第四章
第三章の軽いまとめ
『善』の神々の介入を恐れ、必要最低限の干渉しか行って来なかったアマゼレブは、『善』の神々の影の薄さを不審に思い、『実験』として世界を維持する要である霊脈の一つを暴走させた。怒り狂った『善』の神々がやって来ないのを見たアマゼレブは政臣と姫愛奈がいる世界を包む〈安定界〉が『善』の神々の管理下にない〈安定界〉であること、政臣と姫愛奈を襲撃する白装束の集団は自然発生した神格存在の手の者であると看破する。神格存在の排除を決意したアマゼレブは本格的な介入を始めると政臣と姫愛奈に告げる。
無理に笑顔を作らず、周囲に合わせる必要が無い環境を異世界に来て初めて体験した姫愛奈は、自分のわがままを聞き入れ、順応性が高い上にノリの良い政臣に関心を寄せていた。行動を共にする内、急速に関心が好意に変わっていき、政臣に恋愛感情似たものを抱くようになる。クラスメイトたちとの再会でその事をはっきりと自覚した姫愛奈は、政臣に好意を打ち明け、姫愛奈の過去を知り淡い恋心を秘めていた政臣はそれを受け入れる。姫愛奈に対する独占欲が芽生えていた政臣は初体験を経験を経て、姫愛奈の側に居続けることを決意するのだった。
その後二人はアマゼレブが『実験』で破壊した霊脈の一つである〈シオンマーバ火山〉から起爆剤として使用した魔法結晶の欠片を回収するよう命じられ、〈トエンナ島〉に向かう。島の惨状を目の当たりにしつつ欠片の捜索に臨んだ二人は、そこで白装束の少女と遭遇する。思いの外苦戦しつつも無事勝利した二人は少女を尋問し、この世界に『神』として君臨している存在がレザエルという神格であると突き止めたのだった。
一方、政臣と姫愛奈の出現に動揺したオセアディアは人間国家の代表者を召集し対策会議を開いた。二人の驚異的な力に懐疑的な者も現れる中、オセアディア魔法研究省の長で魔法研究者であるマルツェルが二人が人外であるという考察を披露する。実際に対面したパレサ王国軍需大臣ピシュカや傑たちクラスメイトの話からマルツェルの考察に信憑性を見出だした会議は、二人の早期排除で衆議一決した。その様子をアマゼレブの道具を介して観察していた二人は、新たな戦いに胸を踊らせる。そんな二人にアマゼレブは、レザエル教団の拠点襲撃を命じるのだった。
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