3月27日(月)
五号酵母の星泉、果実み溢れるフレッシュな美味しさでした。飲んでみて「……葡萄?」と思ってからレビューなど探してみたら「葡萄に近い」との評価を見つけたので、私の舌はオッケーみたいです!
さて、昨日のこと。
我々夫婦はたまに、公園でバドミントンなどするのです。まぁ素人二人組なので知れてますが、それなりにそれっぽく、ラリーを楽しんでおります。雨の合間を縫って散歩に行き、日本酒を冷蔵庫にしまい、空模様が落ち着いていたので、今晩摂取するカロリーを燃焼すべくバドミントンをすることになりました。足場の悪い中でしたが心地良く汗をかいていると、ふと、視界に入る人影がありました。あの子です。
公園のベンチの横にひとりきり、こちらをぼんやり見ながら立っているその姿。いつから居たのか。先日の博物館の一件はお家の人から何かアクションはないのか。色々と言いたいことも聞きたいこともあるのですが、何と言うか、本当に友達ができにくい感じがしてたまりませんでした。おいおい、大丈夫なのかい。
もちろん、先日のことは夫にも話してありましたので、ひとしきり夫と目配せし合い、そちらに向き直って声をかけます。
「ねぇ、一緒にやる?」
無言ですが、動揺が見て取れました。
「バドミントン、出来る?」
……うーん、動かない。もうひと押しか? そう思ったとき、夫が動きました。
「俺、少し休みたい。代わって?」
ナイス夫! さすが夫! 夫は地味だけどできる男なのですよ! 地味だけど!
少年のバドミントンの腕前はへたっぴでしたが、我々もそう変わらない訳で。シャトルをあちこちにすっ飛ばしながら、三人で交代しながら、笑い疲れるまでバドミントンを楽しみました。
少年と夫が笑ってヘロヘロになってラリーにならないラリーをしている時、少し離れて自販機のホットレモンを飲みながら、なんだかこれって親子っぽいなぁ、と思いました。もし子供がいたら、我々夫婦にもこんな感じの週末も訪れたのかも知れない。そういえば、不妊治療していた頃に成果があがっていたとしたら、もしかしなくても彼くらいの年齢だ。私たちは側から見たら家族に見えるのかも知れないなぁ。
おい少年よ、きみのお家の人たちはどうしてるんだい? なんならうちの子にならないか? まぁならないよね。知ってるー。
ぐいっとホットレモンを飲み干して、笑いすぎて膝を付きそうになっている夫の手からラケットをもぎ取ると、腕まくりしてへっぽこサーブを繰り出すのでした。
それで、今朝はまたゴミ置き場で管理人さんにお会いしたのですが、妙なことを言われました。この春は珍しく、このマンションには転出も転居もなかったのだとか。部屋をリフォームした世帯が一軒あったので、大きめのゴミを出していたのはそちらでしょう、と。いやいや、そんな訳ありますか。そしたら少年よ、あなたは本格的に何者なのかな。どこから来たのか、なぜ我が家の扉叩くのか。
訳がわからないなりに、それでも日々は続くのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます