第6話 神のゴンちゃんと危険な男
トイレの日から2ヶ月が経過し、今では普通のバイブがすんなりと入るまでに十維のアナルは拡張した。
そんなある日、十維はこの日もいつものようにジムにいく。
「トーイ!久しぶりにさ、これから飲みに行かない?今夜友人と飲む予定なんだけど、ちょっとそいつ悩んでて、よければお前に紹介したいんだ」
トレーナーのゴンちゃんが誘ってきた。
引っ越してからの数ヶ月、Maxのスケジュールに自分の時間を全てあわしていて、誰とも呑みに行っていなかった。
「あぁ、いいよ」
早く帰りたい!シルキーに行きたい!
けど、今夜はきっと金髪くんがくる日だ
Maxさんは今夜は彼と…………
だんだんと、遠くから見つめているだけでは嫌になり、隣にいる人への嫉妬心も芽生えていた。
Maxに会いたいけど、会いたくない……Maxが誰かといると、話してるとツライ……。
なので、ゴンちゃんからの誘いは、ちょっと苦しい心境になっていた十維の休暇になりそうなタイミングだった。
「お待たせ!トーイ!じゃ行こう」
十維とゴンちゃんはジムの近くにある居酒屋に入っていった。
店に入るなり、奥にいる1人の男性が手を挙げた。
「いたいた!忙しい人なんだけど、ちゃんともう来てる!よかった」
!!!!!!
手を挙げたその男性を見ると、十維は固まってしまった。
そう、Maxがそこにいたのだ。
「マッMaxさん、どうしてここに?!」
「ん?知り合い?2人とも僕のジムのお客さんで時間帯は違うから知らないと思ってた!
えっと、紹介したほうがいい?いらない感じ?」
「紹介してください。
名前とお住まいしか僕は知らないので」
Maxは、綺麗な切長の目で十維を、見つめながら言った。
「名前と住まいを知ってるって?どういうこった?
まぁ、いいや。せっかく紹介文句を考えて来たからそのまま言うよ?
こちらは土居誠さん。通称Max。ここらで超有名なクラブの経営者。で、遊び人。
はい!こちらのスマートマッチョなイケメンくんは、高柳十維さん。通称っていってもそのままで、トーイくんね!
若いけど優秀な、国際派の弁護士先生なんだよ!
んでもって、あの高柳家のお坊ちゃまで、高柳大貿易会社の法律部門担当弁護士!
ハァー!肩書きだけでかっこいい!
当たり前だけど、貿易会社だから海外の問題にも強い!
ね?どーよこれ!Maxの理想の相手でしょ?
今日実は2人を引き合わせたのは、Maxから仕事を頼まれてたからなんだ。信用できる弁護士を紹介してほしい!とね。
僕にとっての優秀な、弁護士といえばトーイ一択でしょ?だから紹介したかったの。」
ゴンちゃん神!感謝!
「あぁそっかぁ、もらった名刺に確かに弁護士って書いてましたよね……すみません、忘れてました。
それでは早速なのですが、仕事の相談を。
トーイ……さん、あなたもよく来てくれているうちの店なんですが、何かとトラブルが多いんです。
毎日のように何かしらのことが起きてる。
でも相談は日々のそういうことではなくて……
実はいま、店のイベントに招待しようとしている海外のDJが複数人いるのですが、どの人とも契約のことで揉めてしまってます。
問題は金銭面、法律面と多岐に渡り問題山積です。
時間がかかるのは百も承知なのですが、解決に向けていってもらわないと困ります。
だから、海外との取引に強い弁護士先生を探していました。
トーイ先生、貴方のような優秀な弁護士先生を探していました。
しかし、先生のような大企業の弁護士先生となると、うちのような業界の仕事はできないんじゃないですか?」
Maxさんが、僕を見てる。
僕に話しかけてる。それだけで幸せ!
「ご心配には及びませんよ、うちの会社はグループの中では法律部門という位置付けですが、法律事務所として独立させているので、普通の事務所と同じように他の仕事も受けていますよ。
といっても、高柳の会社のために動くのが主ではありますが、普通に訪ねてきたクライアントや、知り合いの会社のことなどにも対応してるんです」
「ならば、この話、受けてくれますか?うちと契約していただけますか?」
「もちろんです!Maxさんのためなら!
あ、じゃない、クラブシルキーのためならやらせてください」
十維はMaxの手を取り、依頼を引き受けたのでした。
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