第5話 変化の表面化
夏休みに入り、夏菜は翔との時間をより深めることができた。映画館に行ったり、キャンプをして釣りをして過ごしたりと、二人で楽しい思い出を作っていた。その間、真帆から翔へののメッセージが途切れることはなかった。夏菜は、真帆がまだ翔のことを引きずっているのではないかと心配していた。
ある日、翔は真帆からのメッセージに悩まされていることを打ち明けた。
夏菜:「最近、翔くんとの時間が増えて本当に楽しいな。
翔:「うん、俺も同じだよ。でも、真帆からのメッセージが来ると、少し気持ちが落ち込むんだ。
夏菜:「そうなんだ。心配だよね。真帆ちゃん、まだ翔くんのことを引きずってるかもしれないし。」
翔:「そうだよね。でも、どうしたらいいんだろう?」
夏菜:「もし良かったら、真帆ちゃんと話し合ってみない?」
翔:「それは考えたんだけどでも、どうやって話を切り出したらいいかわからなくて」
夏菜:「まずは、彼女に会ってみようよ。その時に話し合うことにしよう。」
数日後、三人はカフェで話し合うことになった。夏菜は、翔の気持ちを汲み取りつつ、真帆とのことを話し合うことを提案した。翔も同意し、三人で話し合うことになった。
真帆:「翔、私はずっとあなたのことが好きよ。だからやりなおそ?」
翔:「真帆、本当にごめん。でも、俺は夏菜に惹かれているんだ。だから、君とは別の形で関係を続けたいと思っているんだ。」
夏菜:「私も、翔くんが好きなんです。でも、真帆さんも大切な友達。私たち三人でどうにかならない?」
真帆:「そうね、夏菜ちゃんの言うとおり。でもこればっかりは・・・」
夏菜:「真帆ちゃんほんとはわかってるでしょ。翔くんの気持ちが」
真帆:「――ッ!」
夏菜:「厳しいことを言うけどこれが現実なの。でもこれで真帆ちゃんともお別れしたくない」
真帆は一つ大きく息を吸って静かに吐いた。そして少しずつ言葉を紡いでいく。
真帆:「――わかったわ。翔と夏菜ちゃんがそういう関係になるってこと。でも今はここにいたくない」
三人はお互いを尊重し、友情を大切に育んでいくことに決めた。
話し合いの中で、真帆は翔に対しての想いを再度打ち明けた。翔は、真帆とは違う形での関係を望んでいることを伝えた。そして、夏菜も自分の想いを真摯に伝えた。
結果的に、真帆は翔との関係を受け入れ、三人は友情を育んでいくことになった。夏菜は、自分が翔との関係を深めることができたのは、真帆との話し合いがあったからだと思っていた。
そして、夏休みが終わり、新学期が始まった。夏菜は、翔との関係をより深めるためると同時に、勉学に励んでいた。また、彼女は、真帆とも友情を育んでいた。
数か月後、翔は夏菜に告白をし、彼女はその想いに応えた。夏菜は、翔との関係を大切にし、真帆との友情も同様に大切に育んでいくことを決めたのであった。
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