【15】まだ始まらない物語(凍花星) その後のやりとり


【15】まだ始まらない物語(凍花星)

https://kakuyomu.jp/works/16818093077033668653



□凍花星

2024年10月31日 17:22


こんにちは。梶野カメムシ様、凍花星です。返信が遅れてすみません。

この度は私の作品を読むために、貴重なお時間を使ってくださり、大変ありがとうございました。覚悟は決めてきたので、ここまで批評していただいて感謝しかございません。梶野カメムシ様にいただいた言葉一つ一つをきちんと受け止め、詳しい反応は後ほどお送りしますので、もう少しお待ちしていただけると幸いです。



■梶野カメムシ

2024年10月31日 21:09


>凍花星さん


お疲れさまでした。

そして大変お待たせしました。


そう言っていただけたなら何よりです。

質問はいくらでもお答えしますので、返信お待ちしております。



□凍花星

2024年10月31日 22:04


一話

>自称も「上様」なんです? 作者のミスではなく?


私の中で「上様」は「お兄様」とか「お姉様」と一緒のような感覚でした。また王族を呼ぶときに、よく聞く「第何王子」とかの意味も含めたつもりでもありました。性別がない状態でもこれに近しい呼び名があればいいなと思いまして……。なのでここは「なら、兄さんは〜にしよう」みたいなフラットな言い方にしたつもりでしたね。


>ここの対比は「兄君」「妹君」または「王子様」「お姫様」になるはずですが、あえて食い違わせている意味は何かあるんですか?

>姫になると妹として認められないとか。いやさっき「妹君」って言ってましたよね。うーん、わからん。

「お兄様」になることより、王子になることの方が責任重大だと思うんですが、そこはスルーできる性格ということでいいんですかね?


ここでは周りの人がカノンのことを国のための「お姫様」だと思うけど、主人公のことはカノンのおまけ、カノンのための「お兄様」という認識をすると言うことです。周りの人たちがカノンを中心として、主人公をカノンの引き立て役として見ると言うのを表現してみたかったわけです。王子になる方が大切かもしれないですが、ここではそれよりもカノンという存在を強調したかったですね(説明が下手ですみません)


>あと「唯一」という部分も意味深です。逆を言えば王子は唯一ではないとも読めます。つまり主人公らには兄がいるということ?


カノンという「お姫様」は誰も代わりにはなれないけど、「王子様」というのは主人公でなくともよかった。確かにカノンと血が繋がってはいるけど、生まれてきたのが主人公出なくとも、誰でも主人公の代わりができる……みたいなニュアンスです。


>ん? 二人で今決めたのではなくて?


この書き方だと「カノンが女(主人公は男)になると決めたこと」だと読めます。

カノンがお姫様になりたがっているというのが周知の事実でした。


>「皆」だと規模がわかりづらい。「窮地」も微妙。「悪党」も小物感があります。

私ならここは、

[国を裏切り、民を苛んだ賊子は「女」を乞うた双子。]


確かにそうですね。ここら辺の描写はもう少し歴史書みたいに書きたかったのですが、あまりうまくいかなかったので、逆にすごくざっくりと書いてしまいました。梶野カメムシ様が直したものはすごくかっこいいのですが、こちらで提案された文章はそのまま使ってもよろしいですか?


>これは過去の回想とかではなく?

だとしたら、相当低年齢ですね。

何となく、元服くらいの年齢で性別を乞うのかと思ってましたが。


ずっと指摘されている年齢について書かせていただきます。まずこの子たちの年齢ですが、設定では12、3歳ぐらいを想定しています。ちなみにこの先も年齢を示す描写はありません。確かに年齢は大切な情報ですが、書いていないのは本当にしょうもない理由です。私があまり作中で年齢をはっきりと示すのを好まないからです。読んでいる時もそうですが、なんとなく年齢は避けてます。少し飛んだ話をすると、年齢がわかると、この子たちが年をとっていく……。いつか死んでしまうのを気付かされるようで嫌なのです。ですが、やはりただの好みなのですし、何回も指摘をいただいているので、できればどこかに入れてようと思います。


>「特に囚われのお姫様を双子の男の子が助けに行く」は、どういうシチュエーションなんでしょう。お姫様は双子の片割れという設定? 

もうしそうなら、「双子の兄が」の方が確実に伝わるかと。この一文だけだと、「お姫様を双子の男の子二人が助けにいく」とも読めます。


確かに……直してみます。


>性別のない状態を描きたいなら、こういう描写から見直してみては。

男女が一緒に眠るのが憚られるのは、性があるからですよね。そう考えると、矛盾した反応に思えるので。


ここで一緒に寝ようとするのを軽く抵抗しているのは、性別ゆえではありません。異性のでも同性の兄妹でも、誰かと同じベットに寝ようとするのには少し抵抗があると思います。一人でいた方が眠りにつきやすいから、気を使うからなど、色々な理由があると思いますが、主人公のここでの抵抗は人がいては落ち着かないというような理由です。


>うん? 「上様」の意味がわからなくなってきました。

さっきまでは「自分より上の兄弟=上様」だと認識していたんですが。

この書き方だと尊称だということ? つまり何故か周囲に尊敬されておらず、尊称で呼ばれていないということですか? 仮にも王族相手にそんなことあります?


そもそもあまり関わりがないということの方を表現したかったです。日常生活でもあまり関わりたくない人とか、苦手な人の名前はそもそも呼ばない方が多い、みたいな感覚です。もちろん、関わらないといけない時には周りは「上様」と呼んでいますが、そこに込められた意味はカノンとは違って、ただ「上様」という役職を呼んでいるような……? (この話になるたびに語彙力が低下し続けて本当に申し訳ないです。伝わっていないかもしれませんが、アイデンティティのような感覚かもしれません)今現時点での呼び方は性別を省いたものでしか表せないため、少し「上様」と「末様」に意味を込めすぎたかもしれないと反省しています。


>ここら辺の経緯がさっぱり理解できません。

・何故、主人公は王子様とよばれるようになったのか。


これは早い話、カノンがお姫様だからです。後ろでも提起されていましたが、やはりカノンの方をみんな中心的にみているから、主人公は流れ的にお姫様になっています。確かにカノンの方が活発的ではありますが、男の子の何も気にしない少し野生的な活発と女の子の可愛いらしい活発は違いますし、やはり常に可愛らしく笑っていた方がお姫様っぽいのではないでしょうか……


>・大変失礼な行為なら、悪意からそう呼ばれたのか。


悪意な方もいるかもしれませんが、私的にはこういう身分って噂が立ちやすいのではないかと思っています。


>・場内で失礼な行為をされる理由は何なのか。


表立っては呼ばれていないので、少しモラルはなっていませんが、いじめられているという感覚とはまた違うと思います。多分この前に大変失礼な行為と書いたのが悪かったかもしれません。少し大袈裟だったのかもしれません。ルールとしてそこにあるけど、実際破っている人が結構多いような緩さです。もう少し表現を思案してみます。


カノンと主人公の今までの関わり方について

結構指摘をいただいているので、ここでまとめて説明したいと思います。まず、カノンを避けていたのは主人公でした。話す機会は全くなかったわけではないですが、本当に最低限でした。カノンが主人公に話かけようとしても、主人公があまり反応せず、そのまま逃げていってしまう感じです。図書館で会話をしっかりしだすようになっているのは、カノンが今まで以上にしつこく主人公の会話を諦めなくなったからです。もう少し幼い頃の話はまた先の方で入れる予定なのですが、昔からこんな関わり方をした兄妹は大きくなっても、片方がその壁を超えてゆこうと努力しない限り、話す機会は滅多にないのかなと思っています。


>超悪文。

ガタガタの比喩をするなら、普通に書いた方がマシです。

[今まで、カノンを知りもせず「私とは違う」と言っていたが、改めて理解した。]


変更させていただきます。


>そんな話してないですよね?

「人と話すのが怖い理由」とかそんな話題で、性別の話とかゼロでしたよね。

なにが「だから」なんでしょう?


確かに「人と話すのが怖い理由」を主軸として話していましたが、ここで主人公が得られた答えは具体的な解決法などというよりも、カノンの人間性というか、カノンと自分との明らかな差だと表現したかったのです。その前のどうでもよくなった。のような文はカノンには自分の求める答えがない、そもそも格が違う? というのでしょうか……そのようなことに今更ながらに気づいたという感じです。


>そもそも王位継承は王子様に限定されているんですか、この国では。

なんか自分で性別決めていいようですが、男子のみ継承とかだったら、自由に選べるなんてあり得ない気がするんですが。一国の王を子供が決めちゃうんですから。

>この国の王政はどうなってるんですかね。

国民選挙で王を決めてるんですか? それならこの台詞も納得ですが。


そう言われてみれば、少しテキトーに考えすぎていたかもしれません。男の方が自然と継承権を得るとぼんやり考えていました。もう少し詳しく考えてみます。


>長文なのに、何が言いたいのか全然読み取れません。ポエム?

「この外の世界」って何の話でしょう。

そんな単語、ここまで出てきませんでしたが。


結構書き直した時に取り残された言葉たちに今気づきました……今までカノンとは関わらなかったとはいえ、嫉妬は抱いているので、それに対する誤魔化しと自分への慰めのようなものです……



>三読目くらいまで、この「あの子」はカノンのことだと思っていました。

なんせここまで影も形もないので、話の流れ的に。

>私なら[湖で出会ったあの子は、どう思うのだろうか……]とかにします。

もしくは「あの子」と傍点を振るか。


傍点とかルビ使うの下手ですので、あまり使わないできたのですが、そのような解釈は確かにありそうですね。使ってみます。



2話目


「出会った時から」と書くと「その時点から」に読めて違和感があります。

私なら、

[私と出会ったあの子は「男の子」だった。これまでもこれからもそれは変わらないものであった。]

>変更します。


嫉妬も何も、選択肢がある方がない方に嫉妬する理由がありません。

逆ならわかりますが。

>悩まないで済むならそっちの方がいいみたいな……少し自分勝手な理由です……



>情報量多いのに、説明すっ飛ばして進んでいくのやめてください。

・何故人魚が湖にいるのか

・何故彼はいたのか

・何故泣いていたのか

・彼は相手が人魚なのに気が付いているのか

・語り手はどういう状況なのか

まあ上三つは後に説明入るならそれで十分ですが、下二つくらいはすぐに欲しいところです。下手すると場面変更とともに語り手も変わったのかと疑われます。


この一話は主人公の思い出ですね。彼が人魚だと気づいているかどうかですが、普通に私は気づいているという程で話を続けてしまいました。わかりにくいようなので、後ほどそのような描写を加えようと思います。あと、人魚という設定をどうして二話で出したかというと、第一人称だからです。私は人間です。みたいな説明になりそうで、少し変かなと思っていまして、先延ばしにしていたらここになってしまいました。確かにもう少し前で示したほうがよかったかもしれませんね……前の三つは後ろから入れるつもりですが、結構後ろの話です……前に持ってこないと変ですかね……

あと主人公のいきなりレベルアップなコミュ力はカノンとの会話が増えたからですが、少し不自然に上げすぎましたね……また彼とは話すやすいというバフもかかっていればなと……


>こんな重要な情報を、人魚の王族で勉強熱心な主人公がまるで知らないのが不思議です。国を治めるには基本の知識では?

この子たちの活動範囲は海の中だけですから、陸のことはあまり詳しくないのもいいかなと……


陸まで行かなくても、海面に出て集めればいいんでは……

>砂浜の予定でしたね……


彼が来なくなったヒントくらいあれば興味深く読めるのですが、皆無なのでまるで興味がわきません。主人公はひたすらネガティブなだけで頭使わないし。

>ここら辺で続くネガティブ思考は少しの二重人格のような要素が入っています。実際に主人公が二重人格なわけではなく、こちらもまた設定があるのですが、そう感じてしまうのなら、ここでは失敗でした。


王位継承は男子のみってことですかね。ここまでまるでスルーされてましたが。

それはいいとして、女なら罪人というのは、双子が両方とも女性を選んだ場合ということ? 前話では「幼い頃から言いつける」としかありませんが、犯罪扱いなんです? なら最初からそう書くべきでは?

>後ろの方で結構触れるのですが、この前にももう少しそのような文を入れてみようと思います。


思考が支離滅裂な感じが、いかにも女性的です。

意図してそう書いてるのでなければ大ポカかも。

>一話目はカノンの「上様」として、少し大人びた感じにしようと思いましたが、この一話では確かに女性的です。主人公は男を選んだ方がいいというのは理性ではわかっているのですが、どこか女を選びたい気持ちがあるから揺らいでいるということを表現したかったのですが、二話では少し一話とイメージがかけ離れていますね。直します。





総評


文章について

文章力はこれから頑張って身につけていこうと思います。

またたくさんご指摘いただいた問題点はできるだけ直そうと思います。伏線としようと思っていたものもいくつかありましたが、やはりここに挙げられたものぐらいは書かないといけないでしょうか。また民の意見というのは、もちろん自分でも考えはしますが、第一人称でどのように取り入れるか何かアドバイスはありますか?


ストーリーについて

まず一話目では梶野カメムシ様のいうように「男を選ぶ=王位継承の義務がある」と明記するようにします。そして二話目のあの子との関係ですが、正直に言ってしまうと、恋愛感情が加わっていきます。しかし、私自身、そういう描写は苦手なものでして、あとにまとめて書こうと、この二話目には入れませんでした。そして後ほどの展開のためとはいえ、この一話をあまりにもぼんやりと書きすぎたことは反省です。


キャラについて

正直に言って主人公の特徴というか個性を私自身まだはっきりと掴めていません。性格を決めてはいるものの、いざ書き出すとブレてしまっていますよね。どうやら少し落ち着いた子を書くのが苦手で、前の作品でもやらかしていました。『彼』についてはもう少し色濃く出るように努めてきます。私自身も名前がないままこの子を書き続けるのは少し面倒くさかったです……。しかしこの後の展開的に名前はどうしても譲れないところなのですが……どうしたらいいでしょうか……? 



・キャラクターたちの言葉遣い

「キャラの中性的な側面を描くのに、台詞に頼るのは間違い」その通りですね……。

やはりその前にキャラのブレを改善してきます。


>性選択をテーマとする漫画のキャラといえば「11人いる!」(萩尾望都)のフロルが思い出されます。彼(彼女)は成人までに性別を選べますが、故郷が男尊女卑な文化であるため、華奢で美貌ながら男を模した行動を取り続けます。フロルの選択がどうなったかは、是非漫画の方でご確認を。古典ですが名作ですよ。


探してきます。読んできます。


・描写が変になっていないか

まずは梶野カメムシ様に挙げていただいた問題点についてもっと詳しく書いてきます。丁寧に書いたつもりでしたが、おっしゃる通りに情報が読者に伝わらなければ、何もはじまらないですよね。


・心情描写について

>くどいですが、それ以上にたいした苦悩でない(と読める)ことの方が問題です。

本当に重大な悩みなら、多少くどくても読者は納得するものです。

たいしたことのない悩みをえんえん聞かされるから、ウザく感じるんです。

そういう人、いますよね? 現実に。 


確かにそうですね。先ほども言っていただいたように「性選択における対立構造」をもっとはっきりと示せるようにしてきます。


最後に貴重な意見をいただけて本当にありがとうございます。根本的な実力不足な文章でお恥ずかしい限りでしたが、読んでいただいただけでもとても嬉しいです。自分の文を改めてしっかりと見返すいい機会となりました。ここまで丁寧に批評なさっていては毎回毎回とても大変だとは思いますが、お疲れ様とともに、これからも頑張ってください。この度は大変ありがとうございました。



■梶野カメムシ

2024年11月1日 00:59


>凍花星さん


>>自称も「上様」なんです? 作者のミスではなく?

>私の中で「上様」は「お兄様」とか「お姉様」と一緒のような感覚でした。また王族を呼ぶときに、よく聞く「第何王子」とかの意味も含めたつもりでもありました。性別がない状態でもこれに近しい呼び名があればいいなと思いまして……。なのでここは「なら、兄さんは〜にしよう」みたいなフラットな言い方にしたつもりでしたね。


ふむ。それなら、「」と傍点を振って「わざと言ってる」と読者に伝えるか、地の文で「おどけるように言うと」と追加すれば、読者の引っ掛かりを防げると思います。


>>ここの対比は「兄君」「妹君」または「王子様」「お姫様」になるはずですが、あえて食い違わせている意味は何かあるんですか?

>ここでは周りの人がカノンのことを国のための「お姫様」だと思うけど、主人公のことはカノンのおまけ、カノンのための「お兄様」という認識をすると言うことです。周りの人たちがカノンを中心として、主人公をカノンの引き立て役として見ると言うのを表現してみたかったわけです。王子になる方が大切かもしれないですが、ここではそれよりもカノンという存在を強調したかったですね(説明が下手ですみません)


読み返してきましたが、とうていそうは読めませんね。

前文含めて引用しますね。


>私は「男」を、そしてカノンは「女」を乞うて、この国には一人の王子と一人の王女が誕生する。私はついにカノンの「お兄様」になり、カノンはこの国で唯一の「お姫様」となる。


これを読んで「周りの人の認識」だと読む人間は皆無でしょう。

「主人公が民に疎んじられている」的な前振りがあればいざ知らず、ここが初出です。


普通に主人公が双子の性変更の説明をしているとしか思えないので、「何故、お兄様?」となるわけです。


ここをそんな風に伝えたいなら、台詞の後に「何故自分はお兄様扱いなのか」の説明を追加するべきです。作者の脳内に設定があっても、読者には見えませんから。


>>あと「唯一」という部分も意味深です。逆を言えば王子は唯一ではないとも読めます。つまり主人公らには兄がいるということ?

>カノンという「お姫様」は誰も代わりにはなれないけど、「王子様」というのは主人公でなくともよかった。確かにカノンと血が繋がってはいるけど、生まれてきたのが主人公出なくとも、誰でも主人公の代わりができる……みたいなニュアンスです。


それだったら普通に、カノンが王子様になることが望まれるのでは? カノン自身はともかく、周囲が姫を求める必要はないでしょう。


>>[国を裏切り、民を苛んだ賊子は「女」を乞うた双子。]

>梶野カメムシ様が直したものはすごくかっこいいのですが、こちらで提案された文章はそのまま使ってもよろしいですか?


遠慮なくどうぞ。

「アドバイスは好きに使ってもらって構わないし、無視してくれても構わない」が私のスタンスです。


>ずっと指摘されている年齢について書かせていただきます。まずこの子たちの年齢ですが、設定では12、3歳ぐらいを想定しています。ちなみにこの先も年齢を示す描写はありません。確かに年齢は大切な情報ですが、書いていないのは本当にしょうもない理由です。私があまり作中で年齢をはっきりと示すのを好まないからです。読んでいる時もそうですが、なんとなく年齢は避けてます。少し飛んだ話をすると、年齢がわかると、この子たちが年をとっていく……。いつか死んでしまうのを気付かされるようで嫌なのです。ですが、やはりただの好みなのですし、何回も指摘をいただいているので、できればどこかに入れてようと思います。


ふうむ。変わった趣向だと思いますが、尊重してみましょう。

それを貫くなら、年齢を書かずにおよその年齢がわかるよう描写すべきです。身長、服装、手足の長さ、髭や喉ぼとけ、声音などなど、年齢が想像できる要素はたくさんあります。

年齢を書くより大変ですが、そうでもしないと読者は正確にキャラの外見を把握できません。


私は一話目の双子は幼稚園児か小学生を想定してましたし、二話目は高校生くらいで、その間に何があったのかと悩みました。そんな状態が続けば、読む人はどんどん減っていきますよ。ピンボケ眼鏡で本を読むようなもんですから。


>ここで一緒に寝ようとするのを軽く抵抗しているのは、性別ゆえではありません。異性のでも同性の兄妹でも、誰かと同じベットに寝ようとするのには少し抵抗があると思います。一人でいた方が眠りにつきやすいから、気を使うからなど、色々な理由があると思いますが、主人公のここでの抵抗は人がいては落ち着かないというような理由です。


それは読者には知り得ない情報なので、本編で書くべきことでしょう。心情をさらすのが一人称ですし。


>>うん? 「上様」の意味がわからなくなってきました。

>>この書き方だと尊称だということ? つまり何故か周囲に尊敬されておらず、尊称で呼ばれていないということですか? 仮にも王族相手にそんなことあります?

>そもそもあまり関わりがないということの方を表現したかったです。日常生活でもあまり関わりたくない人とか、苦手な人の名前はそもそも呼ばない方が多い、みたいな感覚です。もちろん、関わらないといけない時には周りは「上様」と呼んでいますが、そこに込められた意味はカノンとは違って、ただ「上様」という役職を呼んでいるような……? (この話になるたびに語彙力が低下し続けて本当に申し訳ないです。伝わっていないかもしれませんが、アイデンティティのような感覚かもしれません)今現時点での呼び方は性別を省いたものでしか表せないため、少し「上様」と「末様」に意味を込めすぎたかもしれないと反省しています。


ふうむ。

この返信全体を通して感じることですが、物語に絶対必要な要素以外は、読者にわかりやすく設定し、書くべきです。

こういう「作者だけにわかるこだわりや独自性」は、説明がなければ、読者にとって難解または理解不能なだけです。


わかりやすく設定し直すか、徹底して読者に伝わるように説明するか。作者の選ぶ道はどちらかしかありません。

その上で、面倒が少ない前者を私はお勧めしてるわけです。


>>ここら辺の経緯がさっぱり理解できません。

>>・何故、主人公は王子様とよばれるようになったのか。

>これは早い話、カノンがお姫様だからです。後ろでも提起されていましたが、やはりカノンの方をみんな中心的にみているから、主人公は流れ的にお姫様になっています。確かにカノンの方が活発的ではありますが、男の子の何も気にしない少し野生的な活発と女の子の可愛いらしい活発は違いますし、やはり常に可愛らしく笑っていた方がお姫様っぽいのではないでしょうか……


ここら辺の王族に対する常識が、凍花星さんと私では異なるようです。


中世ファンタジーの一般的な王族設定は、


・王子(男子)のみ王位継承権を持つ。

・年長者ほど王位継承者に近い

・王女、姫(女子)は他国に嫁ぎ、血縁で和平を取り持つ


辺りでしょう。

そうでない設定ならそのことを明記すべきです。でないと読者が誤解します。


その上で、この視点から見ると、国や民にとって重要なのはまず王子(王位継承者)であることです。姫には国を動かす力がないので、人気があろうがなかろうが王子が最重要人物になります。


さらにその上で性変更ができる世界なら、人望があるカノンが王位を継ぐことを望まれず姫止まりで、人気のない主人公が話題の中心にないという現状は、論理的に考えておかしいです。


ここら辺、国を治める王という立場と民の心理をもう一度見つめ直し、話の流れをいじった方がよいと個人的には思われます。

まあ長編のようなので、後々に影響が出ない最低限の範囲で。


>>・大変失礼な行為なら、悪意からそう呼ばれたのか。

>悪意な方もいるかもしれませんが、私的にはこういう身分って噂が立ちやすいのではないかと思っています。


いや、国や民の間で噂が立つくらいならわかります。

でもこれは城内です。王族の住む場所で使用人の大半がそんな陰口を叩いたら、中世なら不敬罪で縛り首です。王族はヤクザと同じで、メンツが命ですから。当然、使用人のチェックをする立場の人間も城内に抱えているものです。


子供である主人公が気付くレベルなら、当然国王や王妃の耳にも届いていると考えてしかるべきかと。


>表立っては呼ばれていないので、少しモラルはなっていませんが、いじめられているという感覚とはまた違うと思います。多分この前に大変失礼な行為と書いたのが悪かったかもしれません。少し大袈裟だったのかもしれません。ルールとしてそこにあるけど、実際破っている人が結構多いような緩さです。もう少し表現を思案してみます。


ここら辺も凍花星さんと私の認識は違うようです。

主人公は絶対権力者である国王の一子ですよ。

国王の機嫌を損ねれば、首どころか死刑もあり得るのが中世の王政です。よほどのことがなければ、悪い噂を広めたりしません。


例えば主人公が怪物のように醜いとか、歴史に残るほど愚鈍だとかなら、噂になったり陰口をたたかれるのも頷けますが、コミュ症以外は成績優秀なようですし、国中から疎まれる理由に欠けるかと。別に主人公が絶対王位を継がなければならない理由もないんですし。


>カノンと主人公の今までの関わり方について

>結構指摘をいただいているので、ここでまとめて説明したいと思います。まず、カノンを避けていたのは主人公でした。話す機会は全くなかったわけではないですが、本当に最低限でした。カノンが主人公に話かけようとしても、主人公があまり反応せず、そのまま逃げていってしまう感じです。図書館で会話をしっかりしだすようになっているのは、カノンが今まで以上にしつこく主人公の会話を諦めなくなったからです。もう少し幼い頃の話はまた先の方で入れる予定なのですが、昔からこんな関わり方をした兄妹は大きくなっても、片方がその壁を超えてゆこうと努力しない限り、話す機会は滅多にないのかなと思っています。


ここで私に説明されても意味がありません。

他の読者にはどう伝えるおつもりですか。

本編でこの内容が伝わるよう、書き直すしかないと私は思います。


>>そんな話してないですよね?

>>「人と話すのが怖い理由」とかそんな話題で、性別の話とかゼロでしたよね。

なにが「だから」なんでしょう?


確かに「人と話すのが怖い理由」を主軸として話していましたが、ここで主人公が得られた答えは具体的な解決法などというよりも、カノンの人間性というか、カノンと自分との明らかな差だと表現したかったのです。その前のどうでもよくなった。のような文はカノンには自分の求める答えがない、そもそも格が違う? というのでしょうか……そのようなことに今更ながらに気づいたという感じです。


それはわかりますが、「だから」の後の文と繋がっていないという話です。簡単に書きましょうか。


・主人公は「人と話すのが怖い」と悩んでいた。

・カノンは「そんなことはない」と言う。

・人を恐れないカノンは自分と違う存在だと気が付いた。

・それを聞いて、(悩みは)どうでもよくなった

・「だから」、私はどちらの性を選んでもよい。


ね、最後だけ繋がってないでしょ?

これが、王位継承の意味で言ってるならまだわかります。

「カノンが王になっても、どちらでもいい」なら理解できるので。でもそうじゃないですし。


>>そもそも王位継承は王子様に限定されているんですか、この国では。

>そう言われてみれば、少しテキトーに考えすぎていたかもしれません。男の方が自然と継承権を得るとぼんやり考えていました。もう少し詳しく考えてみます。


普通のファンタジーならここが最重要です。

きっちり詰めて設定した上で、1話の時点で情報開示すべきです。


>>長文なのに、何が言いたいのか全然読み取れません。ポエム?

>>「この外の世界」って何の話でしょう。

>>そんな単語、ここまで出てきませんでしたが。

>結構書き直した時に取り残された言葉たちに今気づきました……今までカノンとは関わらなかったとはいえ、嫉妬は抱いているので、それに対する誤魔化しと自分への慰めのようなものです……


第1話というのは、いわばキャラの自己紹介の場です。

そこで説明もされない過去設定を元にしたポエムを聞かされたら、読者はどう思いますか?


>2話目


>>嫉妬も何も、選択肢がある方がない方に嫉妬する理由がありません。

>>逆ならわかりますが。

>悩まないで済むならそっちの方がいいみたいな……少し自分勝手な理由です……


主人公が性選択に悩んでる立場なら理解できますが、そんな心理じゃないですよね。「べつにどっちでもいい」ですし。


>>情報量多いのに、説明すっ飛ばして進んでいくのやめてください。

>>・何故人魚が湖にいるのか

>>・何故彼はいたのか

>>・何故泣いていたのか

>>・彼は相手が人魚なのに気が付いているのか

>>・語り手はどういう状況なのか

>>まあ上三つは後に説明入るならそれで十分ですが、下二つくらいはすぐに欲しいところです。下手すると場面変更とともに語り手も変わったのかと疑われます。


>この一話は主人公の思い出ですね。


でも、一話の最後に、

>あの子はどう思うのだろうか……

って書いてますから、普通に読めば2話の後の話に見えますよ。


>彼が人魚だと気づいているかどうかですが、普通に私は気づいているという程で話を続けてしまいました。わかりにくいようなので、後ほどそのような描写を加えようと思います。


わかりにくいも何も、何故出会いの場面を省略するのは謎過ぎます。それこそキャラの個性を描く最大の機会なのに。


>あと、人魚という設定をどうして二話で出したかというと、第一人称だからです。私は人間です。みたいな説明になりそうで、少し変かなと思っていまして、先延ばしにしていたらここになってしまいました。確かにもう少し前で示したほうがよかったかもしれませんね……


説明内で当たり前のように人魚族と入れるとか、外見描写の際に「美しい尾びれ」と書くとか、一人称でもやりようは幾らでもあると思います。「海の中の城」と書くとか。

二話目で人魚と知って本当にたまげましたし、その説明すら適当に流されて二度びっくりしました。


>前の三つは後ろから入れるつもりですが、結構後ろの話です……前に持ってこないと変ですかね……


説明を後回しにする必然性や、物語上得られるプラス効果があるなら今のままでいいと思いますが、それがないならこの二話の間に解決してしまうべき話かと。特に「何故泣いていたのか」なんて、彼との話題にならない方が不自然です。


>あと主人公のいきなりレベルアップなコミュ力はカノンとの会話が増えたからですが、少し不自然に上げすぎましたね……また彼とは話すやすいというバフもかかっていればなと……


作中に「カノンと一年も図書館で話していたおかげなのか」とありますが、かなり後に出てきますからね。

会話が成立した時点で、この部分は出すべきです。


>>こんな重要な情報を、人魚の王族で勉強熱心な主人公がまるで知らないのが不思議です。国を治めるには基本の知識では?

>この子たちの活動範囲は海の中だけですから、陸のことはあまり詳しくないのもいいかなと……


「海に呪いがかかっている」は海の話では?

それに図書館マスターの主人公が、陸の本を読んでいないとも考えにくいです。トカゲは知ってたし。


>>彼が来なくなったヒントくらいあれば興味深く読めるのですが、皆無なのでまるで興味がわきません。主人公はひたすらネガティブなだけで頭使わないし。

>ここら辺で続くネガティブ思考は少しの二重人格のような要素が入っています。実際に主人公が二重人格なわけではなく、こちらもまた設定があるのですが、そう感じてしまうのなら、ここでは失敗でした。


はっきり言いますが、キャラが固まっていない段階で裏設定とか作らない方がよいです。読者が混乱するだけです。


カレーに隠し味を入れるなら意味がありますが、「カレーみたいな何か」に隠し味を入れて意味があるかって話です。まずカレーを作るべきで、隠し味とかその後の話です。


>>思考が支離滅裂な感じが、いかにも女性的です。

>>意図してそう書いてるのでなければ大ポカかも。

>一話目はカノンの「上様」として、少し大人びた感じにしようと思いましたが、この一話では確かに女性的です。


「二話では女性的」の間違いですかね?


>主人公は男を選んだ方がいいというのは理性ではわかっているのですが、どこか女を選びたい気持ちがあるから揺らいでいるということを表現したかったのですが、二話では少し一話とイメージがかけ離れていますね。直します。


そんな心境や理由は、二話読んでどこにも語られていません。

そう書くなら、その心境に至る経緯を書くのは必須ですね。


>総評


>文章について

>文章力はこれから頑張って身につけていこうと思います。

>またたくさんご指摘いただいた問題点はできるだけ直そうと思います。伏線としようと思っていたものもいくつかありましたが、やはりここに挙げられたものぐらいは書かないといけないでしょうか。


私が指摘したのは必要最低限の情報で、「これを満たしてやっと意味不明でなくなる」というレベルの話です。話の面白さとか感動とかの前の段階です。


これもはっきり言いますが、こんな状態で伏線を張っても無意味です。九九が出来ないのに数学にチャレンジするようなもの。

まず伏線なんて必要のない話が書けるようになりましょう。

伏線とか複雑な構造を書く技術がまだないことは、この一万字でありありと見て取れるので。


>また民の意見というのは、もちろん自分でも考えはしますが、第一人称でどのように取り入れるか何かアドバイスはありますか?


「第一人称」でなく「一人称」ですね。

「民の意見」については私が書いた気配がないので、いまいち何を指してるかわかりません。どの部分についての話なのか、改めて教えていただければ、アドバイスします。


>ストーリーについて

>まず一話目では梶野カメムシ様のいうように「男を選ぶ=王位継承の義務がある」と明記するようにします。


はい。これは必須かと。


>そして二話目のあの子との関係ですが、正直に言ってしまうと、恋愛感情が加わっていきます。しかし、私自身、そういう描写は苦手なものでして、あとにまとめて書こうと、この二話目には入れませんでした。そして後ほどの展開のためとはいえ、この一話をあまりにもぼんやりと書きすぎたことは反省です。


そこより何より、彼は主人公を女性として認識してるかどうかです。ここの説明がなければ、恋愛感情もへったくれもありません。出会いの場面を書かないから「女だと思った」とか「女と勘違いしたまま話が進む」とかが出来ないんです。


まあそれ以前に、人魚相手の恋愛感情をどう処理するか、という問題がありますが……


>キャラについて

>正直に言って主人公の特徴というか個性を私自身まだはっきりと掴めていません。性格を決めてはいるものの、いざ書き出すとブレてしまっていますよね。どうやら少し落ち着いた子を書くのが苦手で、前の作品でもやらかしていました。


複雑な人間心理を書くのはベテランでも難しいので、現状ではお勧めしません。自分が迷いなく書けるような人格設定を選びましょう。シンプルにしていてさえ、キャラは勝手に動いたり複雑化しがちなものです。


>『彼』についてはもう少し色濃く出るように努めてきます。


もっと典型的な男の子、アグレッシブな性格でもいい気がします。人魚は大人しいイメージですし。


>私自身も名前がないままこの子を書き続けるのは少し面倒くさかったです……。しかしこの後の展開的に名前はどうしても譲れないところなのですが……どうしたらいいでしょうか……? 


「名前がどうしても譲れないこの後の展開」がわからない以上、アドバイスのしようがありません。まずそこの説明を。


>>性選択をテーマとする漫画のキャラといえば「11人いる!」(萩尾望都)のフロルが思い出されます。彼(彼女)は成人までに性別を選べますが、故郷が男尊女卑な文化であるため、華奢で美貌ながら男を模した行動を取り続けます。フロルの選択がどうなったかは、是非漫画の方でご確認を。古典ですが名作ですよ。

>探してきます。読んできます。


全集とかにも入ってます。

SFですが、そんなに難しい話ではなく読みやすいですよ。

大昔ですがアニメ化もされてたはず。


>・描写が変になっていないか

>まずは梶野カメムシ様に挙げていただいた問題点についてもっと詳しく書いてきます。丁寧に書いたつもりでしたが、おっしゃる通りに情報が読者に伝わらなければ、何もはじまらないですよね。


そういうことです。

遠慮なく感想を言ってくれる相手が一人でもいれば、いい練習になるんですが。


>最後に貴重な意見をいただけて本当にありがとうございます。根本的な実力不足な文章でお恥ずかしい限りでしたが、読んでいただいただけでもとても嬉しいです。自分の文を改めてしっかりと見返すいい機会となりました。ここまで丁寧に批評なさっていては毎回毎回とても大変だとは思いますが、お疲れ様とともに、これからも頑張ってください。この度は大変ありがとうございました。


この返信にも二時間かかりましたw

でも構いません。それで凍花星さんの作品が少しでもよくなるなら。

また何か質問があれば、遠慮なくどうぞ。


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