ピース

勝利だギューちゃん

第1話

「後、いくつあるんだ」


今、僕はパズルを作っている。

人生という名のパズルを・・・


毎日、その日の終わりに新しいピースが配られる。

どこにはめるかは自分次第。

それにより、その日の一日が変わる。


そして、行った行動により、その日に配られるピースの形が変わる。

大きかったり、小さかったり、普通だったり、いびつだったり・・・


「しかし、どんな絵なのかが、さっぱりわからん」


パズルは日に日に大きくなっていくが、そこに何が描かれているかは、わからない。


「君次第だよ」

「僕次第?」

「うん。このパズルは君の人生そのもの」

「僕の?」

「そこには君のこれまでの半生が具現化されているの」

「どんな絵なの?」

「それは言えない」

「なぜ?」


なぜ・・・

未来を知っては面白くない。

過去は気にするな・・・


そういうことか・・・


「いつ完成するの?」

「君の人生が終わった時」

「それはいつ?」

「言えない・・・ただ・・・」

「ただ?」

「未完成にはしないで」


生ある限りは生きろということか・・・


「出来上がった時に、傑作であることを祈ってるよ」

「僕の自己満足でもいいの?」

「もちろん」


今日も、新しいピースが配られる。

いつ完成するのかわからない。


ただ・・・

ぼんやりだが、見える。


「僕の人生は、最高傑作になる」

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ピース 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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