第54話 54
54
インターネット掲示板スレッド
781:名もない占い師
シグナルスキャンに個別占い申し込んだんだが音沙汰がない
782:名もない占い師
振られたな
783:名もない占い師
>>781
ちなみにどこから?
784:名もない占い師
静岡
785:名もない占い師
あっ無理だわ諦めな
786:名もない占い師
名古屋でさえ順番回ってこないぞ
787:名もない占い師
営業場所調べて直で行った方が早いぞ
788:名もない占い師
まじかorz
789:名もない占い師
早くしないと俺らの手の出せない人になるかもな
790:名もない占い師
世界が見つけたらそうなるかもな
*
インターネット掲示板スレッド
880 名もなき配信者
都市伝説ハンターミヤギの動画にマインちゃんが出ているぞ
ttp://www.都市伝説ハンターミヤギ.main_english_g_cup_dayo
881 名もなき配信者
マインちゃんかわええ、英語で何いってるか分からんけどw
882 名もなき配信者
登録者と再生数ガチ上げじゃね
883 名もなき配信者
ミヤギも女に頼るようになったか
884 名もなき配信者
最初からじゃねww
885 名もなき配信者
ミヤギ出てないけどどうした?
886 名もなき配信者
テレビ出てから姿消したぞ
887 名もなき配信者
何処かで撮影してるのか?
888 名もなき配信者
どうせいつもの女遊びじゃね
889 名もなき配信者
マインちゃんに殺されるぞミヤギww
*
インターネット掲示板スレッド
『若手お笑い芸人を応援するスレ★428』
015 名もなきお笑い芸人
復活ライブから姿が見えないぞ
016 名もなきお笑い芸人
とうとう干されたか
017 名もなきお笑い芸人
病気の悪化とか
018 名もなきお笑い芸人
ただの太り過ぎとか
019 名もなきお笑い芸人
地方でライブしていたぞ
020 名もなきお笑い芸人
何処で?
021 名もなきお笑い芸人
青森県のイベント
022 名もなきお笑い芸人
地方営業頑張ってるのか
023 名もなきお笑い芸人
又、東京に戻って来いよ
*
私はVチューバーヤミコ。
私が流したリアルヤミコの流した映像が海外に無断アップロードされていたのを、視聴者から知らされた。
最初はまあその内消えるでしょと思っていたけどそれは間違いだった。
いろんな場所で動画の切り抜きが使われ始めたのだ。
しかも少しエッチの悪い意味合いで。
そして私は決心した、動画を根絶しようと。
でも私の力ではそんな事は出来ない、知識もないし。
そこでリスナーの力を借りる事にした。
私は配信後に呼びかける事にした。
「みんな今日は来てくれてありがとう。ヤミコからちょっとお願いがあるの聞いてね。実は…」
私は無断でアップロードされている事を皆に語った。
「それでねもし、消してくれた人にはヤミコから特別に写メをプレゼントします。写メはVチューバ―ヤミコとリアルヤミコのツーショット写真です。さらに写真にはあなたのハンドルネームを入れてプレゼントします。協力お願いします」
これが私が考えた作戦。
只の写メだと又大量にネットに流れるけど、ハンドルネームを入れればむやみにアップロードされないのではと考えた。
私がお願いすると一気に盛り上がった。
『俺海外アクセスして消して来るよ』
『私も強力する』
『ツーショット写メ楽しみ』
たくさんのコメントが寄せられた。
私は笑顔でみんなの頑張りを応援したのだった。
ちなみに自分は日本のサーバー管理者にメールを送り削除要請をするのだった。
*
俺達は店舗に家具を搬入して以来10日ぶりにやってきた。
来なかった理由は店舗がまだ稼働していない事や、駅から少し遠いのでどうしても安藤さんとは最寄の駅や、俺の家になってしまうからだ。
しかし、
「そう言えば安藤さん、隣への挨拶は何時にする?」
「私は開店の少し前でもいいと思ったけど、会社を興すに当たって法律事務所の人が出入りするかもしれないんだったら早めの方がいいと思う」
「それじゃあ、今日来たのもタイミングだし近くで菓子折りでも買って挨拶に行こうか」
「そうね、そうしましょう」
-
俺達は直ぐに菓子折りを購入し隣の店舗へと挨拶に訪れた。
隣の店舗はお好み焼き屋で、現在15時なので店としては空いてるはずだ。
扉を叩くと中から40代の少しぽっちゃりとしたおばさんが出て来た。
「隣で占い店をする事になった者です。ご挨拶に来ました」
安藤さんが菓子折りと共に挨拶をする。
「あらあらご丁寧に。お若いのね」
「ええ、まだ大学生です」
「そうなの若いのに凄いのね。良かったらコーヒーでも飲んでく?今暇だしね」
俺達はおばさんの誘いに乗り店内でコーヒーを頂く事になった。
その中の話で変な話が上がった。
「実はね最近夜になると白い服を着た人が徘徊しているの。私も夜窓から偶然チラリと見ただけなんだけどね。あなた達も注意した方がいいわよ」
俺達は白い服のキーワードである団体の事を思い出し顔を引きつらせた。
「ありがとうございます」
そして俺達は店を後にした。
-
「もっもしかして
店を出た安藤さんは俺に聞いてきた。
「たったぶんと言うか、当たりじゃないかな?」
「どうするの?って言うか鈴木君の周りはどうなってるの?政治家、宗教団体、あっち系の組とかヤバイ人しか寄って来てない?」
「いやいや俺に言われてもねぇ~まぁ~なんとかなるでしょ~ケセラセラってね」
俺の適当な返事に安藤さんは両手で頭を抱えしゃがんで考え込んでいた。
そして突然立ち上がり俺に意気込んで話す。
「そうよ、私達が使われるんじゃなくて、使う側になればいいのよ!そうよ、その為には…そうね…相手の弱点を掴めば…ふふふふふっ…」
残念ながら安藤さんは壊れてしまったらしい。
俺はこう言う時の対処法を心得ているので声を掛ける。
「安藤さん甘味屋で新作があるらしいからおやつに食べに行かない?」
「えっ!?行く行く!何処のお店!」
「駅前のフルーツパーラー
「うっ胃袋と胸焼けの闘いねっ。さっ鈴木君行くわよ!」
俺はほっとしつつ、既に店に着くまでに胸がいっぱいになるのだった。
*
私の名前は安藤ゆうこ、鈴木君いえシグナルスキャンのサポート役をやっている。
私の最近の悩みは鈴木君。
彼の能力でお金を稼いで私を守ってくれたりとてもいい人。
でも、一言いわせて!
ちょっと抜けてると言うか適当すぎない!?
だって鈴木君に近寄るのは『政治家』『宗教団体』『ヤ○組』。
どう考えても一般人には近寄らない人達なの。
だから私たまにおかしくなっちゃうの。
おかしくなると言っても頭がパーになる訳じゃなくて、考えがね…例えるならS極がN極になるくらいに弾けちゃうの。
でも弾けた後気づくと甘いお菓子を食べてるの、そして後で襲ってくるのが胸焼け。
体がこれ以上甘いものを食べてはダメっていってくるの…負けないけど。
それから…私は鈴木君の彼女じゃないからあまり言えないけど、前Vチューバ―のヤミコと共演したんだけど、マスク越しでも分かる程いやらしい顔をしていたの。
男ってどうして胸に目が…やめましょう、私は完璧女子 安藤ゆうこ 鈴木君を正しい道へ導く者、今日も彼の行動に目を光らせて、目線から患者を守らなければ。
自分はまともと思っている安藤ゆうこだが、世間の目から見れば似た者同士と言うのが答えだが、彼らはそれに気づく事はない。
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