困った入院患者

3階は体がある程度動ける人が多いので、4階とは違う問題がある。


それは、電話。その当時でもスマホは普及していたので、消灯後でもネットを使っている人はいたと思うのだが、電話は、消灯後は禁止されていた。


一人は昼間大きな声で電話している人。少し離れた病室の人なのだが、なぜか電話をする時だけ大声になって、私の病室まで声が聞こえてきていた。

電話するときの声が大きいのは私も娘からよく注意されるのだが、何故、電話だと声が大きくなるのか不思議。普段はそんなに大声でしゃべる人でもないのに。


もう一人は隣に数日居た人。消灯になって、眠りについたのだが人の声で11時ごろ目が覚めた。どこから聞こえてくるのかと探したら、隣の人が電話でしゃべっているようだ。

直接抗議するわけにもいかず、看護師さんに言って注意してもらった。

だが、しばらく止んでいたのだが、また聞こえる。私は我慢できなくなってセンターに直接言いに行った。そうするとセンターの看護師は「先ほど注意したと言う」

「まだ話しているんです」と私が訴えると、夜勤数人が一緒に来てくれた。

私に病室に入っているように言い、一人が私の病室の前で待機。そしてもう一人がいきなり話している人の病室に入って注意を始めた。しばらく言い争うような声がしていたが、やがて静かになり、隣の病室に入って行った看護師が戻ってきて、「ごめんね、さっきも注意したんだけど、また電話していたみたいなの。眠れそう?」と私に聞いた。私は「ヘッドフォーンして寝てみます」と答えた。


でも変な時間に起こされたたためか、音楽を掛けてもあまりよく眠れず。翌日は午前中ずっとうとうとしていた。

佐々野さんが来て、私がぼーっとしているのを見て「どうしたの!」と聞いてきたので、夜中のことを話したら、「それじゃきついね。リハビリは午後にしましょう」と言って部屋を出て行った。

そのあと看護師が来て、昨日のことを謝罪したうえ「病室を移りますか?あの人は数日で退院になると思いますが」と言う。私は「そこまでしなくても数日なら大丈夫ですから」と答えた。看護師さんが悪いわけでもないのに、こうゆうことでも謝罪しなくてはならないのか。本当に大変だなと思った。


その後、娘から朝早くに電話があったことがったときは窓際に行きなるべく小声で話した。迷惑を受けて、迷惑をしないようにしようと思ったから。

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