3月22日(水)
雨の予報を覆して良いお天気。暖かいので桜の開花もだいぶ進んで、車窓からは薄いピンクのふわふわがたくさん見える。
我が家の蔵書の中に「凹凸を楽しむ東京「スリバチ」地形散歩」という本がありまして、その名も「東京スリバチ学会」という団体による素敵なご本です。
坂の多い東京の街の高低差に着目した本で、地形的な成り立ちや高低差を感じられるポイント、それに暗渠の案内までが掲載されている、地味だけれどお散歩には持って来いの内容となっております。
昨日は午後からその本を片手に(と言うには少しかさばるのが難点ですが)気になっていた段差を紐解きに行ってきました。具体的な地名を挙げますと、原宿・明治神宮前から渋谷へ抜ける下りの坂道辺りで、以前、代々木第一体育館に推しのライブを観に行った時に、帰りの混雑を避けて渋谷まで歩いていたらこの段差が……河岸段丘だと気が付いて! そう言えば渋谷は谷の街だってあの本に書いてあったなと思い出して! そうなるともう、気になって気になってたまらなかったのです!(鼻息が荒い。深呼吸を……>私)
今は暗渠になっている宇多川と支流のぶつかるスクランブル交差点。これを「渋谷の底が抜ける」と著作の中で仰ったのは田口ランディさんだったか。川の流れで削り取られた低地はまさに渋谷の底ですよねー。私は東京で生まれ育ったわけですが、暗渠の存在を認識したのはここ数年ほど前から。この道が川かー、と意識しながら歩くと、これまで何とも思っていなかった風景も、道行く人たちの姿も、なんだか不思議に思えてとても楽しいのです。
渋谷スクランブル交差点は、F-1日本グランプリが行われる際に、外国人ドライバーがこぞって訪れては写真に収まってInstagramにアップする場所でもあります。今年も天気に恵まれると良いなぁ。
その後は、銀座線乗り場方面から宮益坂を眺めて傾斜を味わい、明治通りに出て渋谷川が開渠(要するに普通の川)になっているのを確認して、夫をそこへ立たせて記念撮影をして、とって返して、キャットストリートと呼ばれる渋谷川暗渠を歩きました。外国人観光客の多いこと……栄えています。喜ばしい。
ここは、十数年前(ほんのおととい)に放送していたドラマの、タイガー&ドラゴンのロケ地! と、Netflixで履修させた夫がキャピキャピ言うのをにこにこと眺めながら、神宮前まで暗渠を堪能しましたとさ。なかなかの歩数になって、大満足です。
さて、夕ご飯はホイル焼きにしようかな。西京味噌で下味がついた鮭を買ってあるのでホイルに乗せて、その上にきのことキャベツを乗せて、味噌ダレを作って少しかけて、キャンディ包みにしてオーブンで焼いたら出来上がりです。
洗い物も少なくて済むから好きなメニューです。しかも、これにちょっとバターを乗せると……美味いんだなぁ、これが。
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