6月20日 レンジでマグカップケーキ

 皿を洗う水が、いつまでも生ぬるい。そういう季節になった。

 電気代を考えるのは恐ろしいが、エアコン無しには暮らしていけない。暑さにも湿気にもやられてしまう。

 だからふと小腹の空いた時、どうにかして外へ出ずに良い感じのものを食べることはできないかと、そんな風に考えてしまった。

 インターネットは本当に便利である。あらゆるレシピが上げられている。そこからアタリのレシピを探し出すには、別のスキルが必要ではあるのだが。

 あまり手間をかけたくはない。なるべく手軽なのが良い。冷やしたり寝かしたりするものは除外。焼き時間も短めに。

 そうして作ることにしたのが、マグカップで作るカップケーキだった。


 マグカップ一つにつき卵1/2個を使うレシピだったので、二種類作ってみることにした。

 卵、グラニュー糖、塩、油、牛乳を量り入れて混ぜ合わせ、小麦粉とベーキングパウダーを漉しながら加えてさらに混ぜる。

 片方には、冷蔵庫に常備しているカカオ70%のカレドショコラを砕き入れてチョコレートチャンクケーキに。もう片方は砂糖を控えめにして、細かく切ったベーコンと黒胡椒を混ぜてケークサレ風に。

 全て合わさったら、レンジで二分温める。

 これで出来上がり。


 サイズの違うマグカップなので多少見た目に差があるが、もこもこと膨らんだ生地はなかなか美味しそうである。

 熱々をスプーンで掬って一口。ケークサレ風の方は表面が少し緩かったので何度か再加熱したため、ややパサついてしまった。しかし味は良い。甘さ控えめのケーキ生地にベーコンの塩気、それから芳醇な黒胡椒の香りが合わさって、かなり満足度が高い。これはまたリベンジしたい。

 チョコレートチャンクを混ぜた方は、きちんとしっとりしていて蒸しパンのような食感である。甘みのある生地に、ほろ苦いチョコレートがとろりと溶ける。カフェラテによく合う味わいである。

 冷蔵庫にあるもので適当に合わせた割に、なかなか良いものができた。満足である。


 夕飯だが、今週分のミールキットを頼む際の私はどうもポンコツだったらしく、先週分と同じものを注文してしまっていた。なんということだ。

 笠原シェフの焼きサバは今日も美味しいが、ネタ被りである。


 明日は水曜日。久しぶりに映画館へ行くのも良いかもしれない。体調次第ではあるが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る