6月17日 尾西のライスクッキー ココナッツ風味

 昨夜、Twitterスペースで特に内容の無い話ばかりしながら酒を飲んでいたら、朝五時になろうとしていた。限界だった。金曜夜とはいえどうしてこうなった。北海道フェアで買ったセイコーマートのメロンサワーは、そりゃあもうしっかりと夕張メロンな香りがして美味しかった。夫は夫で通話しながらゲームをしていたようで、同じような時間に寝た。


 土曜は無為だった。

 昼頃起きて、とても適当なパスタを作った。冷凍の「海老と野菜のトマトガーリック煮」にフライパンで火を入れて、レンジで茹でたパスタをわーっと混ぜ合わせたもの。それなりに美味しかった。

 その後、なんのやる気も起きずにゴロゴロとしていたら、当然のように二度寝をした。夫と共に。


 その夢の中で私は、映画『バーフバリ』のサウンドトラックを鑑賞していた。浴槽に浸かりながら、なんとも謎の機材で。夢の中でもその音楽は最高だった。マヒシュマティ国歌も歌えるし、合いの手だって入れられる。


 この夢のおかげか、寝覚めは大変に良かった。すっかり元気である。何もしないまま日が落ちようとしている以外は清々しい気分である。

 こんな夢を見たのにも訳がある。明日はまたオンライン同時視聴で、バーフバリ完全版二部作を観るのだ。楽しみで仕方ない。


『バーフバリ』、その魅力は余りにも多く、語るよりもまず観てほしい作品である。観ればきっとわかるのだ、これがどんなに凄まじい作品なのか。

 直近のアカデミー賞で作曲賞を受賞したことでも話題になった『RRR』、その音楽も監督も同じ布陣で2015年と2017に二部作として公開されたのが『バーフバリ』である。『RRR』は素晴らしい作品だったが、個人的には、やはり『バーフバリ』が至高である。

 インドの古典『マハーバーラタ』をベースにした、或る国を巡って戦う兄弟の物語。ともすれば陳腐になってしまいそうなその神話を、叙事詩を、現代の技術を駆使して映像化するとこうなる、その正解を見せてくれる。それがまた、エンタメ的にすこぶる気持ち良い形で。

『RRR』にもしっかりと引き継がれた、あまりにもダイナミックかつ異様に説得力のあるアクションや演出の数々は、『バーフバリ』という壮大な作品に素晴らしく合致しているし、キーラヴァーニ氏の音楽とそれに合わせたダンスシーンも華やかに彩る。『RRR』は、それが非常によく三時間にまとまっていた。

 だが『バーフバリ』は、それをこれでもかと惜しげもなく出してきてくれる。前編159分、後編167分という時間も忘れさせてくれる濃度で、熱い物語に乗せて。

 どうか、どうか『バーフバリ』を観てほしい。是非とも完全版を観てほしい。本当ならば劇場で観てほしい。都会ではまだまだイベント上映をやっているので。

 しかしそうもいかないのが地方である。そんな方々に朗報である。プライムビデオでは今月中、なんと一作100円、326分観ても200円である。この機会にどうか、是非とも。後悔させないので。


 明日は午後に『バーフバリ 伝説誕生 完全版』、夜に『バーフバリ 王の外旋 完全版』を観るというスケジュールになっている。万全の状態にしなければならない。いや、観れば元気になってしまうような作品ではあるのだが、久しぶりのバーフバリを全力で楽しみたいではないか。


 夕飯はミールキットで適当に。

 ちょっと物足りなかったので、夫が職場関係でもらってきた「尾西のライスクッキー ココナッツ風味」を食べる。これはどうも長期保存できる災害食らしいのだが、賞味期限が迫っているものがあったので配られたのだという。

「アレルギー物質27品目不使用」の文字がパッケージに踊る。さらにハラル認証までされている。企業努力がものすごい。

 新潟県産の米粉を使い、油分は米油を中心に、ココナッツとアーモンドプードルが配合されているようである。

 食感はホロホロとして、ポルボローネを薄焼きにしたかのよう。しっかりとココナッツの風味があり、仄かな甘みを感じる。後味は極めてあっさりとしていて、最後にうっすらと米の味わいを感じなくもない。なかなか不思議な美味しさの焼き菓子である。

 なかなか腹持ちも良く、災害食にちょうど良いのも理解できる。卵やバターを使わずにここまでクッキーらしさをつくれるものなのかと、感心してしまった。


 明日の『バーフバリ』に備えて、今日は早めに寝ようと思う。今日こそは。きっと。

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