第15話

ロシア国内で政府高官内の権力争いによる大騒動が発生した。ロシア国防省のショイグ国防大臣やゲラシモフ参謀長とずっと仲が悪かったプーチンの側近の1人でワグネルを率いるプリゴジンが反乱を起こした。事の発展はまずワグネルの部隊がバフムート攻略から外された事だ。ワグネルは昨年の6月からずっとバフムートで戦っていてその犠牲は囚人兵だけで5万人ほど失ったもしくは負傷したとも言われるほどだ。しかしもう少しでバグムートを取れそうだというところでロシア軍空挺部隊と入れ替わりを強いられたのだ。更にその入れ替わり中にウクライナ軍の反転攻勢が開始したためバフムートを取るどころか今まで占領していたその郊外も奪還される始末。これに戦争推進派で次期大統領を狙っていると噂されるプリゴジンは気に食わなかったみたいだ。そして最近はずっとワグネルが文句を言っていたがロシア軍からの補給が異常に少なかったり、全くないという状況が続いていた。またそもそも装備不足にも陥っていた。その為プリゴジンのロシア政府への不満が爆発した形だ。




プリゴジンは突然ウクライナの戦線を撤退そして自分のワグネルの傭兵を連れて帰るとウクライナに隣接するロストフ州のロストフ・ナ・ドヌという都市を占拠。その都市は南部軍管区の指揮が行われる場所で南部軍管区はウクライナ侵攻にも大きく関係している。これはロシアに混乱を与えられた。



そしてプリゴジンはモスクワに向けて軍をを進め始めた。彼が出した声明によると「このウクライナ侵攻は失敗だった。成功させる為にはロシアの腐敗した官僚と国防省の連中を取り除かなければならない。」との事だった。



これは直接的にはプーチン大統領を非難していないし国防省の批判だった。ただしそのようなことは関係なくプーチン大統領はこれに今まで与えてやった恩を忘れているし自分の権威に傷がつくと激怒。そしてプリゴジンとワグネルに進軍中止を勧告した。今降伏したら皆戦線離脱や反乱不問として許してウクライナ戦線に戻すがさもなければ全員死刑だと脅した。また首都モスクワの警備を完全に厚くして自分の周りには自分にとっての精鋭兵ばかり置いた。とはいえその精鋭兵も全く精鋭ではないのだが。実際はただただ戦争前からいた古参というだけだ。



しかしプリゴジンはプーチン大統領の降伏勧告を無視して軍を進め続けた。それにプーチン大統領は恩赦をしてやったのにと激怒してウクライナにいる予備軍をロストフ・ナ・ドヌに差し向けて背後と前方からワグネルを挟み撃ちしようとした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

プーチン大統領の作戦が成功するかは次回のお楽しみ!

この事件は前にニュースになったワグネル事件がモチーフです。ただだいぶ違う展開にする予定。

今この時点(7月3日時点)では全くわかりません。まだ続き書いていないので

だけれどもよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る