第26話 ショーンK自身の、私自身のモノローグに包括的なモブフィットしていかなければいけないと思いますね。
人狼が台所で準備をしている間、ショーンKは違和感を覚えていた。
『血のニオイするなあ』
部屋のどこからか生臭いニオイがする。部屋全体にこびり付いているのだろうか。
少女がすごす部屋とは思えない。
そしてもうひとつの違和感。
これが決定的だった。
ショーンKが台所でお茶を作っている最中で、背中を向けている人狼の方を見ると、腰の辺りから茶色く太い尻尾が出ているのが見えたのだ。
『人じゃない!』
正解だった。
『人のフリして、他人食ってるんだな?コイツ』
これも正解だった。
ショーンKの頭はフル回転していた。
ショーンKは追い詰められる程、頭のキレが増す。ゴキブリと同じである。
どうすれば生き残れるのか。
どうすればこの窮地をかいくぐる事ができるのか。
────ショーンKには中身のないことをそれっぽく意味があるように取り繕える才能があった。
「ところでダンディハンサムな寝巻きおじさんはお仕事って何してるの?」
「ああ仕事ですか────」
ショーンKの本領が発揮される。
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