無邪気魔女と塩対応森番。ドタバタ展開の狭間に見える過去からの絆が尊い!
- ★★★ Excellent!!!
森番であるジークの元に突然現れた魔女リリアーネ。彼女はジークのお嫁さんになるべく彼に猛アタック! ジークは塩対応するも、彼女との暮らしに次第に心絆され……
てるの!?
そうじゃないの!?
リリアーネの明るい(ちょっぴり変態的)キャラクターとどこまでもクールな生真面目男ジークの対比が効いてます。自分を曝け出してジークを追い回すリリアーネに、頑なに森番としての苦い経験から妻帯を拒むジーク。
正反対に見えるふたりですが、ストーリーの端々から共に性根が善そのものであることがわかります。それがふたりがお似合いの理由であり、また安心して読み進められる要素なのだなぁ、と感心されられました。
読み進めるうちに、ふたりともそれぞれ重みのある過去を背負って共にいることがわかるのも、ただのドタバタファンタジーで終わらせない筆者の心意気を感じて、とても心地いいです。
ふたりにしあわせあれ。
でも、死ぬまでこのふたりにはドタバタ攻防戦を繰り広げてほしい気も……ちょっとしますけど、ね!!