぁ、あまり読者ウケはしなさそうですよね。

> ホントかウソかは知りませんが、web小説では「主人公を敗北させるな」「ストレスを与えるな」というセオリー(?)があるそうですし。


ああ、聞きますねそういう話。私はガン無視していますが。

自分がかっこいいと思うものを書かずになにが創作なんだと。数年後に別の風潮が流行ったら、長編続けてる人はどうするのかとw


ラノベより底辺の広い漫画のジャンルでは、熱血も努力もぜんぜん現役で描かれています。まさに多様性ですね。流行なんて追わず、自分が信じる面白さを追求するのが、結局近道だと私は思っていますね。

もちろん読者は意識すべきですし、自分の趣味にこだわる(だけ)ではいけません。ストレスも長く与え過ぎは不味いでしょうし。


ですが、信念や覚悟をしっかり持っている書き手の方が、私は好感を持てるし、将来的にも面白い作品を書けると確信しています。


三鞘さんも、己の中にあるカッコよさを信じて、書き続けてください。



□三鞘ボルコム

2024年11月21日 21:03


梶野カメムシさま、少し振りですっ。


『転福為禍のインヴォーカー』の改稿のテスト版を公開しましたっ!

思ったより準備に時間がかかってしまい、改めて改稿の難しさなどを思い知りましたね。


『改稿のテスト版を公開してみた』

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093088434314627



以前お話した通り、来て下さるのはいつでも構いませんっ。

年が明けても構いませんし、本当にヒマな時で構いませんので。

何なら忘れてしまっても……いや、それは泣いてしまいますねw。


いつかは来て下さる事を期待して、お待ちしておりますっ!



■梶野カメムシ

2024年11月21日 21:28


>ボルコムさん


改稿お疲れさまでした。

ページ読んできましたよ。改稿をエンタメにする辺りは流石ですね。私もぐぐっと読みたくなりましたが、まだクソ忙しいので、もうしばらくお待ちください。その方が、他の方の意見も溜まってるかもですし。


もしかすると、フライングで読みにいくかもですが……w


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