5月2日 ブタメン(しょうゆ味)、台湾ビーフン

 昨夜は何があるわけでもないのに、ひどく寝付きが悪かった。だからと言って何かをするほどの気力も無く、布団にくるまって目をぱっちりと開けていた。

 こういうときこそ「大人のミロ」(参照:https://kakuyomu.jp/works/16817330654745085719/episodes/16817330655311098119)を飲むべきだったのに、こんな夜に限って牛乳を切らしてしまっていた。他の温かい飲み物は珈琲や紅茶ばかりで、目を覚ますものしか無いのを今更嘆いても深夜。

 ふと目についたのが、ブタメン(しょうゆ味)だった。ブタメンのとんこつ味を食べてみようと思ったときに(https://kakuyomu.jp/works/16817330654745085719/episodes/16817330655048511272)、一緒に買ったものだった。そのサイズ感といいジャンク感といい、なんだかちょうどよい気がした。夫を起こさぬように静かに湯を沸かし、タイマーを切り、麺を啜る。

 麺は本当にペラペラなのだが、開けた時の匂いも含めて「ベビースターラーメンにお湯を入れました」という感じである。ただ、意外にちゃんと旨味のある醤油スープが温かくてほっとした。とんこつよりもあっさりしていて、罪悪感もぼやける。黒胡椒もちょっと足してしまおう。アロマのようなその香りの力もあって、その後はちゃんと寝ることができた。

 ブタメンとは見た目によらず優しい食べ物だなと、改めて感じた一夜だった。


 本日、昼過ぎからは唐突に集まった人々と、音声チャットで延々と喋っていた。もののはずみで、某お尻が揺れまくる全年齢向けシューティングアプリの全キャラを見ながら語り合う会になっていた。好みのわかりやすい人から普段はそういう面が見えにくい人まで、ポイントが露わになって、なかなかに興味深かった。「これがやりたい」「これを見せたい」みたいなものが素直に込められたデザインは、好みはさておき良いものである。それでこそ人間、という感じがする。その結果、重力を無視してふわふわと浮かび上がる胸があっても、異常に揺れる尻があっても、ピンヒールでしゃがんでもバランスを崩すことのないむっちりとした太ももがあっても、良いのだ。自由なのだ。


 夕飯には、ミールキットで台湾ビーフンを作った。これは台湾の名店『富錦樹台菜香檳(フージンツリー)』が監修したメニューである。

 実際に食べたことは無いが、この店は台湾政府が勧める「必ず食べるべきグルメ10選」に選出されたり、ミシュラン一つ星を獲得したりしているという。こうした名店とのコラボレーションが楽しめるのも、私がミールキットを利用する理由の一つである。

 ゴマ油で炒めた豚肉・干しエビ・野菜と、茹でたビーフンを炒め合わせれば、特に複雑な調理をせずに本格的な味を楽しめてしまうのだ。キャベツはカット済みだし、合わせ調味料はパックに入っていて味に間違いが無い。

 味の決め手は干しエビと、切り干し大根と、煮干し香る醤油ダレ。味が濃いわけではないのに、旨味と香りの相乗効果が凄い。キャベツやきくらげの食感も面白く、仕上げにチリオイルも振って、最後まで飽きのこない味わいである。一品の満足感が高く、流石のクオリティ。

 食材は使い切りで、その後の料理が縛られないのもとてもありがたい。


 さて、遂にゴールデンウィーク突入である。

 取り立ててどこに行く予定も無いが、のんびりと過ごせれば良い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る