二章:キャラ紹介Part2
【ドンナ・ラウンズ】
白い鎧に身を包んだ女性騎士。
異常な硬さを持つ武具を携えて、あらゆるモンスターの攻撃を受け止めて来たSランクの冒険者だった。
またパラス・アテナという特殊な魔法を扱え、その魔法を使用中は勇猛果敢な戦鬼の如く戦い様であった。
異形の怪物によって防具と盾は溶かされ、剣は吸収、本人も大型のモンスターや色の付いた液体、毒性のある液体にトラウマを植え付けられる事となった。
Sランクの冒険者のままだが、十数年は後輩の育成に従事する事になる。
【クリカラ・ゲンジ】
漆黒の甲冑に身を包んだ侍。
かつては東の国で大名として領地を治めていたが、国内のゴタゴタや身内の裏切りなどに合い自身の甲冑と刀だけを持って海を渡って逃げて来た武者。
死線を跨いだ経験はかなり多く、それ故に今回の異形の怪物で何かしらトラウマを負うと言うことはないが、己自身はまだまだ未熟であると断じて意識を取り戻してからは武者修行の旅に出ている。
魔法は扱えないが
【ヴィニエラ・アンドロメダ】
大きなローブに大きな三角帽子が特徴的な少女。
アルヒの弟子であり、幼き日に自身の根源を覗き見て星を見出した才能ある優秀な魔法使い兼Sランクの冒険者だった。
才能があり、強過ぎた力を持っていたが故に人の死に触れなさ過ぎたがために目の前で人が貪られる様を見てダウン、命の奪い合いと血が滴る肉に大きなトラウマを抱く事になる。
彼女の根源は星ではなく宇宙であり、それ故に彼女は吸う対象を指定出来るブラックホールを魔法で作り出す事が出来ていた。
【フェリドゥ・ノーグ・ヴァスケイン】
若くして竜を相手取り殺す事が出来ていた男だった。
異様な硬さを持つ骨で作り出した槍を扱い、常に最良の策を導き出せていた運の良かった冒険者だった。
ただそれと若さ故に詰めが甘く、一度心臓を撃ち抜けばどんな生物だって死ぬと信じて疑わず、それが原因で異形の怪物の蘇生に対応できず槍を奪われて生きたまま噛み砕かれて貪られる事となった。
人間の歴史に名を刻む事が出来るだけの素質はあったが、それも虚しくその命の火は消し飛ばされた。
【ノーマン・ヴァスケイン】
フェリドゥの義父であり、37歳にして髪の毛を失った冒険者ギルドのギルドマスター。
数少ない異形の怪物を前にして意識を失わずに保ち続け、傷を負ったSランク冒険者を治療し続けた男。
熱しやすく冷めやすい性格で、どれだけ憤激しようとも自身を抑え込んで冷静に策を考えて判断を下す事が出来る人間。
今章の後ダンジョンの出入り口の修繕、欠けたSランクの枠埋め、トラウマを背負った冒険者の回復、フェリドゥの埋葬などに奔放することになる。
【異形の怪物】
引き千切られた尻尾、不自然な方向に曲がった枯れ枝の様な足、ぶら下がった枯れ枝の様な腕、ドロドロに溶けた頭部、水と石を同時に詰め込んだ風船の如く膨れ上がった大腹の異形の怪物。
コンセプトは絶対に理解出来ない獣が感じ取れる潜在的な死に近い恐怖を撒き散らす化け物。
元々は筋肉質でガッチリとした二本足のキメラだったのだが、ダンジョン内で積み重ねた自身の死の感覚に耐えきれず、そのまま正気を失う事となった。人間を甘美な食事だと認識していたのはダンジョン産のモンスターだけで作り出された存在だったから。
ちなみに、二章の途中の番外編で出て来たキメラ状態だったのであるならば三分程度で冒険者の精鋭は全滅し、レメも実験するどころか殺されかける寸前まで追い込まれることになる。
名前は無名、第一話の主人公と同じ様に死なずの呪いを掛けられた状態で名前を失った存在。正規の手段ではなく、正当な対価も無かったが故に蘇生する度に肉体に異常を起こしていた。なお所詮は劣化した死なずの呪いなので魂を砕けばそれだけで死ぬし、本編で出て来た時にはダンジョンの自浄作用によって魂の九割を剥奪されていたのでその内死んでいた。
【斉天大聖】
クソデカ猿な獣皇。またはお釈迦様の策略を並外れた知略で乗り越え、そのまま全ての獣の頂点に至った並外れた才覚を持つ皇。強さを求め始めた龍王リーズィに挑戦状を叩きつけ、一撃も喰らわせる事なく殺されて糧にされた悲しき王でもある。
なお主人公と出会う前のリーズィならば片翼を叩き折るぐらいまではいけていた実力者でもある。
ちなみに乗っていたのは筋斗雲ではなくそこら辺に浮いていた雲を硬質化させて、それを風で飛ばしていただけである。また手に持った棒は打ち倒した獣たちの死体から剥いだ骨を溶かし混ぜて固めた棒である。
なお物理メインで速攻で勝負を付けるタイプの戦い方であるためドラコーとの相性はすこぶる悪く、おそらく一日程度で体力を切らしてその後ドラコーに嬲り殺しにされて敗北する。
【リーズィ・ウルティム・ヴィクトリーツァ】
主人公への敗北をきっかけに強くなることを求め始めた世界最強の龍王陛下。
出力は挑んでくる王を打ち倒し喰らえば強くなることを理解したので、最近はその有り余る出力を精密に操作できるように鍛錬を重ねつつ、自身の力を制限した状態での戦い方を身に付けるために人型状態で大鉈を片手に森に入って戦っている。
最近ブレスの出力を制限できるようになり、ブレスを雨の様に断続的かつ連続的に射出したりブレスを広がったタコの足の様に放射させられる様になった。
なお次期龍王を目指す若い龍や成龍たちにとっては埋めようもなかった溝の先に越えようもない壁が形成されて軽く絶望している。
【クラージュ・エスポワ】
コスモス共和王国の騎士であり今代の勇者。
中身は戦闘狂で、中でも命を削り合う死闘が大好きな気狂い。その性格を見抜いた第三王女に拾われて騎士団に放流、順当に力を手に入れていって現在は共和王国の中でも最強の名を奪い合う豪傑。
勇者になるつもりは無かったのに聖剣に選ばれて、拒否しようとして出来ずにズルズルと先延ばしにしていると直属の上司になった第三王女から、聖剣もって魔王を殺してこい、という命令を下されたので旅に出ている。
なお聖剣同伴で悪魔との初戦闘を行ったが、大氾濫の時に出てきたモンスターよりも遥かに脆弱な雑魚ばかりだったので淡々と処理していたら、腰にぶら下がって戦いを見ていた聖剣にドン引きされる。
何故聖剣と話し合えて、意思疎通ができるのかは分からないが、一人寂しく旅をする羽目にならずに済んだので、その点だけは感謝している。それはそれとして魔王を殺し終わったら鎖で縛りつけて外に出られない箱に埋め込んで、その上で台座ごと地中深くに叩き込む気でいる。
ちなみに本人は全く知らないが、出自も不明ならば血筋も不明な存在を旗印には中々出来ないので第三王女の伴侶という立場が共和王国で構築されている。なのでクラージュは魔王討伐後に国に帰れば王族との結婚式が待っており、逃げた場合は彼の同僚が総力を挙げて追いかけるので逃げ切れない。
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ども、作者です。
これで二章は終わり、次回から三章に入ります。
あと近々別の作品を投稿すると思いますが、この作品の更新が遅れたり、更新を止めたりはしないのでご安心ください。別作品に関しては、まぁどこかで見かけた時に読んでください。この作品内で触れることは、多分もう無いと思うので。
それでは、次回から三章よろしくお願いします。
作者でした。
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