第11話 リオンとの再会

俺はリオンに会いに光の神様と共に出かけた。


俺は胸が高鳴るのを抑えられず、

緊張していた。

そして、、不安が押し寄せる。


衝動がくればどう、抑えればいいのか

全く解らなかったからだ。


そんな俺に光の神様は、

「心配するな。 お前がおかしくなれば、私が腕ずくで止めてやる。」


ジャン「はい。。。」



そうして、天界へと戻ればミナカヌシ様とアトゥム様が待っていた。


ミナカヌシ「ジャン・・・。何と言う事か。。。」

ミナカヌシ様は、そう言うと俺を抱きしめてくれた。


アトゥム様は、ただ黙り見守ってくれていた。


光の神様と俺はあのリオンがいる部屋に入る。


そこには、リオンがいた。

俺が知っている頃よりは、艷やかになったリオン。

ただ、身体は、痩せたままだった。

それだけ、生気は回復していない事を表していた。



光の神様と俺が座る。

すると、始まるのだ。

ジャン(きた!、、やはりか、、!)

俺は自分自身を両腕で抱える。

あの衝動は直ぐに来るのだと改めて知る事に。


光の神「やはりきたか。。」

光の神様は、俺を抑え込む。


その姿を見たリオン、彼女は、俺に向けて言うのだ。

「なぜ、我慢するのですか?

私はそれように誕生した事は理解してます。

貴方様は、知ってて、なぜここに来るのですか?」


俺は答える。

「それは、ただ、君に会いたいからだ。」


リオンは、不思議そうだった。俺の言う意味がきっと解らないのだろう。


リオン「私を使い、事をなせば楽になるのではないですか?」


すると光の神様は怒り

「お前は自分自身をなんだと考えているのだ! 前にも言ったはずだ!

お前は、その為に生まれたのではない!」


するとリオンは、怒りのような剣幕で

「私は生まれたわけじゃない!

私は、それように創られ、誕生したまで。 役に立たないならば、なぜ消してくれないのですか?!」


俺は絶句した。。

彼女の口から『消してくれないのか』

そんな言葉が、出ようなど考えもしなかったからだ。


ジャン「リオン。。もしかして、、消えたいのか?、、、」


光の神様は驚愕している。


すると、リオンは泣きながら、

「私には寿命があることも、なんの目的で創られたかも、知っています。


私はあの人が、行為をする為に創ったんです!

ですから、もう要らないならば、

消してほしい!、、なぜ、生きなければならないのですか?!


私には解りません!!


私は、それだけです!!

何もありません!!


消してください!!


お願いします!!」


初めて聞く彼女の本心に、

俺は逆に怒りを覚えた。

それは、父がした事でもなく、


俺自身がした事に対してだった。


(俺はなんて事をしたんだろう。。

俺が彼女に与えた事は、自分の本能のまま成した事だけ。

このまま死なれたら、何にも残らない!)


俺は彼女に向けて言い放った

「俺は、確かに君を傷つけた!

だが、俺が教えてやる!

君を愛し、ただ、それだけではなかったことを!、、

あの時、君を抱きながらも、

別のところで、俺の気持ちはちゃんとあったんだ!

君を好きだったから、

抱いていたんだ!


必ず、教えてやる!

だから、生きさせてやる!」


これが、俺の片思いの始まりでもあった。。。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る