4月24日 NEXTハラミ丼
かなり久しぶりに、小説を書き始めた。
この日記を書き始めてからこれしか書いていなかったので、もう一ヶ月ほど小説を書いていなかったことになる。
書きたいという気持ちはあった。だが書く気力が無かった。それに、書きたいものもわからなくなっていた。きっと私は、根っからの小説書きでは無いのだろう。
こうした日記ならばいくらでも書き連ねて行けるのに、小説はそうはいかない。もともと遅筆な方だが、間が空いて、一行確定させるのに本当に時間がかかってしまうようになった。困ったものである。
とある自主企画によせて書くものなのだが、締め切りは今月末。今になってネタを思いついてしまったので仕方ないのだが、果たして間に合うだろうか。
今日はあまり体調が良いとは言えず、あとはぼんやりと過ごした。洗濯を忘れてしまうくらいに。
一日中鳴り止まない風の音が、余計に私を疲弊させる。ごうごうと、どうどうと、低く唸る風。海と湖と川とを渡って、山にぶつかり渦巻く風。巨大な機械が絶えず稼働しているかのようなその音。
山陰の風に、未だ慣れはしない。
夕飯はミールキットで、NEXTハラミ丼。
NEXTハラミというのは、いわゆる代替肉である。私はベジタリアンでもなければヴィーガン思想でも無いのだが、物珍しさに買ってみたところ、これが存外うまいのである。
ゴマ油でNEXTハラミをこんがりと焼き、甘辛いタレに少しワサビを混ぜて、キノコと炒める。ごはんの上に生野菜を敷き、そこへ肉とキノコを盛れば、小洒落たカフェボウルのようになる。
食べたことのないものは基本的に食べてみたくなるもので、代替肉の類は何度か食べている。NEXTハラミはその中では、かなり美味しい。大豆を使っているために、味が豆腐や油揚げや厚揚げに寄り過ぎた代替肉も多いのだが、NEXTハラミは比較的肉に近く、それでいて独特の味わいがあるのだ。
こんがりと焼けば肉の焼き目のような香ばしさがちゃんとあり、しっかりとした歯応えがハラミに近いと言える。噛めば繊維の切れる感触があるし、肉汁を模した旨味のある液がじゅわっと口の中に広がる。だが、これが肉でないことははっきりとわかる。大豆と肉の気配が混じり合い、何とも言えぬ不思議な風味になっていて、これが独自の美味しさになっているのだ。
肉ではないが肉に近く、肉に無いうまさがある、というものなので、普段肉を食べる人の選択肢にも入るのではないだろうか。今後も期待したい。
例の梅干しもちゃんと使った。サラダにかける梅ダレにしたのと、梅干しとわかめの味噌汁として。なんとか、なんとか減らしていきたい。
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