第五章 出会いのシュレディンガー
さて、一休みしたことですし
学術的なお話しを続けるのではなく
私達の身近なところでのお話しをしてみましょうかな。
私達は当然のことながら
完全に一人で生きる事はできません
必ず誰かとなんらかの関係性があって生きています。
それは友人であり
愛する恋人であり
自分の道を示して頂ける師匠もそうですな
しかし自分を高めるだけの存在とは限らない
蔑みや嫉妬、侮辱や争い
あなたのこころやからだを傷つける存在もいるわけです。
できる事ならば達也さん…
自分を高めてもらえる存在のみと出会いたいと思ってしまいませんか?
いやそれは至極当然な話であり欲求ですから
否定する必要はありませんよ。
そこでお聞きしたいのは
ならば一目見た人間を
自分にとってプラスになる人間かマイナスになる人間なのかを判別できますかな?
それはなかなか難しい話だと思いますよ。
そしてここにもあの論文が潜んでいることに気づいていることでしょう。
そうシュレディンガーの箱です
もうお分かりですよね?
出会いもまたシュレディンガーの箱を開けるのと同じなのですよ。
出会う直前までは色々と考えてしまいます。
自分にある過去の出来事などを参考にして、その相手を想像しますよね?
だからと言って片方の事象のみを漠然と説いて判断する事は安易な話、判断という事自体がこれからの出会いの楽しみが半減するものなんですよ。
実に勿体無い…
それではおさらいですが
シュレディンガーの理論では複数の事象が出てきました。
猫は生きている
猫は死んでいる
猫はこの二つの事象を同時に存在する。
その他にも私のように猫はなんと進化して人語を喋っている。と言う数々事象が
存在しえる。
不確定理論というわけですから
一つの事象のみを判別するのは
非常にリスキーであると説いてるわけですな
故に人間関係の出会いもまた
シュレディンガー理論を踏まえた要素があるのではないかな?
それを活用した答えは…
不確定理論の時点では
安易に判別せずにその対象を楽しむ事
そうすれば自ずとその相手を好きになると思うのですが如何ですかな
出会いには
その対象に興味を持つチャンスが必ず潜んでいるんだと私は思っています。
その意識の鍵がシュレディンガーの箱という
不確定理論の中にあるんだと私は感じたのです。
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