電撃大賞応募作品です。
★電撃大賞用あらすじ★
主人公アズモンデオは異世界人で魔物を育てるティマーである。
しかしいつしか彼女は魔王と呼ばれ、異世界から来た勇者に討伐された。
命を落としたと思われたアズは現実世界に転生し、都会の空に蠢く「魔」の存在を知る。
異世界の知識で使役する魔物を増やしていく中で、不治の病を抱えた長月千祢里と出会う。
生きたいと願う千祢里、保身のため人族の仲間が欲しかったアズは、彼女を転生させることに。
成功したかに見えた死者蘇生だったが、千祢里の体にアズの精神の一部が残る結果となってしまった。
千祢里の中のアズの精神をリズと命名し二人で元に戻る手段を探す。
元に戻る方法を探し初めて数ヶ月後、魔物は即射殺という異世界新法が制定され、その立役者としてアズを殺した異世界の勇者、アルクが台頭する。
魔物というだけで何故殺されなくてはならないのか? その疑問の答えとして、アズは魔物、魔族にも人権を与えて欲しいとアルクに懇願する。
見返りは現実世界に転送されてしまった異世界の返還。
アズは異世界と現実世界が別次元の同一世界であると仮定した。
大地が入れ替わっていないのに、自転や公転に変化が見られない。
ならば転送魔法で元に戻せる。
大晦日、異世界転送を開始したアズだったが、利用しようとした魔の存在そのものが、空想と想像の産物である異世界を求めてやまない、人々の願望が生み出した願いであると判明したと同時に、このままでは二つの世界が対消滅することをアズは知る。
異世界を求める願いと、突き放したいアズ。
しかし願いの力は強く、アズは何度目かの失敗を悟る。
だが、その場に現れたもう一人の自分、リズの協力のもと、現実世界に食い込もうとする異世界を宇宙空間に転移させることに成功するが、代償として千祢里の中のリズは消滅してしまった。
最愛のパートナーを蘇らせる為に、アズは頼もしい魔物達と共に、転移した異世界へと旅だつのであった。