第99話 違和感
このポンポン山は山というには小さすぎる。
平地にぽこっとある岩の塊に森がくっついてる程度だ。
高さは数十メートルしかない。
「この山は、下が鍾乳洞になってるの。人が入れる入口は無いけどね」
周囲の建物は植物に覆われて、街中にも大きな木が生えまくっている。
獣道すら無く、人が暮らしているようには見えない。
「いるのか?こんな所に」
「南側は結構人いるよ。んでも、こんなに緑多かったかしら」
嫌な予感がするな。
「今追ってきてるのは?」
つつみちゃんが屋根沿いに移動させてるスフィアたちに目を向ける。
「コボルドのみだね。また水の中歩く?」
「東に出ると、見通しが良すぎるんだよなあ」
もう暗いから視認はされにくいだろうが。
「あのドブ川、虫とかヒルとか変な生き物が沢山いそうだし。気持ち悪いから御免被りたい」
「あたしも嫌よ」
「わたしだって嫌だけど。コボルドたちのマーク外したいんだけど」
あー。コボルドだけなら。
「ファージ使っちゃうか。一瞬なら良くね?」
「無人機は沢山飛んでるよ?」
「届く範囲内全部ぶっ壊せば絞りずらくなるんじゃね?範囲も、俺中心じゃなくてずらす」
「時間は稼げそうだね」
コボルドたちはどうせファージ対策はしていない。
即座に逃げ出すだろう。
射程範囲外ギリで居座られるのを防ぐ為、二段構えで近くのコボルドから攻撃しよう。
同時進行で周辺を飛びまくってる無人機にDOSアタックも行う。
範囲は、荒川河川敷中心にするか。
見通しが良いから、上手くすれば奴らが潰し合ってくれる。
「うっし、いくどー」
せーの。どん!
そこかしこでコボルドの鳴き声が響く。気を失わなかった個体も慌てて逃げ出した。
様子見で見逃していたコボルドたちも連携して一目散に逃げていった。
範囲外から更に逃げて行ってるくさい。世紀末野郎どももこの用心深さを見習ってほしい。
これ、コボルドの逃げる方向から俺らの位置バレしないかな?
うん。バレるよな。
俺ですら直ぐ気付くもん。
俺らを見付けずにコボルドを張っていた連中は見失わないように動き出すだろう。
まぁ、そいつらを撒けば一安心という事にはなる。
無人機はほぼ叩いたし、奴らの視線に入らなければ逃れきれるんじゃないだろうか。
言ってるそばからまた無人機がワラワラ周回し始めた。
ハッキングした方が良かったか?
でも、種類も勢力も多すぎて、一々細かく対処できないんだよな。
ゲームみたいにサッときてスーでカッコよくハッキングしたい。
サワグチ救出の時みたいに、機材もOSも統一されてれば世話が無いんだが。
とりあえず、出来ることをやるか。
飛び始めた無人機に力技でまたDOSアタック。
今度は破壊する機体の範囲を変更する。
荒川沿いに少し西にずらすか。
三度目に出す無人機は躊躇するだろうし、探索範囲も迷うだろう。
俺を見付ければ一攫千金だけど、機材も只じゃないからな。
「よこやまクン。正面。一匹だけ変なのがいる」
ぽんぽん山のコミュニティに向かう方向、小道の陰に一匹コボルドが潜んでいる。
気付かれたのに気付いたのか。音もなく立ち上がる。
暗くてよく見えないが、頭の形が変だ。何か被っているのか?
手に袋を持ってユラユラ揺らしている。
「キャンセラー使ってる。コボルドじゃないのかな?」
「そんなに頭良いのか?」
二人とも頭を捻っている。
この状況で逃げるのは不可能だ。
俺が何とかするしかないだろう。
なめてるのか?銃は見えてる筈だが、撃ってこないの分かっているのか、かかってこないで待っている。
「行ってくる。周囲の警戒宜しく」
最悪、先に逃げてと言いたいところだが、俺から離れた方が危ない。
一蓮托生。
「死んだら済まん」
「バカ言ってんじゃないの。あんたが動けなくなったらあたしらどうなるか分かってんでしょうね」
ソフィアのドスの効いた声が心に刺さる。
あいつら速いし強いんだよなぁ。
この世界で起きた初めの頃の記憶が蘇る。
反射神経が驚異的なレベルなんだ。
視力バフかけとくか。
お?
「生きて」
つつみちゃんが小型シンセを取り出し、タッチベースを弾き始めた。
指向性なので俺にしか掛かっていない。
全身の血が湧き、肉が躍り始めた。
心臓が波打ち、四肢の末端まで力が行き渡っていく。
つつみちゃんの本気バフ。久々だな。
そういや、あんときもバフくれたっけ。
「犬の邪魔はしないでくれ。タゲが外れると怖い」
「うん」
「ソフィア、銃持ってて。使い方分かるか?」
「知る訳無いでしょ。重!?重くて無理!」
「鉄の塊だからな。引き金引けば前に弾が出る。肩で撃つと二発目当たらないから腰溜めで撃てよ。一発ずつしか出ないようにしてあるから。反動注意な」
どうせ一発でも撃てば場所がバレる。
それに素人が肩で撃つと耳が死ぬ。
どう使うかは任せる。
「ふぅ」
深呼吸しながら近づいていく。
殴られるのは嫌だ。
目ん玉潰されるのも嫌だ。
腹を刺されるのも、ゲラゲラ笑われながら指を折られるのも、
首を絞められるのも車で撥ねられるのもコリゴリだ。
他人を傷付けてドヤ顔する奴らを見ていると吐気がするし、自分がそういう奴らと同類だという事実に絶望する。
この世界にはクソが多すぎる。
クソの前には言葉なんて何の意味も無い。
必要なのは、クソに対抗出来るだけの暴力だけだ。
組織修復剤はもう残りが無い。
襲ってきた奴らが持っていた物も全部ソフィアに使ってしまった。
このコボルドは持っているだろうか?
持っているだろう。
無力化して、奪う。
この目の前の筋肉の塊とやり合ったら、ボクシングだったら百パーセント負ける。
コボルドは、痛みに強く、狡猾で、機転が利き、狩りが上手い。
こいつらは、闘いが上手いのではない。
勝てないと思ったら即逃げるだろう。
俺が近づいてるのに逃げないって事は、俺を無力化できる自信があるのだろう。
まぁ、そりゃそうだよな。
ヒョロっちぃガキ。見るからに弱そうで、ちょっと小突いただけですっ飛びそうだ。
奴の筋肉の動きを視覚化している。
今の俺に虚動は効かない。
あの袋は何なんだ?
反射。高速。騙して、誘う。
ゆらゆらと揺れる犬に持っているナイフを投げるフリ。
避ける動作をした脚で利き足を見分ける。こいつ右利きだ。
なので右からぶっ刺しにいくと見せかけ、左に抜けながらナイフを滑らせる。
綺麗に避けられた。両利きかよ。
下から顔に袋が迫る。
避けながら転がる。
俺が立ち上がる前に犬は袋を振りかぶっている。
見て確認する手間が惜しい。勘で飛び込み前転。
地面に瓦礫や砂利が多くて背中がクソ痛い。
袋が地面で潰れ、鈍い音がした。
あれは・・・。
「土が入ってんのか」
犬が低く短く吠えている。
笑ってるのか?
俺が構えたナイフを何とも思っていないのか。
一っ跳びで距離を詰め、前蹴りが来る。
アーミーブーツが風を切って振るわれる。蹴りの音じゃない。
この速さだと、映画でよく見る”足を掴んで筋を切る”とか不可能だ。
捕まったら殺される。
「フゴッ」
被っている変なモノは自作のマスクだろうか。奴の呼吸に合わせて喉に付いた二個の袋が収縮を繰り返す。
隙が無さすぎる。
待つ暇もくれずに目の前に土袋が飛んできた。嫌な予感がして跳び退った。
袋越しに蹴りがきた。
回り込んだ脇腹を拳がすり抜ける。
肘が脳天を掠る。少し視界がブレた。
内腿を狙いナイフを下ろした時には既に奴は離れていた。
何なんだよ。速過ぎだろこいつ。
つつみちゃんのバフ有りでこの始末だ。
奴の動きを理解できても、人の筋肉ではこっちの動きが追い付けない。
アシストスーツが有れば。
無いものねだりだな。
出来ることをやるか。
「シュッ」
ワザと声を出し、脇や首を狙う挙動を入れる。
殺し屋のあの気持ち悪い動きを意識する。
少し迷ったのか、犬の動きが緩んだ。
舗装されてない砂利道に犬の靴が滑る。
ワンテンポ遅れた!
チャンスは逃さない。コンパクトにファージ操作。悪く思うなよ。
枯草を操作、素早く足を這い上らせる。
ビクッとした犬はバク宙で飛び離れる。落ち際を狙う。
足音を出さずに跳ね寄る。
膝裏にナイフを突き立てた。ヒット!抜けない!
振り下ろされた腕を転がり離れて避ける。
振り向くと、三本足で片びっこを引き逃げ去る犬が茂みの向こうに見えた。
汗が急にドバドバ出てくる、額から目に入り少し沁みた。
息をするのを忘れていた。
心臓がバクンバクン跳ねている。
久々のムリゲークリア感に、足が生まれたての小鹿状態だ。
武者震いなのか、怖かったからなのか分からない。
多分両方だろう。分泌ホルモンの調整を即行する。
さっきのヒャッハーしてるバカ共とは怖さが全然違った。
やっぱコボルドは苦手だ。
何で昔のRPGはあいつらを雑魚扱いにしたんだ?
「行くぞ」
銃を肩に掛け、またソフィアを背負う。
俺より息も荒く心拍数が上がっていた。乳首が立っているのが感じられたが、勿論知らんぷりだ。こんな時につつみちゃんに気付かれたら俺の人権が息をしなくなる。
つつみちゃんに手を差し出すと、その小さな手もガチガチに震えている。
「調整かけるか?」
「大丈、夫。早く移動しよ。いろいろ近づいてきてる」
少し明かりが見える。
物影を選んで少しずつ近づいていく。
進行方向には人っぽいオブジェクトは存在しない。
ファージの溜まりが散在するが、自然にできたものだ、さっきまでちらほら有ったナチュラリストたちの監視網は今の所発見できない。
無人機は多少飛んでいるが、大丈夫。あれくらいなら誤魔化せる。
気になるのは。
「全く人が居なくないか?変じゃね?」
ちらほらある街灯は灯っている。蜘蛛の巣状に張り巡らされた電線は所々切断されたままになっている。
道が整備されていない。道の真ん中にも折れ曲がってまた伸びた雑木や雑草が生えている。
人が住んでいる気配が無い。
町全体が鄙びて陰気臭いのだが、人がいないことも含め、色々とおかしい。
「察して逃げたのかな?」
折れ曲がった木が潰れた車の山に巻きついているのだが、その脇に不自然に立て掛けられた手製の木の梯子があった、その先は、窓が全部割れた雑居ビルに続いている。
怪しすぎるので当然スルーだ。
雑な造りだが、脇道にいくつかトラップが仕掛けてある。カメラも有りそうだ。注意喚起も含めマーキングして二人と情報共有しておく。
人はいるみたいだな。
「やば。降ってきたね」
空気が湿って感じたのは、雨が近づいてきた所為か。
ぽつぽつと生温かい水滴が顔に当たる。
雨だと、音響効果が激減する。
こちらの動きは気付かれにくくなるが、つつみちゃんのテックスフィアもかなり弱体化してしまう。
まぁ、雨なら雨で、やり様はある。俺らが移動する痕跡も結構消せるし、都合がいい。
さっさと連絡取りたいな。
「上から見付けてくれたりしないかな?」
あ、つつみちゃんが同じこと考えてた。
「んー、来れないだけかも。以前からこんなに人が少ないのか?ここ」
連絡が取れなくなってからもう一時間以上経っている。
見つけてはいるが、救助に来れない。という可能性は大だ。
期待を持たせても仕方ないので、安全確保と連絡優先だな。
「なんかオカシイわ」
さっきからずっと俺が違和感を指摘しているのだが、聞いてなかった?
ソフィア、パニック障害気味だな。
大怪我した上に一時間弱ずっと緊張状態が続いてかなりヘタっている。
「俺、さっきから言ってんだけど」
「違うの。半年前はこんなに木は生えてなかったし、この辺も籠原の街中くらい人いたし」
それは、どういう事なんだ?
「半年でこんなになるのか?壊滅したとかニュース有った?」
「何度か襲撃を撃退したって話は聞いたけど、どこにでもある話だし」
確実に人が多くて戦力のあるコミュニティじゃないと、俺らがゾロゾロゴミ共を引き連れて入っていったらいい迷惑だ。
たぶん、近づいただけで追い払われるだろう。
ソフィアから貰ったデータ通りなら、そろそろ追い払われてもおかしくない場所まで入り込んでいる。
電線はあるけど、ここまでで見た電線には電磁波が全く出ていない。
「電線が全部死んでるな。公営のデータセンターを探すか」
「待ち構えてない?」
「私営基地局の場所分からないし」
大通り沿いで電磁波の強い建物を探す。
この辺りは、シャッターや金網で覆われてる建物が多い。
破壊されてないから、人は住んでいるのか?
でも、中に気配が無い。サーチでも見付けられない。
どうなっているんだ?
一応、街中には入ったのだが。
「このまま南下してくと、どんどん僻地んなってくぞ?」
街灯が弱くて見えないが、地図だと道沿いに行くと森になってしまう。
コボルドの独断場だ。絶対に行きたくない。このまま進むとじり貧だ。
「どうせ誰もいないんだ。使わせてもらおう。そこいらで防衛しやすい建物に入って救助を待つ」
という名目でトイレ休憩だ。
多分だが、ソフィアはおしっこを我慢している。
背中で腰をずらしまくるモジモジ感が切迫感を伝えてくる。
漏らしたら、コボルドから絶対に逃げられなくなる。
追われている身でトイレ事情は非常に切実だ。
建物脇の小道から電子錠が無い鎧戸を探す。
電気通ってないからな。
建物内はファージがオフライン化されてないから、手動なら余裕で開けられる。
手早く鍵を開け、埃と泥で固まった金網を引き揚げるとこびりついていた泥が足下にパラパラ落ちた。
雨が降っていなければこれだけで見つかったな。
悪天候にカンシャだ。
窓枠を汚さないようつつみちゃんの着ていたパーカーを拝借して足がかりにして中に入る。
「大丈夫だ。警備も効いてない」
二人を中に入れて窓を閉鎖。内部のサーチも済ませる。
「この部屋出て右の突き当りだ。小窓があるから音注意な」
「ふん。すけべ」
「わたしもついてく」
ソフィアだけでもファージによる遮音はできるが、つつみちゃんもしたかったのかな?
ダメ元だが、この建物の電話線を調べてみよう。
真っ暗だが、全員可視光ライトは付けていない。
皆ファージ操作得意だから、ファージ探査を描画し直すだけで十分間に合う。
大通りに面した部屋のレジを設置したであろう跡を探ると、生きてるケーブルが有り、ネットが使えた。
電柱とかの電線が死んでたので駄目かと思ったが、地下埋設してた別の線が有ったんだな。
何故気付かなかった・・・俺。
とりあえず、状況確認。
盗聴される恐れは無さそうだ。
今時有線で連絡する趣味人はほぼいないしな。
追ってくるアホ共の中にサーチできる奴もほとんどいないと思いたい。
文字情報だと解読されやすいので、音声のみにする。
”通じてるか?救助は来れるか?”
絶対こっちに来ていなくて、且つ情報が早いであろうノリユキに繋いでみた。
傭兵に繋いで取り込み中だったら死活問題だもんな。
ノリユキは直ぐ反応した。
”んぉ?ああ。つなぐよ”
話が早くて助かる。
”雨雲で見失ってたの。把握したわ。二分でいく。制圧射撃するから出ないで”
”りょ”
通信はそれで切れた。
スミレさんだ。
「ふぅ」
とりあえず一安心だな。
制圧射撃って、ここいら火の海にでもするのだろうか?
貝塚と旅行に行ってから感覚が麻痺している。
ヘリか?車か?
聞かなかったけど、どこにいようか。
この建物自体は二階建てで、上には出られない。
付近にヘリが降りられそうな場所も無いし。爆撃して更地にしていい土地じゃなさそうだからな。
人が潜んでいそうな場所はいくつか有ったが、結局、追跡者たち以外は遭遇しなかった。
帰ったら少し調べてみるか。
思い返してみれば、熊谷と大宮以外興味を持って調べてこなかった。
起きる前の俺なんて、地元ですらちゃんと把握してなかったけどな!
通路に顔を出して先にいるつつみちゃんらしき人影に小声で話しかける。
「聞こえてた?後百秒くらいで迎えが来る」
「うん」
ソフィアがまだ入っていたので、見ないでおこう。
そういや、ペーパーも水も無いよな。雨水を操作すればいけるけど。
「水いるか?」
「見ないで」
顔を出したら、つつみちゃんからのきついお言葉。
ヘリの音が近づいてくる。
かなり多い。大宮に応援頼んだな。
車のエンジン音も大量に聞こえてきた。
散発的に銃声があり、爆発音も次第に大きくなる。
スミレさんの通話からきっかり二分後、シャッターの前にデカいエンジン音がアイドルした。
ファージで外観を見たら装甲車だ。
二階の窓から覗くと、大宮市警だった。
十台以上が通りに縦列駐車している。
真っ暗な上雨で見えないが、雲の上にはヘリがかなり飛んでいそうだ。
威圧の為か、ワザと大きいローター音を立てている。
地上から対空砲で単発の火柱が撃ちあがったが、迎撃された上に発射地点が一瞬でハチの巣になっている。ざまぁ。
地と空で連携されると、盗賊たちのショボい兵器じゃ太刀打ちできないだろう。雨雲の上から大量のヘリで機銃掃射されたら、俺でも泣いてミンチになる未来しかない。
「はぁ」
今回の出費は俺のポケットマネーから出そう。
ソフィアとスミレさんにも、改めて土下座でもしないとだな。
でないと俺は脳缶にされてしまうに違いない。
「おーい。生きてるかー?」
ガラガラとシャッターを開ける能天気なおっさんの声で気が抜けた。
全身痛くてへとへとだ。
ベッドが恋しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます