第16話
ワグネルがプーチンに対して反乱を起こしてロシアはその対応に追われることになった。その余波はドンバス地方特にドネツクオブラストの戦況に現れた。プーチン大統領は予備軍が存在すると信じているが実際には予備軍など全く存在していない。要はプーチン大統領の命令は自国の反乱を鎮める為に前線から兵を抜いてワグネルを背後から襲えということだ。そして軍人等はプーチン大統領の命令に怖いからか即座に従った。そしてウクライナとの前線の兵士は減り、膠着状態だった戦況が動こうとしていた。
ロシア軍の数が減ったことによりウクライナ軍の反転攻勢は活発になって東部ウクライナ軍の奪還のスピードは大幅に上がった。わずか半日で5個の集落を取り返してしまうほどだ。そして数が減って督戦隊なども本国に戻った隙に徴収兵たちは逃げ始めたり、降伏をしまくって多くの兵器や弾丸がウクライナに渡った。またそこに従軍させられている兵士の中にはウクライナに本当は忠誠を誓っている兵士もいる。そういう兵士などは徒党を組んで密かにウクライナ軍と接触してウクライナに情報提供をしていた。ロシア軍もしくはドネツク人民共和国とルハンスク人民共和国(多くの国は認めていないし作者個人的にも認められない。)の軍の選択ミスだ。このウクライナ人の強制敵に戦いに行かさせられることによって多くのロシア軍の軍事作戦や位置情報が漏らされていた。そして彼等はウクライナ軍に前もって教えてから反乱を起こした。そして本来は仲間なはずのロシア軍を撃ち始めた。それに呼応してウクライナ軍からの攻撃も開始されてロシア軍はどんどん追い詰められ始めた。
そして肝心のロシア国内の反乱対策ではプーチン大統領の命令によりウクライナより戻ってきた軍とモスクワ近郊に駐在するモスクワ防衛部隊のワグネル挟撃作戦が実行されていた。ただウクライナから呼び戻された軍はワグネルと同じような状態だ。更に徒労はワグネル以上。よって戦意も低かった。
そして遂にワグネルとロシア軍が衝突した。先に発砲したのは後ろにいたウクライナから来たロシア軍だ。流石に無様な姿は国民に見せられないためか連れてこられたロシア軍は督戦隊の役割を果たしていた。督戦隊はまだ他の部隊よりは状態がマシだった。ただこれによりウクライナ戦線で多くの問題が発生したがそのようなことはロシアの政府高官たちには関係ない。
ワグネルは急に背後の敵が現れたことに焦って応戦を開始した。最初は膠着だったが途中からモスクワ方面の無傷の部隊も投入されて政府軍有利になった。結果は1日以上戦って政府も多くの犠牲を出したが勝てた。しかしウクライナから来た督戦隊はもう壊滅状態だったしモスクワの部隊もしばらくは使い物にならないレベルの被害で肝心のプリゴジンはより逃してしまっていた。ただそこは警察に任せることになった。プリゴジンは逃げて警察は探しつつ追いかける。この勝負はどちらに軍牌が上がるのかは謎だ。
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