第31話 緊急事態、超絶ネタかぶりを発見!

 あったんですかカブリ作品! 先行者利益とはこれほどにも大きい!


 発見してしまいましたよ、新作と大事なところがすっかりネタかぶりしている作品をををっを!

 でもあんな雑に消費するくらいなら、いっそ使わないで欲しかったですよ。私なんてそこを肝に据えていますのに。

 なんスか、あの使い捨てみたいな用い方。つなぎに使いました感がすごい。驚いたでしょ、と言う制作側の顔が見えた気がしました。

 やられちゃいましたよ、あたしゃすっかりやられちまいました。


「えっ」


 そこにさしかかった時に声が出ましたよ、素で。あっけに取られるとはたぶんあれです。

 こんなことってあります? 別にメジャーなテーマじゃないんですよ? とってもニッチな、小説家になろうでも何作あるかってくらいのスポーツの小説なんですよ?


 でも冷静になりましょう。

 だってサヨナラホームランで決着することってあるじゃないですか。Vゴールだって。必殺のフィニッシュブローでKOだって。それらはPKや判定勝ちよりは多いはずです。

 スポーツでのシチュエーションって、そんなにバリエーション多くないじゃないですか。

 だったらかぶることだってありますよね? ね? ね?


 隠し球だったのにい!

 え、そうなんの? って展開だったのに先を越されてしまいました。

 何か新しい展開で上書きできればいいんですが。そんなものがあれば最初から困っていないんですよね。ああ困った困った、ちょっとそれ以外の終わり方を考えつかないんですよね、今のところ。


 こうなったら仕方がありません。

 もういいですよ、腹をくくりましょう。きちんと後塵を拝して、その上でリスペクトして、その上をいきましょうよ。

 ただのワンシーンです。そこを先行作品よりも豪華にドラマチックに描く予定ですので、それでどうかご容赦を。

 マネをしたと言わないでくださいね。ちゃんと自力で思いついた上での偶然の一致なのですから。


 野球だったらホームランやホームでのクロスプレー、空振り三振、フライのキャッチ以外となるとさすがに難しいんじゃないですか?

 それほど選択肢のない中で、さまざまな先達はバリエーション豊かに試合の決着を描きました。ですからおれごんも、同じ内容で異なった描き方をします。

 でもつらいなぁ〜、おれごん一番乗りと思っていたのになぁ〜。


 新作は18万2千字、やっと増加に転じてくれました。オリンピックは入場行進のところ、明日から1回戦のスタートです。

 謎のワクワク感があります。そこを襲った今回の丸かぶり騒動。波に乗ろうとしているおれごんの、出鼻をくじかないでおくんなさいまし。

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