すべての死にたい私たちへ

　丙玲奈（ひのえ　れいな）は高校１年生の少女。
　家族関係の不和から不登校となり、生きる希望も夢もなく――ある日ついに飛び降り自殺を試みた彼女だったが、運命の悪戯か、彼女は「神」を自称する存在によって拾い上げられる。
生きる希望が見つからないと語る丙に「神」が掛けたのは不死の祝福。「生きる意味」を見つけた時に死ねるようになると告げて、神は玲奈を異世界へと飛ばしてしまった。
　かくして見も知らぬ世界に投げ出された丙（ヒノエと名乗ることになる）。
　「ヨカ」という名の魔法使いと出会い、彼女のもとで生きるための術を身に着け――やがて彼女は旅に出る。
　「生きる意味を見つけてちゃんと死ぬため」の旅へと。

＜中編想定なのでいったんサクッと２エピソードほど投稿予定（～３月１２日までで毎日投稿）。反響良…続きを読む